もっちです。
先日、再話法勉強会に参加してきました。
再話というのは、テキストを日常語に直すのとは違って、伝承の語り手さんから聞き取ったままの資料(原話)を語りのテキストに体裁を調えること…と理解しました。
今回は原話と既存の再話…つまり出版されている再話テキストを読み比べての批判的検討をしてみようということで、これまで出版されているテキストを批判的にみたことがなかったもっちには、かなり面白い内容でした。
だって初級講座では「テキスト通りに!」が信条でしたので。
着眼点は
①語り手としてそれが語れるものであるか
②子どもが聴いて分かるテキストになっているか
③主題を外れていないか
そうやって原話と再話を読み比べてみると、原話はかなりシンプル! あらすじかと思うくらい装飾もなく、あったことだけを伝えている感じ。
対して再話テキストは、聴いている子どもに分かりやすく、読んでも面白い物語になっているものの、再話者の価値観があちこちに投影されているようでした。同じ原話なのに再話テキストが違うという場合は、再話者がどういう風に聴き手を楽しませたいか、という姿勢の表れなのでしょうか。
そんな再話をするときの注意点は、
①できるだけ原話に厳密に。
②昔話の語法を使って。
のようです。
いつか再話もしてみたいなと思うのでした。
そして本日、絵本シンポジウムに行ってきました。
長年子どもたちに絵本やおはなしを届けていらっしゃる二人の講師の対談形式で、絵本の魅力を探るというのがテーマでした。
まずは講師の方々の自己紹介からはじまり、おもしろい絵本の紹介、食べ物をテーマにした絵本、大好きな絵本、最近気になっている絵本など実物の絵本をみせてくださったり、読んでくださったりしながらの紹介でした。
絵本が好きで、子どもにおはなしを届けるお二人ですが、選ぶ本はまちまちだったり、共通していたり。
おもしろいですね~。
感性の違い、価値観の違い、好みの違いなんでしょうね。
けれども『絵本を選ぶとき何を基準にしてますか』『お二人にとって「良い絵本」とは』という質問の答えは同じでした。
自分の子どもに、地域の子どもに、真摯に向き合っておはなしを届けているとそこに辿り着くのでしょうか。
そんな講師の先生方も、常に絵本を勉強し探されていらしゃるとのこと。
自分もたくさんの絵本を読もう!と気持ちを新たにしました。
どんな絵本が紹介されたか気になることと思います( ´艸`)
ヤン講師の紹介してくださった絵本は『絵本のこみち』でも紹介されていますので、ぜひブラウザバックで訪れてみてくださいね。(∩´∀`)∩
もっちゃん 報告ありがと~
再話はまだ体験してなかったよね。
おもしろいよ~
そうそう、原話って、つまり語りをそのまま定着してある資料なんだけど、あらすじみたいでしょ。
本来はあんな感じで語られてたんですよね。
それを聴いたり読んだりして楽しめる文章に整えるのが再話。
そのためにはまず原話の語り手さんが何を伝えようとしたのかなって考えて、それに共感できてはじめて、ほんまの再話になるんやと思うの。まずそれがおもしろい。
でもね、多くの再話は、再話者自身が前に出てしまうのね。再話者は原話と受け手の媒体に過ぎないっていう立ち位置が大事じゃないかなあと思う。
で、今回とりあげたふたつの話、どちらも再話者が原話を換骨奪胎して、自分が語り手になっちゃってる。
参加された方々、わかってくださったかな。
もひとつ、今日の絵本シンポジウム、来てくださったかたがた、ありがとうございました。
楽しかったですか?
きっと、一番楽しんでたのはわたしじゃないかな、と思います。
だって、好きな本の話を、本好きな人と、本好きな人たちの前で、好きなように語れるんやもん
できるだけ偏らないように選ぶというのは、たとえば図書館員さんなら必須条件だけどね。
いち読者は偏ってもいいのよ。
それから、子どもに絵本を手渡すボランティアのおばちゃんは、自分の好きな本なら、好きっていう情熱が伝わるから、これもまたいいのよ。
ただね、自分の中に眠っている感性とか可能性とかが、何歳になってもあると思うので、それを引き出すためには、偏らずにあれこれ手を出したいな。それが勉強ってことかな。
自分の中に絵本を見る眼を育てるってことやね。
もっちさん、いつもていねいに報告してもらってありがとうございます。
自分も参加してましたけど、いい復習になっております。
お話をおぼえるときには、まずおぼえる努力なんだけども、年々力ずくでおぼえることは無理になってきているので、やっぱりいいテキストが必要なんだよね。
いいテキスト→いい再話→いい原話
そして、自分の再話力…
千里の道も一歩から
ローマは一日にしてならず!
再話も一日にしてならず!!
頑張ろう(^◇^)
ヤンさん、換骨奪胎って、初めて聞いたから意味調べちゃいましたよ。
なるほどそういう意味でしたか。
納得しました。
が、しかし、たとえが「骨を入れ替えて胎盤を奪う」とは、何ともスプラッタな言葉を昔の人は考えたものですね。
怖い~、けど、別に悪い意味じゃないみたいなのがなんかおかしかったです。
ヤンさま、コメントありがとうございます。
原話の語り手さんに共感して、気持ちを汲み取り、整理しながら語りやすい、読みやすい文章に調えるわけですね。
読解力が試される~!
絵本シンポジウム楽しかったです~!
さっそく何冊か図書館で借りてきましたよ~。
ジミーさま、いつもコメントありがとうございます。
私も換骨奪胎の意味調べました~。
面白い原話をいい再話テキストで語りたい気持ちわかります。
お互いに頑張りましょう~
ジミーさんも再話頑張ってください~