いやぁ、人気歌手でもないのに、はずかしいのですがね。
まあ自分のホームページやし、自分のオメデトウやしね。
あのね、さっき息子から電話があってね。気付いたのですよ。おはなし始めて30年目だと。
あ、電話はいつものように野暮用、お金の話やったけど(笑)
30年前のちょうど今頃、息子におっぱい飲ませながらおはなし入門講座を受けていたの。
こんなに長く続けるとは思わなかった。
そのころ、市内では語る場が皆無だったのね。
それで、受講生たちでサークル作って、まず語りの場を作るところから始めたの。
そう、わたしたち、パイオニアだった(笑)
最初は地域文庫、次に図書館分館。
ほんと、その頃は子どもたち、聞いてくれなくてねえ(笑)
分館なんか、子どもがだれも聞きに来てくれなくて、わが子だけっていう日々が続いたなあ(笑)
その頃の仲間でまだおはなしを続けている人はひとりだけだけど、わたしにとっては特別の存在ですね。
え?
子どもが来ないって、諦めたかって?
いえいえ、月1回を月2回に増やし、それでもだめだから毎週に増やしたの。
そうすると、土曜日の午後に図書館に行けば必ずお話をしてくれるって浸透してね、少しずつ来る子が増えていった。
語り手も、回数が増えるとその分経験を積むわけで、だんだん慣れていったんだと思う。どんな話をどう語れば聞いてくれるかわかってくるの。
教えてもらうにも先生はいないし、先輩さえもいなかった。
そう、わたしたちはパイオニアだった!
若かったなあ~
まだ30代前半だった、信じられる?
いまでは、中央図書館ができ分館もふたつになり、3館ともおはなし会をしている。
幼稚園、小学校、学童保育。子どものいるところでは、たいていおはなし会がある。
「市内のすべての子どもにおはなしを!」ってひそかにささやかな決意を秘めてがんばったんだけど、もくろみ通りにいったぞ(笑)
たくさんの子どもたちと幸せな時間が過ごせた。
たくさんの良い出会いがあった。
だれに、何に、感謝していいかわからないほど感謝の思いでいっぱい
いままでありがとう。これからもよろしく。
30年後、たぶん私はこの世にいないだろうけど、今年入門した人が、30周年を迎えてくれていたら、うれしいな。
それが何よりのご褒美かも。
いや、「おれは三段目を上っている、ピエトリン・ピエトルッチョ!」って叫びながら、入れ歯を飛ばしているかもしれない
お~い、Kさ~ん。
わたしたち、30周年だよ~