4月12日におはなし初級講座がありました。
ストーリーテリングの勉強を始めて5年以内の魔女見習いたちが集う勉強会です。
エントリーをした魔女見習いたちが覚えてきたおはなしを発表します。
発表の仕方はおはなし会形式。
その後は、ヤン師匠を交えて反省会。
おはなしは八つ。
「豆のつる」 『語りの森ホームページ』 (←リンク貼ってます)
「てきぱきシアンシアンのむこえらび」『子どもに語る中国の昔話』こぐま社
「王子さまの耳はロバの耳」 『子どもに聞かせる世界の民話』実業之日本社
「たからのげた」 『ききみみずきん むかしむかし絵本9』岩崎京子(絵)ポプラ社
「おおかみときつね」 『語るためのグリム童話4』小峰書店
「わしにさらわれた子ども」 『日本の昔話1はなさかじい』福音館書店
「おんちょろちょろの穴のぞき」 『日本の昔話5ねずみのもちつき』福音館書店
「ねずみのすもう」 『おはなしのろうそく18』東京子ども図書館
おお、すごい。これだけでちょっとしたおはなし会のプログラムのようです。
前回の初級講座の失敗を糧に猛練習してきた人あり、ドキドキしながら初出しのおはなしを語る人あり。
失敗してもいいのです。ここは失敗して、指摘されて、言い訳をして、また試行錯誤を重ねて成長する場ですから。
でもやっぱり失敗したり、図星をさされると凹んじゃうんですけどね。
とはいえ、語るほうも緊張はしますが楽しそう。そして聞かせてもらうほうはもっと楽しかったです。
自分では見つけられなかった面白いおはなしに出会える、そんな素敵な出会いの場でもありますね。
今回の反省会で持ちあがった話題についてひとつご紹介します。それは、同音異義語のイントネーション。
例えば、「てきぱきシアンシアンのむこえらび」に出てくる「鎌」と炊事につかう「釜」
どちらも読みは「かま」です。ですが、
「か」を高く発音すると「釜」
「ま」の発音を上げると「鎌」に聞こえるんですよ、関西人には( ´艸`)
関東では不思議なことに反対だそうです。
あと「王子さまの耳はロバの耳」で床屋が掘って埋めた穴から生えてきた「葦」。これ、発音しだいで「足」に聞こえるんです。
その後、床屋は葦で笛を作るんですが、もし生えてきた「足」で笛を作ったら……。ひぃ~。
まあ、ヒョウの脚の骨で笛を作るカメもブラジルの昔話にはいるので、案外面白いかも?
いやでも、やっぱりここでは「葦」なのです。
余談ですが、「葦」は「悪し」とも聞こえるので「善し」にかけて「ヨシ」とも読まれるそうです。へぇ~。
それで、これって普段自分が使っている日常語はどこの方言寄りか……ってことと密接な関係があると思うのです。
あ、日常語ってなんぞやと思われた方は、語りの森のヤン師匠が詳しく説明してくれていますので、参照してくださいね。
下にリンクを貼っときます。(*´ω`*)
普段なにげなく発音しているはずなのに、考えれば考えるほど自分がどう発音しているのかわからなくなります。
自分の発音が気になる方は、勉強会などでどんどん聞いてもらいましょう!
さて、初級講座ではおはなし会で実践することを念頭に、手遊びも教えてもらいます。
今回は新じゃがの季節にふさわしい「じゃがいもめだした」です。(漢字交じりで書くと「ジャガイモ、芽、出した」です)
わらべ歌に合わせて手遊びしながら最後はじゃんけんです。
これ聞くたびに「お寺の和尚さんがかぼちゃの種を蒔きました」のわらべ歌を思い出すのはもっちだけでしょうか。
ちょっとしたお遊びを入れて子どもたちと心の距離をぐっと近づけ、リラックスしておはなしを楽しんでもらいたいですね~。
歌詞は出してもいいのかしら。わらべ歌に著作権はあるのでしょうか。
来月もどうぞよろしくおねがいいたします。
もっちでした。