日別アーカイブ: 2019年1月25日

今週のおはなし会🍜

今週は、中学校が学級閉鎖で、1年生のおはなし会は中止になりました。
インフルエンザ、はやってますね😷
気をつけよう💦

1月21日(月)
4年生 授業 一クラスずつ二回
おはなし「水晶の小箱」『子どもに語るイタリアの昔話』剣持弘子編訳/こぐま社 (仲間)
おはなし「世界でいちばんやかましい音」『おはなしのろうそく』東京子ども図書館
ブックトーク「平和」

「水晶の小箱」は、しいんと聞き入っていましたね。
「世界で・・・」は、まあ軽~いおはなし。
最後、メッセージがもろに出るので、やりにくいといえばやりにくい。できるだけさらっと流したいところ。

24日(木)
小学3年生 授業 一クラスずつ二回
おはなし「心臓がからだの中にない巨人」『おはなしのろうそく22』東京子ども図書館
じゃんけん「ちーちゃんぱーちゃん」
おはなし「つるの恩返し」語りの森HP《日本の昔話》村上再話(仲間)
ブックトーク「斎藤隆介の世界」

ひとつのクラスは、先週インフルエンザで学級閉鎖だったんだって。
子ども「でも、今日は全員そろってる!」
わたし「よかったね~」
子ども「けど先生が休んでる!」
わたし「・・・」
ほんと、この季節、たいへんです。
で、このクラスは、先生無しでやりました。
子どもたちは、自分たちで声をかけあって、気持ちよく、楽しく一時間を過ごしてくれましたよ。
ちゃんと並んで部屋から出て行くので、「お、えらいなあ」って見送ったら、次つぎに握手を求められました(笑)
ああ、空気感染を予防してのどミスとしてたのに。接触感染は予想していなかったよお😂
「つるの恩返し」、なんていい話なんだろうと思ったら、自分の再話だった🏕
子どもには異類婚姻譚よりも報恩譚のほうがしっくりくると思いました。
おばあさんが、「ちょっとのぞいてみましょうよ」というと、子どもたち「あかん」「だめ」と、声をひそめて言うの。
で、のぞいてしまったら、「ああ~~~」って、とっても残念そう。
でも、結末、つるのくれた綾錦のおかげで安楽に暮らしましたで終わるので、ほっとしていました。
おじいさんとおばあさんがふたりきりになっても、子どもは家を出て行くもんやしね、抵抗は少ない。けど、妻が飛び去ったら、なんぼお金があっても、悲しいよねえ。
「心臓がからだの中にない巨人」はテッパンですね😁
今回は、何人かの子どもたちが、おおかみといっしょに猛スピードで走るまねをしていたのが、おかしかったです🏃‍♂️🏃‍♂️🏃‍♂️

25日(金)
支援学級 朝学習
絵本『うがいライオン』ねじめ正一文/長谷川義史絵/すずき出版
絵本『こんた、バスでおつかい』田中友佳子作/徳間書店
絵本『それはひ・み・つ』エリック・バトゥー作/石津ちひろ訳/講談社
絵本『ぞうはどこへいった?』五味太郎作/偕成社
絵本『ころころにゃーん』長新太作/福音館書店

6年生がいるので、幼児向けのは気の毒だと思って、ちょっとひねったものも持って行くようにしていたら、1年生の成長が目覚ましくってねえ💗
『それはひ・み・つ』『ぞうはどこへいった?』を全員が喜んでいました。絵が小さいので、大人数の読み聞かせには向きません。
『こんたのおつかい』の続編が出ていたのは知らなかった。よろこんでたよ。
『うがいライオン』は、なぜかもうひとつやったなあ💦

4年生 授業 一クラスずつ二回
おはなし「水晶の小箱」『子どもに語るイタリアの昔話』剣持弘子編訳/こぐま社 (仲間)
おはなし「世界でいちばんやかましい音」『おはなしのろうそく』東京子ども図書館
ブックトーク「平和」

月曜日の残りのクラスです。
やっぱり「水晶の小箱」はいいなあ。子どもたち、完璧に物語の世界に浸っていました。
さすがイタリアの昔話。女が強い👸
主人公のアメーリアはとてもとても美しいんだけど、芯が強くて、自我をしっかり持っていて、しかもライオン2頭をナイフで殺してしまうのよ。すごいなあ🐩🐩
そのあと、わたしが「もうひとつ続けてお話聞ける?」って尋ねたら、「聞ける」って。じゃんけんしないですぐに「世界で~」をやりました。
この話は、以前は3年生に語っていたんだけど、最近は4年生です。
3年生でももちろん聞けるんだけど、余裕を持って聞ける4年生のサブの話として持って行っています。
ゆったり笑いながら楽しんでいます。
わたし「その時、口だけ開けで声を出さないでいたら」
子ども、口をあんぐり。
その顔がおかしくって、語りながら吹き出しました。
子どもたちは、おばちゃんなんで笑ってるん?って不思議そうやったけど🤣
ブックトークは、とても関心を持って、あれやこれや言いながら聞いてくれましたよ。きっと読んでくれるよ📚

さて今週はあしたの図書館でおしまい。
「三びきの子ブタ」なんだけどねえ。
いじられないように気をつけよう🤣💕

語りのアドヴァイス

ずっと以前、勉強会で、グリムの「かしこいグレーテル」を語ったとき、講師の先生に、「計算したわね」と批評されました。
確かに計算したけれど、それは、その場で、聞き手の反応を見て即座に間(ま)をとっただけで、前もって計算していたわけではなかったのです。
さらに、先生は、「前にこの話を語った人のを聞いたけれど、もっと素朴で、とっても面白かった。あなたもそんなふうに語ったほうがいい」とおっしゃいました。
そのとき思ったのです。
そんなふうにっていわれても、その人の語り、私は聞いてないし。どうしたらええねん?って。
「もっと素朴に」といっても、人により「素朴」の受け取り方が違うやん。どれくらい素朴やねん?って。

先生や先輩から言われたアドヴァイス、とっても影響をうけますよね。
みなさんはどうですか?
で、このことは、ずっと心に引っかかり、悩みました。何年もね。

そして、その時からというもの、私自身がアドヴァイスするときは、つぎのことに気をつけるようにしたのです。

まず、「前にほかの人が語ったときは・・・だった」は決して言わない。
その場にいなかった人には判断のしようがないんだからね。そういわれても、いわれたほうは、「ふうん」って思うだけで、まったく役には立たないのですよ。この言い回しは、楽だけど、講師(先輩)として無責任やね。

もうひとつ、「もっと〇〇に」と感覚的な言葉はつかわない。具体的に分かるような言葉を使うよう心掛ける。
たとえば、「もっと早く」ではなくて、「そのきつね、どれくらいのスピードで走って行ったん?何を思って走って行ったん?」と、考えてもらう。そうすると、早口でいうのではなくて、早く走っているように語れるわけね。しかもその速さは語り手のイメージによってちがう。

世間の先輩がた、ちょっと考えてみてくださいね。
あなたの言葉は、後輩にとっても影響を及ぼすのです。
世間の後輩がた、先輩の批評は、まるのみにしないでおきましょう(笑)

あ、「かしこいグレーテル」問題、解決しましたよ。
松岡享子先生に教えを乞うたら、ひとこと、「あの話は、演じないと面白くないものねえ」とおっしゃったのです。
ちゃんちゃん。