一昨日のブログで書いた、私にとって環境の限界を超えさせてくれた本の一冊が、これ。
『クマのプーさん プー横丁にたった家』A・A・ミルン作/石井桃子訳/岩波書店刊
初版が1962年で、私が買ってもらったのは1963年。
長い人生で何度も何度も読みました。
プーと子ブタから、人生には友情と真剣さとユーモアが要るって、教わった。
さてさて
『瀬田貞二 子どもの本評論集 児童文学論 上』の報告の続き。
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第1章 子どもに本を手渡すこと
その3 キャパシティの発見
この項はリリアン・H・スミスの『児童文学論』の書評でしたね。
今日紹介するのは、「児童文学論の歴史」のところ。
児童文学の最初に登場するのは口承文学です。
昔話や童歌が、今も昔も子どもにとっての基本的な文学だといいます。
次に来るのが、『ロビンソン・クルーソー』『がリヴァー旅行記』などの大人の文学を、子どもが自分たちのものにした時代。
19世紀に、子どものための本屋ニューベリーの登場。
グリム、アンデルセン。そして『不思議の国のアリス』・・・
20世紀の多様性を、スミスは次のように要約します。
(写真を張り付けるね)
こうした歴史から生き残った傑作にはりっぱな文学尺度があると、古典を読むことの重要性が書かれています。
みんな、古くさいとか、めんどくさいとか、重いとか言わないで、読んでみようね~