月別アーカイブ: 2021年10月

10月 初級講座報告

4月を最後に対面では出来ていなかった初級クラス、にんまり再開しました。

1.とらとほしがき 『語りの森昔話集2/ねむりねっこ』語りの森

1番で語るのは気が楽ですね!その後、私はみなさんの語りをまったり聞くことができました。そして、語りについて…とらのユーモアなところを楽しむ語りになったらいいなという事が一つ。後半に入るところで、どろぼうが牛をねらって忍び込んでいる、とらが牛小屋に入っていくと、どろぼうは牛と間違えてとらのせなかにとびのる、この場面を聞き手がイメージできるように意識して語った。

ヤンさん…とらが子どもをさらっていくのは諦めて、牛をおそうことにしたところを、そのように語りの雰囲気を変える。その上で、しっかりイメージして語れば聞き手に伝わる。とのことでした。

2.仁王さまと夜遊び 語りの森HP

個人レッスンで一度ヤンさんに聞いてもらったはなし。その時は、おばあさんがおならをした後「におうか?」と聞いて仁王さまが「仁王か」というが、洒落だとすぐに分からないかもしれないと思い、この度テキストをいじってみた。「におうか、仁王か」…とイントネーションを変えて2回言う事をこの場で試してみたとのことでした。

ヤンさん…聞き手の子どもがその時分っても良い、後で分かっても良い。わかったか?今のしゃれやで!と言ってもいい。聞き手への理解の程度(全体のどのくらい)は語り手が決めて良い。ちょっと全体的に語りが上品だったかな、最初ないしょ話のようにしていたのはなんで?

語り手さん…『おもしろいはなしやで』という雰囲気の自分の語りを抑えて、聞き手に任せるようにした。

ヤンさん…そういう事なら、おばあさんのおならから雰囲気を変えて語って、はじける意外性で笑わせるような、ねらった語り方でも良い。それでも語りは、色を付けずに語る練習をして、子どもの前に出して、子どもの反応で語りが決まるもの。子どもへの問いかけで定着する間がある。

3.なぞの歌 『日本の昔話2/したきりすずめ』おざわとしお再話

歌が語りづらい。心情に訴えかけるような、若い二人が恋に落ちるストーリー構成になっている。そんな中で度々出てくる歌『恋しくば、たずねきてみよ十七の国。くさらぬ橋のたもとにて、夏鳴く虫のぼたもち』この大事なポイントとなる歌を、言い方を変化させて語ろうと思った。

ヤンさん…歌が大事になるので、考えたりせずに、さらっと語る。特に一番最初は、ゆっくり和歌らしくなめらかに語る。聞き手に、なんやろか?と思わせるようにする。また、若者が座頭さんに尋ねた時の、座頭さんのセリフとしての歌は聞き手に説明するように、はっきり相手に伝わるように語る。

4.犬とねことうろこ玉『子どもに語る昔話1』こぐま社

語りを聞いた時におもしろいなと思って覚えた。長らく初級クラスを休んでいたが、また参加できるようになり勉強したい。

ヤンさん…以前の語りとは違って、言葉の切れ目はなくなっていたと思う。自分の癖は自分で聞くと分かるので録音して聞いてみるのも良い。一方で、なめらかになりすぎていて、起伏がない気がした。聞き手に聞かせるのに、おもしろいところ、山場をつかんで語る。この場合は前半・後半と二つの山場があり、後半の山の方が高い。なので、この山の頂上に向かって語っていく。また、テキストの一文一文のおもしろさに違いがあるので、自分の心も動かしながら聞き手が興味を持つように語る。ここが大事!というところを意識して語る。小さなおもしろいところは聞き手が見つけてくれる

しっかりした長い話は、『テキストが求める間』で語る。また、長い話は、自分の解釈に自信を持ちがちになるので、どう~?という聞き手への問いかけのように語る。

5.白雪姫『語るためのグリム童話3』小峰書店

時間があったので、ジミーさんがリクエストに応えて語ってくれました。

ヤンさんの語り カメの笛『ブラジルのむかしばなし1』カメの笛の会編 東京子ども図書館 手遊び どんぐりころちゃん

ノート式おはなし講座 語りこの愉しい瞬間p36

語り手が仕掛ける間…聞き手が求める間をつかむことが大事であって、子どもとの関係性も出来ていないといけません。子どもの目を見て、分かっているな、分かっていないな、ということが、語りながら分かるようになるので、どの程度の理解で済ますかは自分で決めて、その自然にできるポーズが間となります。敢えて間をおいて仕掛ける事もできます。

笑い話の語り方…笑い話も怖い話も間がすべてです。ヤンさんの『ホットケーキ』失敗談では、笑わせようと意識しすぎて、イメージを伝えきれなかったそうです。笑わせたい気持ちを優先したために、聞き手が返してくる間を待って返せなかったとの事です。イメージを伝えることを基本に置いたうえで、聞き手の返してくる息づかいを落ち着いて読み取り、聞き手の求めているものに誠実に返せば、間が生まれます。

『間』については、初級クラスには早いかな~とヤンさんは言われていましたが、知っておいた上で、実践に臨めるのはありがたいですね。失敗したり、なんかうまくいったりした理由が、その場で理解できる訳ですから、納得して次に向けて練習できます。うーん、聞き手とのやりとりができるようになったら、本当の「語り」ですね。おはなしを覚えてイメージを伝えて、最後まで行くことがなんとかできる段階では、おはなしの醍醐味に到達してないわけですね。難しい!ノート式タイトルにもあるように 語りこの愉しい瞬間 に向かって進んでいきたいです。

この度も盛り沢山な内容で、おなかいっぱいになりました。そして、初級講座が行われていなかった間に、自主トレ会の開催や、zoom活用などのおかげで、気持ちが途切れることなく、この10月再開に繋げる事が出来たように思います。心を寄せて行動してくれるヤンさんやみなさんに感謝です。その自主トレ会が新たな形となり「中級・初級クラス合同の語りの場」となって定期的に行われる運びとなりました。クラスの垣根を越えてのおはなし会・交流の場となります。楽しみです。

次回、初級講座11/9(火)

コーヒーのひみつ☕

毎朝、豆をがりがりがりとひいて、コーヒーを一杯頂くと、さあがんばろうって気持ちになる。

久しぶりに図書館の書架で、ふらりと一冊かりてきた絵本。
『コーヒー』石脇智広監修、堀川理万子絵と造形/農文協
「知りたい・食べたい熱帯の作物」シリーズの一冊。

ちょうど、今朝の新聞に、世界のコーヒー事情について書いてあった。
コーヒー栽培が貧困を救っていることとか、児童労働を強いている国があるとか。むやみやたらとコーヒー農園を作ることで森林破壊が起きていることも。
土地と自然を守りながら適正価格で流通するために、さまざまな工夫がなされていることも。

で、昨日、絵本をかりてきてたので、記事がとってもよく理解できた(笑)
状況の一致ね~

絵本にもどるけど、コーヒーの故郷はどこだと思う?ー第1問
ヒント:アフリカから広がって行った。いまは、赤道をはさんで北緯25度から南緯25度の地帯で栽培されていて、コーヒーベルトって呼ばれてる。

コーヒーは、もともと、薬だったそうです。
赤い実はほんのり甘いんだって。

コーヒー豆の種類はとっても多いんだけど、実際に飲まれているのは2種類。アラビカ種とカネフォラ種。
グアテマラとか、ブルーマウンテンとか、キリマンジャロとかは、みなアラビカ種なんだって。産地の名前が豆の名前になってる。産地の環境や育て方の違いで、豆の味も変わってくるんやね。

この絵本のおもしろいところは、ときどきQRコードが印刷してあるところ。
たとえば、「タンザニア北部の小農家」のコードからは、動画が見られる。

コーヒーの種を植えたら、1年で成長して実をつけるんだって。その成長過程も写真で紹介してあります。
コーヒーの花って、何色だと思う?ー第2問
自分で育てたコーヒーを飲もうって書いてあった。ううう、広い庭が欲しい~

どんな国で、どんな人たちが、どんな思いを持って、コーヒーノキを育ててコーヒー豆に仕上げているのか、コーヒーを飲みながら考えてみるのもいいな。

うちのコーヒー豆は、グアテマラの有機栽培のだよ。
安くないけど、安全だし、自分でひくと香り高くって、幸せになる。

ちなみに、このシリーズ、『バナナ』と『パイナップル』が出てます。
同じ農文協の「イチからつくるシリーズ」ってのもある。『カレーライス』『チョコレート』『ワタの糸と布』『鉄』『あめ』『ポテトチップス』『のり(接着剤)』『プラスチック』『えんぴつ』
おもしろそうでしょ。順番に借りよう(●’◡’●)

クイズの答え
1:エチオピア
2:白

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一昨日のおはなしひろばは、「こい女房」
先週に続いて異類の妻の話。
「かえる女房」「こい女房」「つる女房」は日本の昔話。
「あざらし」はアイスランド。
はい、クイズです。ストーリーの共通点は何かな?

 

 

第1回おはなし入門講座

爽やかな秋晴れの今日、2021年度おはなし入門講座の第1を迎えることができました。

おはなしサークルききみみずきん主催となって2年目のこの講座。この報告を書いているわたしは、今年からそのメンバーに加えていただいたばかりで、今回の講座の受講生でもあります。講師のヤンさんやババヤガーの皆さんとの出会いのおかげで、おはなしを一から勉強したいという思いがふくらみ、入門講座を受講させていただくことになりました。…..ということで、受講生としての心の声とともに、会場での学びの様子をお伝えできればと思います。

講師のヤンさんは、核家族での子育てに自信がなかったとき、昔話の知恵助けてもらおうと自己流でおはなしを覚えて、我が子に語り始められたそうです。おはなしの世界を究めておられるヤンさんが、どんな風におはなしおばさんの道への一歩を踏み出されたかをうかがって、感慨深かったです。それにしても、なんて稀有な発想と行動力!おはなしの神様に導かれたのでしょうか!?

その後、*「七羽のカラス」を情景を想像しながら聴きました。この話は小学校2、3年生でも聴くことができるおはなしだそうです。聴き手には思い描く力が必要ですが、どうしたらその力が育つのでしょう?それは、楽しみながら語って聴かせることだそうです。つまり一石二鳥というわけ。

お話を聞いた後に、有名なホフマンの絵本「七わのからす」の絵本を見てみることに。絵本を先に読めば感じることもないのでしょうが、おはなしを聴いていたときには一瞬で変身したように見えた兄さんたちが、絵本では変身する途中の姿も描かれていたり、ガラスの山が思ったよりも小さかったり、といったふうに、自分の想像と絵の間に違和感が生じました。また、女の子が兄さんたちを救うため、自分の指を切って自己犠牲を払う大切な場面は、絵本では描けないため描かれていません。この場面は、おはなしを聴いているときにもえっ!?と一瞬思いますが、具体的に想像することもなく話の先へと興味は集中していきます。おはなしと絵本の違いを感じる体験でした。絵本には絵本のよさがあるように、おはなしにはおはなしでしか味わえない世界があるのですね。

ヤンさんが、このおはなしを子どもたちの前で語られたとき、からすの羽ばたきが聞こえる後半の場面で、子どもが「(はじめと)いっしょやー!」と声に出したそうです。その子には、兄さんたちがからすに変わって飛び去っていく場面で聴いた羽ばたきと同じ音が、後半で(兄さんたちが)降りてくるときにも聴こえたんですね。感動〜!

講義では、この後今日2つ目のおはなし*「あなのはなし」を聴きました。このおはなしは、日常の生活から始まっているので子どもにとって想像しやすく、抽象的に考えることが難しい低学年の子たちにもついてこれる話だそうです。受講生それぞれが想像した「あな」を訊いてみると、一人ひとり違うことがわかって面白いなと思いました。ヤンさんから「全部正解!」と言われると、なんだかうれしい気持ちに。「想像したそれぞれの世界はそのままでいい。表現する必要もない。」とのこと。なんて自由なのでしょう。

子どもたちは繰り返しのある話が大好き。「世の中を見たい」という、子どもにとっては難しい言葉も、ストーリーの中で繰り返し出てくることで意味と結びつき、言葉を獲得させることができるそうです。なるほどー!また、ひとりで聴くのはこわい話でも、家族など身近な人が語れば、はたまた先生も友だちもいて、いつものおばちゃんが語ってくれれば、安心しておはなしの世界に浸ることができます。ひとりの子が次の展開に気づいて口にすると、他の子も瞬時に想像できるし、当たったその子は満足を得られるという、集団で聴く良さもあるそうです。「ストーリーからも学ぶし、一緒に聴いている人からも学ぶ。」という言葉が印象的でした。

それぞれ個性がある子どもたち。「自己肯定感を育てる」ということが言われて久しいですが、ヤンさんのお言葉をお借りすれば「おはなし一つ聴かせたらいい」のかもしれません。

受講生の自己紹介の時間では、受講の動機などをうかがうことができました。朗読などに携わってこられて、語りの森のHPを見ておはなしの世界に心惹かれたという方、お子さんに桃太郎のおはなしをせがまれて、自分なりに語ってみたら難しかったという微笑ましいエピソードを話してくださった方、おはなしおばさんはかっこいいから!と入門された方、子どもと関わるお仕事をされていて、絵本の学びからおはなしの扉が開いた方、と個性豊か。これから一緒に学べるのがとても楽しみです♪

そうそう、次回までの宿題は、リストにあるおはなしに関する本をできるだけたくさん読むことです。いろいろ読んできたと思っていたけど、まだ必要量の半分にも満たないことが一目瞭然で愕然。韻を踏んでる場合じゃない…

最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
次回は、11月2日(火)です。

※「七羽のカラス」『昔話絵本を考える』松岡亨子著/日本エディタースクール
※「あなのはなし」『おはなしのろうそく4』東京子ども図書館

9月のプライベートレッスン

すっかり秋らしくなりましたね。
暑くなく寒くなく、過ごしやすい…と思っていたらたまに暑い日もあって「また夏?!」と汗だくになって買い物に行ったり…
今月のプライベートレッスンの報告です(^^♪

1日目
語り「ねこのしっぽ」『語りの森昔話集4おもちホイコラショ』語りの森
  「ありとこおろぎ」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森
2日目
日常語の語り「うりひめの話」『語りの森昔話集2ねむりねっこ』語りの森
日常語のテキスト「仁王さまの夜遊び」語りの森HP → こちら
3日目
テキスト選び勉強会

今回は初めての内容があります。
〝テキスト選び勉強会〟です。
これは、プライベートレッスンを申し込まれたかたが、たまたま選ばれたテキストが語りに向かないねという話になり、急きょ、ではどこがどういう理由でむかないのかを教えてもらう勉強会になったわけです。
おはなしを覚える時のテキストというのは、特に語ることを意識して編集されている物は少ないので、有名な児童書の中から選ぶことも多いですね。
聞き手が分かるならば問題ないわけですからそのまま覚えるのも一つの手です。
しかしながら、語っているときに聞き手が理解していないと感じることがありませんか?
すてきな話だから選んだのに、聞いていて分かりにくいのはなんでなんでしょうか?
そんな疑問に答えてくれる勉強会が今回の〝テキスト選び勉強会〟でした。
ある有名な外国の昔話を集めた本の中から1話を選んで、話の最初から順を追って説明していただきました。
1行ずつ説明していただいたのですが細かいことは書ききれないので端的に言いますと、語るために再話・編集された本の話が一本道を突き進むがごとくストーリーだけを追って真っすぐ話が前に進むのに比べて、読み物として編集された本の話は、寄り道や脇芽が多くてそちらにもイメージをむけなくてはならず、それはストーリーとは関係ないので結局混乱するだけで、結果として分かりにくいこととなるわけです。
寄り道や脇芽というのは、よくないものというわけではありません。
それは例えば、あることの理由を後になって説明するからなぜそうするのかがよく分からないまましばらく聞いていなくてはならないとか、時間が逆流しているとか、たくさんの形容詞や修飾語とか、翻訳者の特徴的な美しい文体とか、翻訳調とか、説明過多とか、同じ出来事を違う言葉で描写しているなどです。
これらは、読んでいると全く違和感がなくてむしろこれらがあるから読んでいて楽しく美しいと思えるところです。
わたしもこの話は大好きになりました。
でも、翻訳されたかたの美しい文章が完璧すぎて、少々単語を入れかえたりするだけでは耳で聞いて分かりやすくするのは無理であると今回分かりました。
ですから、方法としては自分の聞き手さんたちが分かるならば、このままを覚えるのがひとつ。
それと、今回のようにこのテキストはあきらめて他の話を探すほうに力を入れるか…。

テキストを選ぶというのは、それで聞き手へ伝わるかどうかが決まるのでここをクリアすれば勝ったも同然(笑)という大事なことです。
それだからとても悩みます。
わたしが昔話の語法を勉強するのも再話の勉強をするのもすべてここにつながります。
今回は急に決まったのでヤンさんはたいへんだったと思いますが、他では聞けない内容だったし、本当に勉強になり、かつ楽しかったです。
また、他の既存のテキストを使っても、こんな勉強会があったらいいなと思いました(^_^)

影を呑んだ少女🏰

朝台所の窓を開けたら、きんもくせいの香り
待ちに待った香り
体育祭 マスゲーム 初恋の香り

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読書の秋、本を一冊ご紹介します。
『影を吞んだ少女』フランシス・ハーディング作/児玉敦子訳/東京創元社

YA(ヤングアダルト)本です。
最近どちらかというと、こういう児童文学のほうが好みになってきました。
大人の文学と決定的に違うのは、結末。
結末に希望があると信じて読み進められるのでなければ、耐えられなくなってきたのよ。

といいつつ、これの前に読んだのは、児童文学じゃなくて、アフリカ難民と旧東ドイツの問題を扱ったドイツの小説。これもよかった。おすすめです。
『行く、行った、行ってしまった』ジェニー・エルペンディック作/浅井晶子訳/白水社
トーマス・マン賞を受賞しています。

で、『影を吞んだ少女』
中世イギリスを舞台にしたファンタジーです。
王宮に力を持つフェルモット家の人々は、代々、死霊を憑依させることができる体質です。フェルモットの当主は、代々のご先祖様の霊を呑みこんで体の中に持っています。ひえ~~
こわいでしょ。
こわいのよ。
何か事が起こると、当主の体の中で、ご先祖たちがああやこうやと相談をぶつのですよ。
当主が年とったり病気になったりで死ぬと、その口から、霊たちが煙のようにたなびいて出てくるの。そして、次の当主に乗り移っていく。

表現がリアルやから、めっちゃ想像してしまって、恐いの何の(⊙x⊙;)
こわいのよ。
おもしろいのよ~~~

主人公は、フェルモット家の若者と一般の娘との間に生まれた女の子、メークピース。
自分の出自も分からないまま、フェルモット家に拉致されて暮らし始めます。そこで、代々の暗い秘密を探り、兄を助けて自分も脱出しようとします。結局は火薬でお城を大爆発させるんだけど、スリルまんてん。
次々に現れる登場人物が、敵か味方か分からないんやから。
おもしろいのよ。

主人公も半分はフェルモット家の体質を受け継いでるから、霊を呑むことができる。
最初、瀕死のクマをいたわるんだけど、クマが死んで、クマの霊が乗りうつるの~~~
あと、フェルモット家のご先祖のひとりが知らない間に憑依していたり、医者の霊と兵士の霊は、自分の意思で吞み込むの。

ピューリタン革命とか背景を知っているともっと面白いかも。
テーマは、まあいろいろに読み取れると思うけど、わたしは、自分の運命に果敢に立ち向かう少女の成長に心震わせました(❤´艸`❤)

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昨日のおはなしひろばは新潟県の昔話で「かえる女房」
日本の異類婚の話を、いくつか紹介してみようかなと思ってるところ。

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きのうは市立図書館主催の絵本の読み聞かせ入門講座第1回。
緊急事態宣言が明けたその日から講座やなんて、効率的やね~笑
久しぶりに対面で講義したので、疲れました。ほら、何を着て行こうかとか考えんならんしね。でも、楽しかった。
講座は全5回で毎週あります。