耳鳴りと20年以上おつきあいしている。
たとえばいまブログを書いているこの瞬間も、右上のほうで蝉がシャーンと鳴きつづけている。
子どもに語っているときや、夢中で本を読んでいるときは、鳴りを潜めているけれど。あ、歌っているときもね。
気になりだすと、鳴いて鳴いてしようがない。
耳鳴りは初期に治せとか、一生治らないとか、命に係わるとか、情報が飛び交っていて、何がほんまかわからない。
そのうちお医者に行こうと思いながら20年すぎた。
ほかに行くべきお医者があったからね。
あと20年先も生きているかどうかわからないのに、いまさら、というあきらめもある。
健康といえば、それなりに健康に暮らしている。
内科、耳鼻科、眼科、歯科には通っているが。
死に病ではないので、健康なんだろう。
ありがたいことだ。
家族がふたりとも病人だなんてお話にならんもんな。(いつかはそんな日がくるんだろうが)
さてさて、生きていると、辛いことがたんとある。
わたしは普通の主婦だけれど、好きな事だけやっているように見えているけれど(たぶんね)、それなりに気は使うし、失敗はするし、裏切られもする。
でもね、それって、耳鳴りだと思えば、やり過ごせるのだ。
不安や悲しみや寂しさや無力感は、耳鳴りのように消えることはないが、そして、時には大きくなって押しつぶされそうにもなるが、またふっと小さくなる時間もあるのだ。
🐌人生って、そんなもんだ🌈