月別アーカイブ: 2018年3月

あさっての日曜日は💖

京都は今日は雨がふって、とっても寒くなりました。
あさって日曜日はいいお天気になるそうな。
ちょっとおでかけしませんか?

ヤンは、仲間たちといっしょに長倉洋海さんの「アフガニスタン山の学校支援の会」の活動報告を聞きに行きます。
報告会については以下の通り。ちらしから抜粋しますね~

日時:3月18日(日) 13:30 受付開始
13:50-15:10 活動報告
長倉代表よりスライドをお見せしながら、子どもたちの学校や村での生活を通して、14年間の活動と子どもたちの夢や現在をお伝えします
15:20-16:10 ビデオ映像「山の学校の記録」&質疑応答
場 所:京都教育文化センター 101号室 京都府京都市左京区聖護院川原町4-13
 JR京都駅からJR奈良線で東福寺駅下車 京阪電車乗り換え神宮丸太町駅下車 5番出口より徒歩3分
 JR京都駅から市営地下鉄 丸太町駅下車 市バス 202・204・65・93系統で丸太町京阪前下車 徒歩5分
 阪急電車 四条河原町駅下車 市バス 201・31・203系統で熊野神社前下車 徒歩5分
参加費:1000円
お申込みは不要です みなさまのご参加をお待ちしております!

去年9月にETV特集で、「マスードと写真家長倉洋海の夢」っていうのがあったのです。
ヤンはビデオで見たんだけどね、子どもたちが学用品を手にしてとっても嬉しそうなの。
あのわずかな寄付金が、この子の笑顔になったと思ったら、涙が出た。

自分がこの支援の会をどうやって見つけたのか、毎年3000円の寄付をどうして続けたのか、よくわからないのです。
あれ? 5000円だったかな? それさえあいまい。

たぶん、同時多発テロの後、アメリカが報復をした。そのときに、はじめてアフガニスタンについて考え始めたと思うのです。
ペシャワール会の中村哲さんの講演も聞きに行ったし、テロや中東の戦争記事が目に留まるようになった。
たとえば、空爆(ときには誤爆)で、200人がなくなったという記事。
わが子が死んだら、私を含め何人の心が深い傷を負うだろう。1でも200でも、数では表せない命やないか。
そんな憤りとか、ほな、私は何をしたらええのんか、その無力感とか。
それが理由かもしれません。

わたしは、日々、ボランティアで子どもたちと共にいて、ひとりひとりの笑顔をどんなに求めているか。
同じ地球の上で、アフガニスタンのあの子たちの笑顔と私を、支援の会はつないでくれているんだと、ビデオを見てとっても嬉しかった。

で、行ってきます。
感謝をこめて!

みなさまもよろしかったらどうぞ。
グッズ販売もあるんだって。

近くには京都の見どころがいっぱいですよ~

おはなし初級クラス🐤

きのうは初級クラスの勉強会でした。
ババ・ヤガーの勉強会ってどのクラスもとっても楽しいのですが、初級クラスは、なんといいましょうか、可笑しい。いや、おもしろい。あ、いや、失礼いたしました、興味深い 👻

「ルンペルシュティルツヒェン」 『子どもに語るグリムの昔話1』こぐま社
「エパミナンダス」 『おはなしのろうそく1』東京子ども図書館
「くまのしっぽはなぜみじかい」 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』
「旅人馬」 『日本の昔話3』福音館書店
「すいとん坊」 『日本の昔話3』福音館書店
「三枚のお札」 『おはなしのろうそく5』
「聞き耳」 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』
「馬の首」 『おはなしのろうそく29』
「ひとりふたりさんにんのこども」 『おはなしのろうそく26』

これのどこがおもしろいって?
ねえ、ふつうのオーソドックスな選びでしょ?
そやのになんでこんなに面白いんやろう?
きっと、個性やね。それもまだ定まっていない(笑)個性。
みなさんそれぞれに手探りで、どう語ればいいんやろうと思いつつ、けど勇気出して頑張って語ってるんですね。

這えば立て、立てば歩けの親心。
ヤンは、みなさんが自分の語りを作っていかれるのを、側であたたかく見守っております。

え?
そんなコメントで終わったらあかんって?
ほな、ここでみんな暴露してもいいかい?

おはなし研究クラス

名称が変わってから2度目の研究クラスがありました。

レポート付語り
「おおかみと七ひきの子やぎ」
語りのテキストは『語るためのグリム童話』小峰書店を選ばれました。
レポートでは、エーレンベルク稿からのテキスト比較をしてもらい、5版で大きく変わっていることが分かりました。
アジアの類話は、「てんとうさま金の鎖」になるそうです。
やまんばのでてくる話につながるわけですね。
よく知っている話でも、詳しく調べてもらうといろいろ知らないことが分かり、ほんとにおもしろいです。

語り
この日のみ、当日くじ引きにより語り手が決まることになっておりました。
引き当てたかたは、最近うれしくないくじ引きに当たりまくっているそうな。
その勢いで当たってしまったということかな!?
「聞き耳」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』を日常語で(^^)
この話を聞くたびに、「聞き耳ってどんなかたちかなぁ」と思います。
前に語り手さんが、「わたしは貝殻」って言われて、な~るほど、と思いました。
ネリヤの貝なんて、美しいです~。

ヤンさんの語り
「いばら姫」『語るためのグリム童話』小峰書店
キターーーーーー!
わたしの大好きな、い・ば・ら・ひ・め!じゃありませんか~✌(‘ω’)✌
堪能させていただきました(^^)v
つい先日、テレビで坂東玉三郎さんが「京鹿子娘道成寺」の解説をしてらしたんです。
歌舞伎舞踊の解説を聞いていたら、語りの勉強会に来ているような錯覚におちいりまして、まるで鈴木サツさんのCDを聞いて途中で止められなくなった時のような感じになりました。
おはなしを語るのは、芸事とは違うのは分かっているんですが、ヤンさんのいばら姫を聞いていると、玉三郎さんの言っていたのはこういうことかと思いました。
「止まっているときも、動いているときも、一連でなければならない」
語りで間を取るときに、止まっていると感じるくらい長い間を取ることはまずありませんが、それでも短い間のなかにも微妙に差がありますし、それに話す速度の速い遅いが加わって、一定の速度で語ることはほぼありません。
でも、「むかしむかし」から「おしまい」までは一つの流れであり、話によって流れはさまざまに違います。
だから、特に本格昔話では、ほんの少しの語り手のためらいが命取り!
ああ、恐ろしい(T_T)
ヤンさんの語りを聞いていて、滑らかさ、よどみなさに、そんなことを思いました。
ありがとう、ヤンさん、ありがとう、玉さま!

長いなあと思っていますね、でも、あとちょっと<(_ _)>
「銀貨」前回の指導をもとに、テキストの修正をしたものをこの日確認しました。
呪的逃走のおはなしの読みあい。
今回はハンガリーでした。
次はケルトのおはなしです。

以上、今回も楽しかったです(^^)v

おはなし会終盤 🌷

3月5日(月)

支援学級 朝学習
絵本 『チョコレートパン』長新太
絵本 『アリからみると』栗林慧
絵本 『かげはどこ』木坂涼文/福音館書店
絵本 『それから それから』谷川俊太郎文/柚木沙美郎絵
絵本 『どうながのプレッツェル』H・A・レイ作

どれから読むか、5年生が仕切ってくれます。
本の姿によって上手に感じ取って返してくれるようになりました。
この子たちは、自分のクラスでの授業のおはなし会にも参加していますが、クラスに溶け込んで楽しんでくれます。

幼稚園四歳児 一クラスずつ二回
てあそび ろうそくぱっ
おはなし 「かきねの戸」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上再話
てあそび ろうそくぱっ

はじめに「垣根」の説明をしようとしたのですが。
わたし「垣根って、知ってる?」
子ども「知ってる!」
わたし「(疑い深く)ほら、家のまわりにね、」
子ども「垣根の垣根のまがりかど~🎵」
はい、三番まで一緒に歌いました(笑)

3月6日(火)

中学2年生 朝学習
詩 「すてきなひとりぼっち」谷川俊太郎/同名詩集/童話屋刊
おはなし 「一足のくつ」ロダーリ作/岩波書店

中学校のおはなし会も今回で一年が過ぎました。
助っ人も含めて10人のチームで全クラスを廻りました。
集中力のある生徒たちでした。
お行儀が良すぎて、率直な反応が返ってこないので戸惑いましたが、嬉しそうに楽しそうに受け入れてくれているなということは感じました。
ほんまに、まっすぐに見つめて聞いてくれるのですよ~

3月7日(水)

小学4年生 授業 一クラスずつ二回
おはなし 「いばらひめ」『語るためのグリム童話』小峰書店
おはなし 「へびのむこさん」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上再話 (仲間)
おはなし 「雪女」『日本の昔話5』福音館書店
ブックトーク 「平和」

3月8日(木)
小学4年生 授業 一クラスずつ三回
おはなし 「いばらひめ」『語るためのグリム童話』小峰書店
おはなし 「へびのむこさん」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上再話 (仲間)
おはなし 「雪女」『日本の昔話5』福音館書店
ブックトーク 「平和」

この二日間は、同じ学校。5クラスを二日に分けてやました。
いやあ、1~4クラス目までは、なんとよく聞く、何と成長したんだろうと、感心しました。
内心、ちょっとおとなしすぎと違う?とつぶやいてしまった。
で、5クラス目でずっこけました(笑)
上から押さえつけるのでなく、子ども本来の好奇心を開かせる方向で、おはなし会の時間をすごさせたいと思うのです。
おはなし会の時だけでなく、そんな学校生活が送れるように祈っています。
先生とじっくりお話がしたい。ひざ詰め談判(笑)

さて、今年度の学校関係は、あと月曜日の1年生朝と幼稚園3歳児でおしまい。
なんとなんと、今年は一度も風邪で穴を開けることがなかった。拍手~👏

明治のイクメン👨

講談社学術文庫に『イザベラ・バードの日本紀行』ってのがあってね。けっこうおもしろくて好きなのです。
イザベラ・バードはイギリスの大旅行家。
体調がよくないから療養のつもりで日本を旅しようと思ったんだって。
1878年っていうから140年前のことです。徳川幕府がたおれてたった10年後。
なんて勇気のある女性なんでしょう。通訳はつけていますが、ほとんどひとり旅だよ。
結局、療養どころかたいへんな旅だったんだけど、見聞を書き残してくれています。

でね、この紀行文が当時の日本をすべて表しているとは限らないけどね、子どもや親についての観察が興味深い。
日光を旅したときのこんな記述があるの。
夕方ね、「男たちが帰ってくると、活気が少々増します。お風呂で威勢よくお湯を使うばしゃっという音が聞こえ、そのあと男たちは幼い子供たちの遊び相手をします。・・・子供たちは両親といっしょに遅くまで起きており、おとなの会話にもすべて加わります。」
ううむ。昔話も語られたのかなあ。
「これほど自分の子供たちをかわいがる人々を見たことはありません。だっこやおんぶをしたり、手をつないで歩いたり、ゲームをやっているのを眺めたり、いっしょにやったり、しょっちゅうおもちゃを与えたり、遠足やお祭りに連れていったり、子供たちがいなくては気がすまず、また他人の子供に対してもそれ相応にかわいがり、世話を焼きます。父親も母親も子供を自慢にしています。」
ふうん。当時のイギリスではそうではなかったんだ。あ、いや、世界を旅行した人だから、これって、日本独特の風景だったんだ。
このあたりの描写は、現代日本と似ているよね。ここまで濃くないかもしれないけど。でも、つぎの描写にはびっくりした。
「毎朝6時に12人から14人の男が低い塀に腰をかけ、2歳以下の子供を抱いてあやしたり遊んでやったりして、その子の発育のよさと利口さを見せびらかしているのを見るのはとても愉快です。・・・この朝の集いの主な話題は子供のことのようです。」
父親が出勤前に子守をしてる! イクメン!
男も女も子どもをかわいがったんやなあ。

そして、子どもについての観察です。
「とても素直で言うことをよく聞き、両親の手伝いをよくし、自分より年少の子供たちの面倒をみます。それに、わたしは遊んでいるときの子供たちをずいぶん見ましたが、怒っていることばを耳にしたことはおろか、不機嫌な顔をしているのを見たことすら、一度もありません。」
いいなあ、いいなあ。
いじめなんてありえない。
でね、これは、おとなが子どもをだいじにするからじゃないかなと思うの。

災害があったり、飢饉があったりしたら、こんな平和な光景ではないんだろうけど。
でも厳しい時代だからこそ、肉親の愛が必要だったんじゃないかなとか、いろいろ考えてしまいます。

『イザベラ・バードの日本紀行』いちど読んでみてください。