日別アーカイブ: 2022年10月5日

おはなし入門講座第2回

入門講座第2回の報告です。

はじめに語り2話。
①『かきねの戸』語りの森昔話集1おんちょろちょろ
②『さるの海岸見物』語りの森昔話集2ねむりねっこ

雰囲気の違う2話でした。お話は、伝承のものでも創作ものでも、全て雰囲気が各々違うので出来るだけ色んなタイプの話を幅広く語りたい。でもまず、最初に語る話は自分の為のお話を選びましょう~

今回のテーマである『おはなしの選び方』
これを語りの3つの要素から考えます。

①語り手の要素から
自分の心を動かしてくれた話、好きな話を選ぶ。人から勧められたものではなく、自分の素の(裸の)感性で選ぶ事が大事!!

②聞き手の要素から
誰かに聞かせたい話を選ぶ。語りは相手に受け入れてもらはなければ成り立たないので、年齢・興味・場の雰囲気などいろんな状況を考えて、聞き手が求める話を選ぶ事が大切。

③おはなしのテキストの視点から
・結末が満足できる話、つまり人生を肯定的に描いている事。子供は自分が主人公になりきって聞くからこれはとても大事。
・聞いて分かり易い事。なぜなら耳に入ってくる言葉だけから想像してストーリーについていくのは、とても高度なことだから。
・創作話やその他どんな話でも、耳で聞くための話には、昔話の語法が参考になる。
・具体的にどういったスタイルの文章が聞きやすいのか。それは、
 ●筋が単純である→幸せな結末に向かって速いスピードで一直線にすすむ    
 ●登場人物が少ない事→多いと聞きにくい
 ●情景描写・心理描写が最小限である事
→それらが少ないからこそ情景が浮かび、聞き手が想像する。

※詳しくは語りの森のHPの『昔話の語法』『おはなし入門』参照

次回迄の宿題
↓↓↓
選びの手順として……必ず声に出して、自分の口にのりやすい&自分の耳で聞いて心地よい話を1つ選び、本文と奥付を2部コピーする(1部は提出)

次回はお話の覚え方!

以上。

ローカル列車の旅🚃その2

京都府南部は、今日からいきなり秋になりましたo(*^@^*)o

さてさて、片手にシュッシュ、片手に杖を持ち、〇キソニンを飲んで貼って、旅に出た。その二日目。

松江の宿から、ローカル列車一畑電車(いちばたでんしゃ)で出雲大社へ。
一畑電車、通称ばたでん。
松江しんじ湖温泉から、川跡(かわと)で乗り換えて、出雲大社前まで約1時間。
2両編成の列車で、宍道湖の北岸を走る。
さて乗ろうとすると、少々お待ちくださいということで、地元の幼稚園児が先に乗り込んだ。遠足やね。
子どもたちは1両目。
2両目に乗ってふと見たら、1両目は、座席がぜんぶ宍道湖のほうを向いてるではないか!ちょっとしたテーブルもついていて、座面もふかふか。
2両目はよくあるふつうの車両ね。
思わず感心した。子ども優先!子どもを大事にしてるんやなあ。

子どもたちは、何駅目かで下りて行ったので、途中でうきうきと1両目に移動した。
宍道湖の景色はすてきでした。けど、窓は汚れてるし、曇ってたので、写真は撮らず、紹介できなくて残念。

じつは出雲大社は初めてなのよ。
出雲の神様が出てくる昔話、けっこう好きなんだけどね。例えば「ねずみの聞き耳ずきん⇒こちら」とか。
で、ばたでんの大社前駅から大社までは、歩いて10分ほど。ただし、大社自体が広いので、末社も含めて参拝すると、1時間以上かかる。
しっかりお参りして、縁結びのお守りをいただいた。

境内の雰囲気は奈良の春日大社とよく似ていたけれど、お社は、でーんと大きくて、圧倒された。
出雲大社の御祭神は、そう、大国主命。大黒様です。
『古事記』にて紹介しよう。「いなばのしろうさぎ⇒こちら」

出雲大社の東隣に島根県立古代出雲歴史博物館があって、見ごたえがあった。
エントランスには、ふっる~い柱の根元が三つ。かつての大社を支えていた柱が、遺跡発掘で発見されたとのこと。直径3メートルの杉の柱だって!
木造だから雨風て痛んだ箇所の修理とか屋根の吹き替えとか、メンテナンスが必要なんやね。それで、神様に引っ越しをしてもらってリフォームする。その引っ越しを遷宮っていう。
発掘されたのは鎌倉時代のお社の跡だそうです。

お昼は、博物館のレストランで、まるランチなるものをいただきました。
ハンバーグランチね。ドリンクセットが1100円と、お手頃。
ほんとは、出雲そばか、出雲ぜんざいにしようと思ってたんだけど、お店選びがめんどくてね。
でも、ここにして正解だった~

そののち、山陰本線に乗車。
宍道湖の南の岸を通って、米子→根雨。
半日で宍道湖を一周したわけね。

宿の送迎バスで、蒜山高原へ。
ここで3泊。
コロナを忘れて、というわけにはいかないが、命の洗濯です。

 


松江しんじ湖温泉駅の足湯のお地蔵さま


ばたでんの新車両。左に見えてるのが古い車両。


園児が座ってる1両目。(通路に座ってるのは先生)
みんな左向いて座っている。


出雲大社の勢溜の大鳥居


本殿


本殿を横から。


いなばのしろうさぎ(^///^)