日別アーカイブ: 2019年6月7日

絵本読み聞かせ入門講座📗

昨日は暑くて暑くて、アイスを食べていたのに今日は大雨で寒いです。
体調がついてきません。
しかし、休みなく働くヤンさんは、昨日絵本の講座の第1回目でした。

いつものように最初はヤンさんの読み聞かせからはじまります。
読んでもらったのは以下の絵本~~
『おじいちゃん』ジョン・バーニンガム
温かいのに悲しい、悲しいけどやっぱり温かい、救いが満杯の読後感。さすがジョン・バーニンガム!
『アイドルベア』ロバート・イングペン
クマの絵が、「かわいい~~」
二匹が向かい合ってる構図が多いんですが、小首をかしげている角度と目が何とも言えません。

人形好きではないわたしですが、たまらないかわいさです。もちろん、文章もきれいです。
『ふしぎなナイフ』中村牧江・林健造
ご存知、アレです。知らない人のために中身は書きません(笑)
『まどのそとのそのまたむこう』モーリス・センダック
美しい絵です。中世のフレスコ画を思い出しました。
おとぎの国の不思議がただよいます。みているこっちも宙に浮きそうです(笑) 

これもファンタジーに分類されるんでしょうか?
『ねむれないひつじのよる』きたむらさとし
これ、ページがめくられるごとに数えるのが楽しいんですよねぇ~
キンドル本とかだと、この愉しさがかなり減ってしまうと思うんですよね。
キンドル版があるのかどうか知りませんけど(⇐無責任)
『なみにきをつけて、シャーリー』ジョン・バーニンガム
お腹の中で大爆笑しました。(みんながお行儀よく聞いているから…)
親としての自分を振り返ると辛いですが(笑)

きっと、子どもたちならワーワーいろんなことを言って大騒ぎになるんでしょうね~
やっぱりさすが、ジョン・バーニンガム!
『かいじゅうたちのいるところ』モーリス・センダック
何回読んでもらってもいいですねえ~
行くときも帰るときも1年かかる大冒険なのに、一人の世界でそれができてしまうなんてすごいです!

もっと読んでぇ~ (⇐読んでもらっている者のお気楽な発言)
『しろさんとちびねこ』エリシャ・クーパー
これもよかった!
かわいい、たのしい、そして命について、心に残りました。
最初と最後を「命」でまとめる、これはヤンさんの目論見ですか?!

リストをもらいまして、その中のいろいろな本も紹介してもらいました。
このリストがお宝物です~~(^o^)

今年初めてなんですが、この後受講者の自己紹介をしました。
ひとことのつもりが、みなさん少し受講の背景をしゃべりたくなるんでしょうね。
結構しゃべりましたね(笑)
でも、目的がお互い理解できてよかったし、「みんな、意識高いーーー」と思いました。
初級クラスのかたがお二人参加しておられました。
わたしと同じ小学校のメンバー(読み聞かせ担当)も、より勉強しようと2回目の参加でした。
みんな、意識高い系で良きかな!!

次回は来週です。
休みなく働くヤンさんには申し訳ない限りですが、楽しみです。
連続参加のわたしは、もうはや絵本選びを始めております(笑)

6月のおはなし会🐸

6月4日(火)
中学2年生  朝の15分
おはなし「まほうつかいの弟子」『語りの森昔話集3しんぺいとうざ』村上再話/語りの森
ブックトーク『クラバート』プロイスラー
中学校のおはなし会も、生徒たちに定着してきた感がありますね。
時間前に廊下で待っていると、こちらを見て笑ったり、そっと手を振ったりしてくれます。
わたし「おはようございます」
生徒「・・・もごもご・・・」
わたし「あれ?だいじょうぶかあ?おはよーございます!」
生徒「おはようございます」
わたし「(心の中で)お、声変わりかあ?」
ここの子たち、とっても無口なのです(笑)
わたし「2年生になったのに、また4階やねえ」
生徒(黙って、しきりに頷く)
だいたい、うちの子がお世話になっているときから、伝統的に4階は1年生の教室だったの。だから、きっと不満だろうなと思ってふと言った。でもね、ここの子たち、とっても無口なのです(笑)
この日は窓の外から、草刈りのぶーんぶーんという音が。
わたし「外、うるさいけど、窓閉めたら暑いしねえ・・・」
生徒に下駄を預けるずっこいおばちゃん(笑)
生徒(窓際の数人が、黙って、さっと立って窓を閉めた)
お、かしこいなあ。とっても無口やけど(笑)
かわいい中学2年生です
このはなしは、前半魔法使いの家からうまく生還するところまで、ぐっと集中して聞きます。あと市へ行く3回のくりかえしの部分は、気を抜いて聞きます(笑)。で、宿屋の小僧とのやり取りあたりから集中して、変身合戦の所は、めっちゃ集中して考えているのが目に見えておもしろい!
中3でもやってみようかな。あ、6年生でもやってみたい!
この話、冒頭で父親が息子に、自分でやりたい仕事を選ばせようと考えるでしょ。息子はいろいろな職業の中から「まほう使い」を選ぶ。それはたまたま偶然なんだけどね。でも、人生ってそんなもんでしょ。そのとき不意にやりたいって思ってそっちの道に入って行く。父親は、不安なんだけど息子の気持ちを尊重するのね。ここ、親として大事なところ(笑)
結果、息子は自分ひとりの力で、身の安全と富を獲得する。おとーちゃんまでお金持ちになって、親孝行やね(笑)
人生や将来について考える(悩む)若い人たちへのエールだと思って語っています。

6月7日(金)
4年生 朝の20分
おはなし「まほうの鏡」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上再話/語りの森
おはなし「九尾のきつね」同
我が家から小学校に行くまでに中学校と幼稚園があるの。徒歩10分。
朝やからね、つぎからつぎへと、中学生と「おはよー」「おはよー」
校舎に入っていったら、子どもたち「あ、ムラカミさんやー」
教室では、カーテンを閉めたり扇風機の強さを調節したり、みんなでかいがいしく世話してくれました。わたしの肩までもんでくれました(笑)
もうわが子も大人やし孫も遠いし、けど、おはなしのおかげで、にぎやかな老後を過ごしております(笑)
この日は、きつねの話を2話やりました。
「まほうの鏡」はギリシアの本格魔法昔話。3回のくりかえしを、推理しながら楽しんで聞いてくれました。男の子が動物たちの援助によって人生を切り開くのがテーマです。
これ一つ聞けば今日のおはなし会はじゅうぶんなんですが、やっぱりおまけの話がほしいでしょ。で、「九尾のきつね」。
「九尾のきつね」は朝鮮半島の恐い話。めっちゃ喜んでましたよ。
わたし「な、恐かったやろ」
子ども「ううん!まほうの鏡の打ち首のほうが恐かった~」
今回はこの子たちにとって初めてのろうそく無しのおはなし会でした。かわりにオルゴールを持って行ったの。
ドイツで買った思い出の紙の箱の手回し式のオルゴール。モーツァルトの絵が描いてあるの。そっと鳴らしたら、
子ども「きれい!」
わたし「そお?次も持ってこようか?」
子ども「うん!!!!」

あ、そうそう、恐い話といえば。
高校生の選んだ怪談絵本もそうだけれど、九尾のきつねも、「存在の恐怖」やね。存在の恐怖を楽しめるのは、大きい子どもから大人。幼い子どもたちには、理解できない。
だから、幼稚園や低学年では、そんなお話をしてもむだなのね。しかも、それが絵本のようにビジュアルに迫って来たら、子どもの心を傷つける。
ただ、小さい子も恐いお話、大好きでしょ。
小さい子が好きな恐いお話は、鬼ごっこやかくれんぼみたいなスリルのあるおはなし。『ノート式おはなし講座』で確認してみて。
特に食べられる話、好きですね~笑
田辺聖子さんの旦那さんは、子どもに「噛もか~」って脅かすから、かもかのおっちゃんなんだって(笑)

先週報告した1年生の授業のおはなし会を見てごらん、食べられる話で統一してある(笑)
「おおかみと七匹の子やぎ」みんなが知ってる本格的な話
「ついでにぺろり」連鎖譚
「ひなどりとねこ」はらはらどきどき話
しかも、みんな動物昔話。
いま幼い子に向く昔話についてしらべてるんだけど、稲田浩二先生のご本に、人生で始めに聞くのが動物昔話だって書いてはりました。
動物のはなしで食べられる話~
1年生だから、初めてのおはなしだから、楽しんでもらおうって思って、大サービスしたの(笑)
喜んでましたよ~
「ついでにぺろり」は子どもたちもいっしょに「ついでにおまえも食ってやる!」って繰り返してましたね(笑)
でね、そのあと「ひなどりとねこ」で、ねこが「おまえを食ってやる!」っていったら、子どもたち、「またやあ!」って笑ってました。

あれ、話が長くなってしまった。
はいお粗末!