日別アーカイブ: 2022年10月12日

第21回昔話の語法「いばら姫」

昨日、オンライン限定で昔話の語法勉強会が行われました。
今回は21回目になります。
今回取り上げる話はグリム童話の「いばら姫」です。
この話は8年前の第1回昔話の語法勉強会で取り上げたものです。
もう8年もたつのかと感慨深いですが、今回同じ話にしたのは、最近勉強会に参加されるようになった方々は、当然初めのほうの語法勉強会は受講されていないですし、前にやった話も勉強したいというご要望があったからです。
初めのほうにやった勉強会でグリムの代表的な話をたくさん取り上げていますが、当時は録画するとか、オンラインで勉強会をするとか、オンデマンドで配信するとか、ま~~ったく考えつきませんでしたから、コロナの後の急なリモート化に語りの森(というか、このHPを作ってくれているヤンさん)が、果敢に追いついているということにすごさを感じています。
Viva!、自画自賛!!

それに今回はなんと初の海外からのご参加がありました(^^♪
すごいですね~、アイルランド在住の方が語りの森HPを見つけてくださいました。
時差があるのにご参加くださりありがとうございました(^^)
遠く離れた人たちともこうしてつながれるという、子どものころには考えられなかった世の中に生きているのだなと感慨深いです。

「いばら姫」は、第1回の勉強会の後、話の素晴らしさに感激して覚えました。
でも、どこかの勉強会でエントリーしただけで、子どもたちの前では語っていないと思います。
でも、とってもいい話ですし、今回のオンライン語法勉強会でも詳しく語法を学んでその良さを再確認しました。
今回は、語法をどういう風に語りに取り入れられるかなということを念頭に置いて講義を聞いていました。

昔話の語法の難しいところは、わたしが思いますには、すべては抽象性だと言えて、かつ完全性・固定性・平面性などの語法が、その時々によって入れ子状態になっていたり、並列になっていたりすることです。
それと、昔話の構造を語法と同時に考えないといけないことではないかと思います。
前は、語法なのか構造なのか区別がつきませんでした。
「別々なのか? 別々だから何なの?」と、頭の中がごちゃごちゃして全く霧の中でした。
やっと、今ならわかる、苦節10余年!みたいな(笑)
「続けてたらいつかはわかる」の見本みたいなもんです(*^。^*)
ヤンさん、みなさん、お疲れさまでした。
「いばら姫」の語法、楽しかったです~