ゆく年くる年

2015年12月31日(木)
いつものように5時半に起きだし、コーヒーを入れて、スムージーとトーストと納豆でひとり静かに朝食をとる。
一日で最も穏やかな時間。新聞に目を通す。
昨日料理した棒鱈と黒豆に火を入れる。
家人が起きだす前に、語りの練習をする。一時間余り。

「とうふとこんにゃく」「雪女」
何年も前に共通語で語っていたのだが、年明けて5日の日常語入門講座のために、日常語に語りなおしている。
いっつもおんなじ話ばっかりやるのは、自分が許せないのだ。かなしい性だ。
あ、二話あわせても五分で終わる…よいプログラムだ。

「忠実なヨハネス」
一月末に六年生に語る。急にはもどらないから早めにもどしておく。棒鱈と同じ。
祝い鯛を焼きながら、煮しめを始める。
家人が起きだす。あとはわけわからんうちに時が過ぎる。
おせちと昼食と夕食を作りながら、掃除やら片付けやらの指示を出しつづける。

一昨日、息子が帰省。
若者が家に居るのは良い。おなかがよじれるほど笑える。
今年のおせちはいつものおせち。
金時人参とレンコンとこんにゃくと筍の煮しめ。
子芋の煮しめ。
高野豆腐の煮しめ。
干しシイタケの煮しめ。
お焼きの煮しめ。
たたきごぼう。
黒豆。
棒鱈。
海老の甘煮。
鶏の照り焼き。
数の子。
祝い鯛。
かまぼこ。これは切るだけ。

母は干しシイタケの煮しめが上手かった。
父は棒鱈が好きだった。
義父はたたきごぼうが好きだった。
たたきごぼうの作り方は、結婚前に義母に教わった。

娘は今年は帰省しない。新しい家族と賑やかに過ごすはずだ。赤ん坊を囲んで。
光景を思い描くと、嬉しくて目頭が熱い。

夕食は、年越しそばと八宝菜。

以上、個人的な、ごく個人的な日記。

除夜の鐘が鳴り始めた。
年忘れ。
忘れてはならないことと、忘れることで前に進めることと。
ちゃんと考えよう。
みなさま あけまして おめでとうございます。
どうかどうか 幸せな年となりますように。
本年も あいかわりませず よろしくお付き合いくださいませ。

ヤン

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