日別アーカイブ: 2019年6月28日

6月のおはなし会4🐸🐸🐸🐸

ふうふうふう。
梅雨入りして、蒸し暑いのなんの。
全国のみなさま、京都の夏ほど蒸し暑いところはありませんのよ。ほんとです。
それでも子どもは元気です。
ほな、いってみよ~

6月26日(水)
学童保育 30分
おはなし「あまがえる」村上再話/語りの森HP(仲間)
おはなし「かも取り権兵衛」『日本の昔話』小澤俊夫再話/福音館書店 (日常語)
絵本『すいかのたね』さとうわきこ/福音館書店
絵本『チキンライスがいく』はらぺこめがね/あかね書房
絵本『まるくておいしいよ』こにしえいこ作/福音館書店
おはなし「たこやき」村上再話/語りの森HP
いかにもこの季節のプログラム。
Oさんと、「田植えした田んぼがきれいね~」といいながら、学童へ向かいました。
「あまがえる」おわったとたんに、子どもたち、「みじかっ!」
きっと、どうなるんかなって、考え始めたとたんに終わってしまったんでしょうね(笑)
でも、この話は、子どもたちに、一生に一度でいいから聞いてほしい話やなと思っています。
その後を引き継いで、上やら下やら行って、なかなか終わらない「かもとりごんべえ」(笑)
この話のくすぐりは、中学年以上にしか分からないです。それでも、一年生が、分らんくせに、やいやい言って喜んでいました。
梅雨時の話を楽しんでから、そろそろスーパーの店先に並び始めた、みんなの憧れのすいか!
ばばばあちゃんは、絶対外しませんね~
高学年までが、すいかのつるに、「おお!」
あとはもう、食べ物の話で、子どもたちをつりましたよ(笑)
『チキンライスがいく』『まるくておいしいよ』は、どちらもクイズみたいにして読みました。
で、なぜか時間があまってしまったので、「たこやき」。
子どもたち「おじいさん、なんで棺桶のふたにひっついたん?」
わたし「さあ~?」
子どもたち「ソースでかな?」
(ソースでひっつくか?)と、ひとり心の中でつっこむヤンでした。

6月28日(金)
4年生 授業 一クラスずつ2回
おはなし「石になった狩人」同名絵本/福音館書店(仲間)
おはなし「世界でいちばんやかましい音」『おはなしのろうそく10』東京子ども図書館
ブックトーク「環境」
先生から4年生で「環境」のテーマをいただくと、たいていこのプログラムでやります。
「石になった狩人」はモンゴルの昔話。昔話といっても、最後は主人公がみんなの犠牲になって死ぬので、伝説的な話だなと思います。
主人公は、ヘビを助けることで、竜王から、宝の石をもらいます。この石を持っていると動物の言葉が分かるのです。まずこのモティーフ、「ききみみ」ですが、自然の声が聞こえる力をもらうんですね。
その力を使って、村人たちを大洪水からすくうのです。
昔ばなし大学で、昔話は自然と人間について語る、と学びましたが、その通りですね。
そのあと、エイキンの創作「世界でいちばんやかましい音」。
ギャオギャオ王子が、生まれて初めて自然の音を聞いて、すっかり気に入ったというオチ。
オチに行くまでが楽しいおはなしです。
お説教くさくしないために、「だれもかれもが、仕事は他の人に任せて、自分はその結果だけを楽しもうとしたのです」の一文は、省きました。
この一文で、子どもたち、いつもしらけるのです。だからテーマは「自然」にしぼって、不要なお説教はしません(笑)
ブックトークは、ギャオギャオ王子の気に入った身近な自然を写真で紹介している、今森光彦の『里山』からスタートです。
『アマゾン・アゾン』今森光彦写真・・・「熱い暑いジャングルから」
『アラスカ物語』星野道夫写真・・・「寒い寒い氷の国まで」
とつづき、世界じゅうに人間が様々な自然環境で暮らしていることを紹介します。
いつも大うけするのは『世界あちこちゆかいな家めぐり』福音館。
今回初めて使った『すごいね!みんなの通学路』西村書店、これもウケてましたね。みなさんもぜひ読んでみてください。人間って、強いな、捨てたもんじゃないなって思うこと、請け合い!
全23冊紹介しましたが、ここでは書ききれませ~ん。
ブックトークは、おはなしの時とは違って、子どもたちとのやり取りがひんぱんにあるので、楽しいけれど、声がでなくなって困ります。

こうやって報告をしていると、このところ、子どもに語るよりも大人対象の講師の活動のほうが多いのに気がついた。
ううむ。これでいいのか?

絵本読み聞かせ入門講座

近畿地方は、やっと梅雨入りしました。
ちょうど、「もう、このまま梅雨がなくて夏になるんじゃないか?」と言ってたんですが、やっぱり来ました(笑)
気候の変動とは関係なく、読み聞かせ講座はきっちりと始まります。
今回はいよいよ実習です。

はじめはヤンさんの準備の説明から。
入門講座なので説明は基本的なことからはじまり、とても丁寧です。
・絵本のカバーは外しておく。
・開き癖を付ける。
・声に出して読む。
絵本を開いたところは本文とは関係ありませんが、もう絵本作家の意図はそこにもあります。
たとえ無地で、白い紙だけでも考えてそうしてあるのです。
だから、開いたときにカバーで隠れて見えないということになってはいけません。
そして、特に新しい絵本は開いたときに真ん中の綴じてあるところが固くて曲がったままになりがちです。
すると、絵がみえないこともあります。
しっかり開けるようにしておきましょう。
そして、読み聞かせるリハーサルとして、声に出して読んでみます。
絵本の題、作者は必ず読みましょう。
作家さん・画家さんなど、作った人へのリスペクトです。
練習の時には、絵本を持つ手の位置、めくるときに腕が絵を邪魔しない、先に絵を見せてから読む、等、たくさんの注意点を教えてもらいました。
家で、我が子を膝に乗せて読む場合とはちがって、たくさんの子どもたちに読み聞かせる場合は、絵がみんなに見えるかとか、絵本を持つ手が傾いたり、腕がプルプルして不安定になっていないかなど、いろいろ考えないといけませんね。

そして、いろいろアドバイスを聞いているうちに思っていたんですが、自分の壁というか、近眼で老眼のわたしは絵本の字がかなりはっきりしていないと見えないんですよね。
質問コーナーでも、横長の絵本の場合手前の字は見えるけれど、一番むこうだと見えないとか、あるいは、重くて安定しないとか色々出ました。。
アドバイス通りにできないからどうしたらいいですか? ではなくて、工夫するしかないんですよね。
きいてくれる子どもたちが、ちゃんと絵を見られて、読む声がはっきり聞こえるというのは最低条件ですから。

そして、いよいよ実習のお時間です。
毎年ですが、一番に手を上げられるかたというのは、「早いこと済ませてしまいたいのでやります!」と言われます。
一番は勇気がいると思うんですが、それよりも待つ時間の苦痛が耐えられないんでしょうか?
分かるような気がいたします。
そのあとも、一人が終わるとまた一人と時間いっぱいまで途切れることなく手が上がりました。
受講者が選んだ一冊は、それぞれの好みかたまたまか、バラエティーに富んだいろんな種類の絵本で楽しかったです。
次回は最終回、今回時間切れで実習できなかった人は来週がんばりましょう!