文学の楽しみを伝える📗

『瀬田貞二 子どもの本評論集 児童文学論 上』のつづきだよん。

第1章 子どもに本を手渡すこと
その4 文学の楽しみを伝える
ーイギリス、アメリカその他の国の文学教育 1953年発表

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英米では、子どもに本を手渡すには、楽しさを伝えることを基本にしているとのこと。(もう67年も前の文章ですが)
幼児期の家庭でのおはなしが、まず第一歩。
小学校・中学校では、先生の力によるんだけれど、心理学の裏付けをもとに、成長に合わせて読書指導をしているそうです。
どうやれば子どもたちを本に夢中にさせられるか、指導の実践例が書かれています。なるほどこれなら楽しいだろうな~って思うような例も。
でもそのためには、先生自身が相当量の本を読んでないとだめだろうなと思いました。
現代の日本ではどうだろう?
先生、余裕あるのかな?

「いかに教えるか」が先生の役割なら、「何を教えるか」は図書館の仕事だって。
文学教育は、学校と強く結びついた図書館の活動に支えられている。
う~ん。
これって、どう?
日本、遅れすぎてない???

図書館の活動
1、おはなしの時間。もちろん、ストーリーテリングのおはなし会ね。
2、児童文学賞の主催。例)絵本のコールデコット賞、読み物のニューベリー賞、カーネギー賞。
全部図書館員が選ぶのよ!
3、図書リストの作成。

ああ~~
今の私たち。
公立図書館でも学校図書館でも、おはなし会はだれがやってる?
子どもに何を読めばいいかわからなくて、子どもに何を薦めればよいかわからなくて、右往左往している私たち。基本リスト欲しいよね?
児童文学賞を出してるような人が図書館にいたら、どんなに心強いでしょうね~

せっかく勉強しようと読んでるのに、フラストレーションがたまってしまったあ
ちゃんちゃん!

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