月別アーカイブ: 2016年4月

4月のがらがらどん   

今月のがらがらどんの報告です(^^♪

「大工と鬼六」 『子どもに語る日本の昔話1』こぐま社
「しょうとんどの鬼退治」 『日本の昔話2』福音館書店(日常語)
「ろばの子」 『語るためのグリム7星の銀貨』小峰書店
「上緒の主と金の石」 『宇治拾遺物語』より再話(日常語)
「指輪」 『おはなしのろうそく27』東京子ども図書館
「鮭の大助」 『日本の昔話5』福音館書店
「捨て子と鬼」 『日本の昔話4』福館書店音
and☆絵本の紹介

トップバッターさんが、キャベツの手遊びをしてくれて始まりました。
♪キャベツの なかから …
あれ!? なんだっけ、もう忘れてる~~
親指だして、「お母さん青虫~」って、続けるんですけどね。
だれか、教えて~
おはなしはどれも楽しかったんですけど、一つ取りだすとしたら、やっぱり「しょうとんどの鬼退治」ですね。
これは外せないかもしれません、面白すぎて(*^_^*)
テキストを語り手さんの日常語にして、それに個性をぎゅ~っと詰め込んでもらうと、こういう風になるのでございます。
こういう風にとはどういう風にか、それは聞いてもらわないとわかりませんのですが…。
今日来られた方ならお分かりになることと思います。

他にも、いろいろなお話が聞けて面白い…というか、絵本の紹介も含め、ジミー的には癒しの時間でした。
「大工と鬼六」は、福音館書店の『日本の昔話2』にあるものと、鬼の名前が判明するタイミングが違います。
ヤンさんによりますと、今日語られた話の方が、より原話に近いそうです。
何だか大工さんのキャラクターが、ふたつの話では違ってくるように思いました。
次回のがらがらどんは5月29日です。

次回も、どんなおはなしが聞けるか、とっても楽しみです。

アカデミックないちにち

きょうは久しぶりに、ひとりで京都にでかけました。

まずは龍谷ミュージアム。京都駅から塩小路を西へ、堀川通を北へ、歩くこと15分。西本願寺の前です。

特別展「水―神秘のかたち」

あいさつ文より
「水は、あらゆる生命の源として、その神秘性がゆえに世界中でさまざまな信仰を生みました。特に四方を海に囲まれ、かつ水源が豊かな日本においては、自然崇拝と相まって水のもつ精神性がより発展し、祈りの対象ともなりました。…」

 

ね、今週アップした「みいさん」を思い出してください!

弁財天って、芸術の神様だと思ってたけど、水の神様でもあったんですね。そういえば近所の月読神社の池の中島に小さなお社があって、弁財天が祭ってある。どうして龍神じゃないのかなって、ずっと思ってたのです。
ファイル:Ugajin masculine form.jpgそして、弁財天の頭の上にとぐろを巻いているのが、蛇。この蛇こそが神さまで、宇賀神。ウガジンと読みます。頭は人間なのです。

右の写真は、今回展示されていたものではありません。あしからず。
宇賀神ってこんな感じの神様ということで。

 

龍神もいっぱい展示されていました。

脅威にさらされ、恩恵を享受しながら、人々は自然とつき合ってきたのですね。それは、今も昔も全然変わらない。いや、畏れを忘れているという点で、生きかたや価値観が全く変わってしまっているのかもしれない。

そんなことを考えさせられた展覧会でした。
5月29日まで開催されています。

さて午後からは同志社大学今出川キャンパスへ。
説話・伝承学会の2016年度大会です。
今日の講演は以下の三つ。

*シチリアにおける愚者の系譜
―ジュゼッペ・ピトレによる民話の収集―
*イランの怪談
*寺と怪談 ―地方寺院蔵の幽霊画をてがかりに―

 

おもしろかったですよ。
伝えられている民話が、土地と生活に密着していることが、実感として分かりました。私たちにとってあたりまえの感覚が、ところ変わればあたりまえでなくなる。
世界の民話資料を読んでいると、どうしてこんな話が残っているんだろう、どこがおもしろいんだろうと、不思議に思うことがよくありましたが、そのわけが分かったような気がします。

恐い話が好きなのは世界共通だけれど、何を恐がるかは民族によって異なる。
笑い話は全世界にあるけれど、何で笑えるかは民族によって異なる。
まずそれを知ることが異文化理解の始まりなんですね。

いままで知らなかったたくさんのお話を資料として頂いて帰りました。
ほくほく。

大会は明日もあって、百合若説教の講演を聞きたかったんだけど、残念!
明日は、屋根裏の集まりです(笑)

ヤン

 

 

 

ホームの更新

ホームの更新は毎週月曜日です。の、つもりです。きっと、おそらく、たぶん。

プロフィールのいっちばん下のほうに2016年度のババ・ヤガーの行事予定を載せましたので、みなさんそれぞれに予定しておいてくださいね。
で、書き忘れているのが、がらがらどんのおはなし入門講座! 9月から12月にかけてやります。またそのうち募集要項をUPしますね。

日本の昔話の「みいさん」は、森の市場にのせている『子どもと家庭のための奈良の民話』から。共通語になおしてあります。
それでね、『子どもと~』から語りたいんだけど、関西弁のテキストだから駄目だわ~というかたがいらっしゃったら、お問合せフォームから共通語テキストをリクエストしてください。
語っていただけたらそれほど嬉しいことはありません。どうぞご遠慮なくご連絡ください。

そしてそして。
どなたか、気がつかれました~?
各ページの右上に2~3行の文字が書いてあるでしょ?
この文字もときどきこっそり更新してるんですよ。
この文字には、じつは、大きな秘密が隠されているのです。
気がついた人いますか~~!?

さっき、1年生のおはなし会に行ってきました。
ぴかぴかのはじめまして。
この笑顔を守りたい。

ヤン

ささやかな

合唱の練習にでかけようと玄関を出た。
男の子が5人、わが家の前でたむろしていた。

わたし(お、この子たちはあの猿山の3年生。あ、いや新4年生だ)

子ども「あ、むらかみ!」
わたし(呼びすてかいな)
子ども「どこ行くん?」「おはなし会?」「学童やろ~?」
わたし「直Qバスで京都まで」
子ども「へえええ~」ちょっと尊敬のまなざしね。

夫が庭の手入れをしていた。

子ども「あ、あれ、あれ」
わたし「うん?」
子ども「あれ、あれ。だんなさん?」
夫「そやで。だんなさんやで」
子ども「へー」「へー」「へー」

わたし「いってきま~す」
子ども「ばいば~い」

ほんのささやかな日常のよろこび。

昨夜、祖父の夢を見た。
私の一歩前を歩いていた。
黒いフロックコートのにおいが懐かしくて、抱きついた。
よく見ると、4年前に亡くなった義父だった。
会えてうれしかった。

いのちのつながり。
ささやかな。

 

また大きな地震が起こっている。
ささやかな日常、ささやかな命のつながりが消える。

何人と、数では表すことのできないいのち。

ヤン

 

じゃがいもめだした♪

じゃがいもめだした
はなさかひらいた
はさみでちょんぎるぞ
えっさかほっさか、じゃんけんほい

共通語訳(笑)
ジャガイモが芽を出した
花が開いた
ハサミでちょん切るぞ
エッサカホッサカ、じゃんけんぽん

わらべ歌に著作権があるとは思えませんが、とりあえずこれは、ヤンが子どものころ唄っていた歌です。

ちょっと違っているのは、「じゃんけんほい」のところ。
ヤンが子どものころは、「いんじゃんほい」といっていました。
しかもこの「じゃ」は「jya」ではなくて「zya」。「ちゃ(cya)」とも聞こえる。古い音韻が残っていたのですね。
いまは、地域の子どもたちに合わせて「じゃんけんほい」といっています。

子どものころは、転校生が新しいじゃんけんをもってきたり、夏休み明けに田舎に帰った子が新しいじゃんけんを覚えてきたり、けっこう変化していたように思います。
覚えているので面白かったのは「じゃんけんじっしょ、あいことでほい

みなさんは、どんなじゃんけんをしますか?