今年ももう二週間が過ぎてしまいました。
年末にいつのまにか去っていかれた神さま、今どこをうろついておられるのですか?
早く帰ってきてください。
子どもたちが待っておるのです。
いや、ちっとも待っていないのかもしれません。
「え~っ、そんなめんどくさいもん聞きたくないわあ」と思っているにちがいありません。
「むかし、むかし、」ちがう!「むかし」ちがう!「むかしな」ちがう!「むかしむかし、ずっとむかし」ちがう!
あああ、覚えられません、神さまあ~
「昔、あるところに王さまが」ちがう!「むかしむかし、王さまがいました」ちがう!
なんでどの話もこの話も、にたかよったかなんや!
あああ、思い出せません、神さまあ~
ごめんなさい、ごめんなさい、わたしが悪うございました。
年末年始、食っちゃ寝、食っちゃ寝。読むのは上橋菜穂子だけ。
お話の神さま、どうか、迷わずちゃんと私の所に帰ってきてくださいませ。