月別アーカイブ: 2023年8月

メモ✏️

ババ・ヤガーの勉強会のとき、ヤン、メモってますね。
あれ、やっぱり気になります?

やめてもいいんやけどね。
やめたら講評の質が落ちる、というか、ただの感想になってしまうのね。
まあ、感想でいいんやったら、わたしもそのほうが楽やけど。

あれね、何をメモってるかというと・・・
語ってるのを聞いていて、「あれ?言葉はあれでよかったのかな?」とか、「その間(ま)やったら聞き手が誤解するよ」とか「そこ、がんばりすぎ。そこはおさえた方が生きてくる」とか、「その言葉、立てんとあかん」とかいろいろ思ってしまうわけ。
それをあとで伝えるためには、コメントを覚えとかんとあかんでしょ。
で、語りを聞きつつコメントすべき内容も覚えておくってけっこうたいへんでね。以前は指を折って数だけをメモってたんだけど、それが5人とか7人とか連続で語るのを聞いてると、片っ端から忘れていくのよ(;´д`)ゞ

だから、テキストを提出してもらって、コメントしたい箇所に傍線いれたりしてチェックしてるの。内容は書かなくでも大丈夫。
ずっとテキストに目を落としてるわけは、コメントすべき箇所をすぐに見つけるため。だって、「あ、そこね~」って思ってテキスト見ても、それがどこなのか、ページを繰らないとだめでしょ。
テキスト通りに語ってるかを見張ってるんじゃないのよ、と、声を大にしていいたい。

それでも、気になって嫌なら、そういってくださいね。
いつでも勉強会のありかたを変えますよ~
ヤンはみなさんの求めに応えたいだけやからね(❁´◡`❁)

 

 

あったかペーチカ

子どもたちは夏休みですね~。8月の台風がしのびよる最中、たくさんのおはなしが聞けました!

鬼の面、お福の面 語りの森HP

雌牛のブーコラ 『語りの森昔話集4 おもちホイコラショ』語りの森

三びきの子ぶた 『イギリスとアイルランドの昔話』福音館書店

ろばの子  『語るためのグリム7 星の銀貨』小峰書店

三匹のくま 『語りの森昔話集4 おもちホイコラショ』語りの森

色々と話が盛り上がりましたが、印象に残ったことを二つほど…矛盾を理解していく。ヤンさんの言葉がすーっとしみ込みました。というのは、初級クラスの間はテキスト通り覚えますよね、その大事さは矛盾を理解していく、にあるからです!世の中の矛盾を理解することも大人になることですし、その段階が初級クラスなのか~、今までも言われていた言葉かもしれませんが、やっと捉えました。

もう一つは、練習方法についてなんですけどね、ある方はお人形を置いてね、その子に語るそうです(^^♪集中して最後まで通しで語るためにしているそうです。その様子を思い浮かべるとなんともかわいらしい光景です。そして、ある方は鏡の前で自分の顔を見て語るという過酷な状況に身を置いての練習です。おはなしに感情移入すると涙が流れてしまうので(ろばの子)、それを防ぐために自分で自分を監視するそうです!そういうおはなし、あります!自分を癒してくれる大事なおはなしです。私もこの二つの練習を取り入れてみたいと思います!

いつもそうですが、楽しいおはなし時間の中にたくさんの学びがある時間でした。

今後は…9/3㈰、10/12㈭、11/5㈰

こんどはだいじょうぶ!

 スイカがとってもおいしいですね!食べるとスーッとして、
アイスほど甘すぎないのもいいです😋
 今週もいろいろ楽しいおはなし会でした!

プログラム
手遊び メロンパン
おはなし「アナンシと五」『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎/実業之日本社
絵本『ちいさなヒッポ』マーシャ・ブラウン/内田莉莎子 訳/偕成社
絵本『まよなかのトイレ』まるやまあやこ/福音館書店
絵本『ぼくがとぶ』ささきまき/福音館書店
絵本『こっちんとてん』かたやまけん/福音館書店
手遊び さよならあんころもち

子ども8人、大人5人

今日は小さい子からお兄ちゃんまで、つぶやきがおもしろくて……
ヤンさん「1.2.3.4.5」男の子「あ、しんだ」
ヤンさん「はとのおくさんが……」男の子「今度はだいじょうぶ、うん」

小さな男の子が楽しそうにいろいろ参加してくるんですけど、
その中に、的を得ているものもあって、『まよなかのトイレ』で、
やぎが出てくると「やぎ!」、はじまる前の見返しは線路みたに見えたけど、
終わってみたらそれは、「といろっとぺーぱ‼」
教えてくれてありがとう😊あーたのしかった。
ヤンさん、暑い中お疲れ様でした😄

七月の再話クラス(訂正あり)

夏が暑いのは当たり前ですが、今年の夏はちょっと度が過ぎると思いませんか?皆さんちゃんと眠れていますか?とにかくまめに水分補給を心がけてくださいね!

たいへん遅くなり申し訳ありません。七月の再話クラスの報告です。

猛暑にもめげず、再話クラス、去る7月25日いつもの部屋に集いました。

 

 再話の検討2回目

 「石を投げてお嫁さんを決めた王子たち」

(原題「石を投げてお嫁をきめた王子たち」)

山室静訳/『新編世界むかし話集4フランス・南欧編』文元社)

 「死人のミサ」

山室静訳/『北欧の民話』 岩崎美術社

 再話の検討1回目

 「黄金の騎士」

関楠生訳/『新装世界の民話19 パンジャブ』 ぎょうせい

 

再話をグループですることの意義について少し話したのですが、やはり自分だけではない異なる視点の意見をもらえるのが面白い点であり、最大の利点だということになりました。今回の再話の検討でもいくつもそういった場面がありました。

 「石を投げてお嫁さんを決めた王子たち」では、最後にカエルの娘が馬車もろとも変身する場面を思い描いて、どんな言い回しにすればイメージが伝わりやすいのか、白熱の議論?になりました。ここで拠りどころになるのが語法です。昔話の語法どおり「変化は一瞬にして起こる」表現を追求して意見を出し合いました。

 また、再話に行き詰まったときには、似たモチーフの良い再話(語りに適した再話)を参考にしても良いそうです。そのためには、たくさん読み、そして語って、自分の中にストックを作らなければと思いました。語りと再話はどちらか一方では成立しないのではないでしょうか。

 とっても怖い、暑い夏にぴったりな「死人のミサ」では、教会から逃げ出す奥さんとそれを狙う死人たちの描写がポイントになりました。奥さんが恐れおののきながら抜け出そうとするのを今にも襲い掛からんばかりに見つめる死者の群れ、この恐ろしい情景を耳で聴いて思い浮かべるには、奥さんが歩いていることと、死人たちがそれに気付いていることを明示しなければなりません。さらにミサが終わると同時につかみ掛かってくる死人というホラー映画さながらの場面。一文一文を簡潔にして繋いでいくことで、恐怖感や緊迫感が出ます。いやー怖かった。完成した語りをぜひ聴かせていただきたいです。

 

 「黄金の騎士」、タイトルからもう魅力的なこのおはなしは、現在のインドとパキスタンの国境をまたぐパンジャブ地方の民話です。シーク教徒の多く暮らす地域ですが、類話はヨーロッパに多そうです。私はこの再話は、省略するところ、付け足すところ、語順を変えるところが的確で、完成度が高いと感じました。このおはなしでも変身(正体をあらわす)場面があり、鮮やかに印象深く語るにはどう表現すれば良いか活発に意見が出ました。原話も整った形の昔話ですが、文化的に身近ではないため、登場する道具や建物の形状をイメージを持って語る工夫が必要だと思いました。

次回は11月28日。「黄金の騎士」再話二回目検討、「鳥うちわ」再話一回目の検討の予定です。皆さま、この夏を無事に乗り越えて、元気にお会いしましょう。涼しくなっていますように!!

※次回日程に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。