月別アーカイブ: 2022年2月

2月のおはなし会👹

2月9日(水)

幼稚園5歳児

ろうそくぱっ
おはなし「がちょうはくちょう」『おはなしのろうそく』東京子ども図書館
ろうそくぱっ

子どもたちにとって幼稚園での最後のおはなし会でした。
4歳、5歳の2年間、ソーシャルディスタンスをとってのおはなし会でした。
床に座って肩寄せ合って時には抱きついたりしながら、笑ったりハラハラしたりするおはなし会はできませんでした。
それでも、子どもたちは、おたがいに一体になろうとしながら聴いていたように感じます。面白いことや恐いことは仲間と確認し合いたい、それがコミュニケーションの萌芽だと思います。
おとなはただお話を語るだけで、子どもは自然に人間らしく育つということなんでしょう。
この子たちの育ちの場で、微力ながらお手伝いできることを、ありがたく誇りに思います。

ペーチカとかミルクの川とか糸つむぎとか、5歳の子には正確には分からないはずだけど、いかにも分かっているかのように、ストーリーを楽しむ力がちゃんとついていました。
さあ、小学校に行ってやがて文字が読めるようになったら、すばらしい物語の世界が待ってるよ~って、声を大にしてさけびたかった~

最後に先生のピアノで、合唱をプレゼントしてくれました。
歌の題名は知らないですけど、サビの部分が耳に残っています。
♪(^∇^*) ずっとずっとともだちだよ~

帰り道で、中学校の前を通ったときに、先生に声をかけられました。
コロナで休校になったときの1年生の担任の先生です。
もう3年生になっていて、明日は入試だそうです。
あの子たちと最後まで付き合えなかったことが、ほんとに残念です。
先生は、コロナが終息したら、またお願いしますとおっしゃってくださいました。
是非ともとお答えしました。
じーんとしながら、でも、るんるんで帰ってきました。

2月10日(木)

幼稚園3歳児

ろうそくぱっ
おはなし「まめ、まてまて」《おはなしひろば》村上再話
絵本『ボートに乗って』とよたかずひこ作/アリス館
ろうそくぱっ

わたし「むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがいました」
子ども「おじいさんとおばあさん!(大笑)」
わたし「あるとき、おじいさんが」
子ども「おじいさん!!!」

なんでこんなにツボにはまってるのか、わけわからんままに、大笑いで話が進みました。

わたし「はい、おしまい」
子ども「・・・・それがどうしたん!」
それがどうしたといわれても、おじいさんがお金持ってかえってきただけやしねえ(笑)

おはなしが終わると、ひとりの子が、わたしにそっと絵本を手渡しました。
「読もうか?」って尋ねたら、「うん」っていうので、「1冊だけね」といって読みました。

4歳児

ろうそくぱっ
おはなし「大工と鬼六」『日本の昔話』小澤俊夫再話/福音館書店
ろうそくぱっ

じつは、この話、あんまり得意じゃないのです。理由は分からんけど。
それでも、大工が鬼の名前をいうところは、きゃあきゃあいってよろこんでましたよ。ところが・・・
わたし「おに、ぽかっと消えてしまったんやて」
子ども「・・・・・・・」
なんんともいえないしらけ鳥が飛んでいきました~~
この話が得意な人、ラストの語り方、教えて~

 

 

あったかペーチカ

2月1日(火) 4名参加

「プレッツェモリーナ」語りの森HP
「桃太郎」『子どもに語る日本の昔話3』こぐま社
「ヘンゼルとグレーテル」『語るためのグリム童話』小澤俊夫編訳/小峰書店
「地獄に行った吉兵衛さん」『語りの森昔話集2』

外国のおはなしと日本のおはなしが交互で、長めと短めが交互。
ちょうどいい塩梅の語りの時間となりました。

さて、1月、2月の勉強会はお休みですが、みなさん、課題は進んでいますか?
わたしはリストに載っている本を読んだら、スタンプを押しています。
1冊読んだら、スタンプを1つ押します。
押したスタンプが増えてくるとうれしいものです。
最近はスタンプを押すために読んでいるということも(笑)。
3月の勉強会まであといくつ押せるかしら(いやいや、何冊読むかでしょう)。

語りの後の感想を言い合う中で、初級クラスの課題の話になり、
「実はこれまで、あとがきをきちんと読んだことがなく、最近になって、やっとあとがきを読むようになりました。そのあとがきがおもしろくて、あとがきを読んで、もう一度本文を読むと、またさらに理解が深まったような気がします」
と発言をしたら、ある方が
「あとがきこそ、作者の想いが表れる部分なんですよ」と言われました。
今回の「ああ、なるほど~」はそこでした。

わたしは元旦から『子どもに語る日本の神話』読み始めました。
「なんでこんなに登場人物の名前がややこしいねん」と思いながら、読みました。
「やまたのおろち」など知っている物語はすんなり進みますが、そうでない物語はなかなか進みません。でも、最後に10ページにわたるあとがきを読むと、全てのもやもやが開けたようにクリアになりました。とっつきにくかった日本の神話が好きになりました。

わたしは今まで、おはなしを選ぶとき、おはなしだけを読んで比べていました。あとがきを読んで、作者(再話した人)の想いをくみ取っていれば、また違う選び方もできたのかなと思います。

立春が過ぎて、日差しに春の気配が感じられるようになりましたね。
春はもうすぐ。

次回のあったかペーチカは3月6日(日)10:15~12:15です。

春は名のみの❄

マスクして
あらごめんなさい
人ちがい

暦の上では春なので、気持ちの上では春なので、くるっと散歩してきました。
前から歩いてきたマスクのご婦人にとつぜん声かけられました。
「あら!」
「はい?」
「ごめんなさい。人ちがいやった!」
「ほんまに!」

これだけ人に会うことがないと、知らない人に声かけられるだけで心がホカホカします。
思い切ってどんどん人ちがいコールしようと思った次第(笑)

けどマスクってもう冬の季語じゃないですね。
知らんけど。

もしもコロナがおさまったら、ぜひとも行きたい展覧会リスト!

安野先生のふしぎな学校 2/25~3/27
安野光雅さんの追悼展です。
美術館「えき」KYOTO
詳しくはこちら⇒

結構毛だらけネコ本だらけ 2/17~3/15
ねこに関する本を紹介して、人と猫の関りを考える展覧会です。
国立国会図書館関西館
詳しくはこちら⇒

さがわきっずみゅーじあむ 魔法の美術館Ⅲ ~2/13
人気の体感型アート展です。
佐川美術館
詳しくはこちら⇒

大阪中之島美術館超コレクション展 2/2~3/21
中之島に新しい美術館ができました~
詳しくはこちら⇒

国会図書館と佐川美術館と中之島美術館は、いつか別の機会に語りの森の遠足で行きたいなあと思っています。

恐竜好きの人は、こんな展示室があります。
今すぐ見られます~
おもしろい!
ディノ・ネット デジタル恐竜展示室
こちらから⇒

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きょうのおはなしひろばは、「まめ、まてまて」
幼い子にぴったりのおはなしです。

 

 

 

1月のプライベートレッスン

早いもので、今年ももう一か月が過ぎました。
今日から2月です!
通常の勉強会はお休み中ですが、コロナ感染の心配のないオンラインのプライベートレッスンは、1月・2月も行います。
1月のレッスンの内容を報告します(^o^)

1日目
語り「魚がくれた子ども」 語りの森HP外国の昔話 → こちら
さらっと語らないで、しっかり語る箇所の指摘がありました。
それと、感情を示している台詞なのでそのように感情をこめて語ってしまいそうだけれども、この台詞の意味は聞き手が「誤解が解けたんだ!」と分かるところなので、感情を込める台詞ではないという指摘がありました。
教えてもらって、なるほどなと納得しました。
語り「六ぴきのうさぎ」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森
ひとりで続けて2話語られました。
すごい~!
1年生に、「三びきの子ぶた」と組み合わせて語るそうです。

2日目
日常語のテキストに変える
「佐渡の白つばき」『語りの森昔話集5ももたろう』語りの森
この話は「夢のはち」の類話で、「夢のはち」は全国に類話が分布しているそうです。
テキストを日常語に変えるときには、いろんな場面で主語のいらないことが多いです。
〝ふたり〟や〝みんな〟も消せることが多いです。
しかし、だからといってそれらが出てきたら消したらいいのかというとそうではないので、言葉では限定できないそうです。

3日目
語り「首の短い男の話」 語りの森HP日本の昔話 → こちら
アイヌの昔話です。
中学生に語られるそうです。
アイヌの昔話は独特ですし、風習も違いますから聞き手に分かってもらうように語るのは難しいです。
一度中級クラスで発表され、プライベートレッスンで再チャレンジされました。
語る前に、「アイヌの昔話は主人公の一人称ですすめる」と、さらっと言っておいたらいいということでした。
アイヌの昔話は、ちょうど昨日アップされていますのであわせて読んでみてくださいね。 → 「さきぼそがらすの神」
日常語の語り「きつねの茶釜」『日本の昔話2したきりすずめ』福音館書店
おもしろかったです~~
笑い話なのでおもしろくて当たり前なんですが、台詞が身近な普段使っている言葉になるとなんでこんなに面白く感じるんでしょうかね?
でも、語るほうとしては、やっぱり語尾が定まらないという難しさがあったようです。
オンライン日常語の語り入門講座でも同じでしたね。
これは、根気よく何べんも何べんも繰り返して練習し、自分の声を自分の耳で聞いて確かめる。
言いやすい方に流れるのではなく、自分の感性でもって、心地よい着地点を探し当てる。
こうやって言葉を決める・固めるしかないということですね。

コロナのために学校のお話会も中止の所が多いようです。
お話会も勉強会もなしという状況でも、残っているお話会を大事にして、そして勉強の機会をのがさずにプライベートレッスンを受けてくださるかたたちの姿を見せてもらって、元気をいただきました。
ありがとうございました<(_ _)>(^o^)/