昔話のこと🌈

ちょっと不具合があって、しばらく井戸端会議を閲覧できなかったんですよ~
あたふたしてて、児童文学のまとめができなかった。
ごめんなさい。

で、代わりに。

今朝新聞読んでたら、こんな記事があった。
落語家の柳家小さんが、弟子にね、
「おまえの話はムダが多い。それじゃあ何も伝わらない」って言ったんだって。
それで、弟子の柳家さん喬は、事細かな描写はやめて、
「ごらんよ、きれいな山だねえ」って話すようにしたんだって。

で、ヤンは、はたとひざを打った(笑)
落語も耳から。
私たちの語りも耳から。

「声による言葉」からイメージする。
ある言葉からイメージするものは、一人ひとりが異なっている。
あなたの山は比叡山かもしれないけど、私の山は天王山だからね、実際。
ヒマラヤやマッターホルンの人もいるだろうし。

一人ひとりが異なっていることを前提にして、昔話は語られる。
「山」って言えば、その山はその人独自のもの。唯一無二だよ。
それ以上の人間尊重って、ある?

語り手が伝えたいのは、「あなたは幸せになるよ」というメッセージだけ。
不特定多数の「あなた」のために、無描写にする。

昔話が、本来そっけない簡潔な文体なのは、あなたへの愛なのです。

こうやって、ヤンはときどき「昔話の語法」の尊さを、日常のなかで実感するのです。

新型コロナウイルスは怖いし、先の見えない自粛もつらいけれど、でもね、わたしたち、昔話を生きようよ。
昔話の主人公たちのように、生き抜いてみせよう。

早くお話会、したいね。
勉強会も、したいね。
みんなに会いたいよ~

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