月別アーカイブ: 2023年11月

11月のプライベートレッスン

朝晩が寒くなってきて、ついにストーブを出しました。
うちは石油ストーブなので、また寒い中を灯油を買いに行き、タンクに灯油を入れる日々が始まるのかと思うとゆううつです。

今月のプライベートレッスンは2話。
1日目
テキストを日常語になおす
「夢見小僧」『日本の昔話1はなさかじい』おざわとしお再話/福音館書店
過去に一度は読んでいるはずなのに覚えていなくて、今回いっしょに勉強させてもらい、面白い話だと思いました。
夢の話で、不思議な話です。
この話は、最後で小僧さんが二人のお嫁さんの間を1か月ごとに行き来するという終わりかたをします。
それが小僧さんの見た夢で、その通りになったということなんです。
大人のかたに語るということです

勉強会の最後に、わたしが語りのピンチヒッターになることに決まり、頭に残っている話の雰囲気を維持しているうちに自分の日常語にテキストをなおしました。
そしたら、話の中のまじめな部分が、なんかコント寄りになってしまって、「これ、どうなの、こんなのでいいの?」と今思っています。
でも、仕方ないですよね、自分の言葉は変えられないしね。
語ってみるまでどんな風になるかわかりません(笑)

2日目
語り
「スヌークスさん一家」『おはなしのろうそく2』東京子ども図書館
中級クラスでエントリーされていたんですが、急に欠席しなければならなくなられて、それでプライベートレッスンに申し込まれました。
その熱意、うれしいです!
おおぜいの中で講評してもらうのももちろん勉強になりますが、プライベートレッスンはまさに〝あなた一人のためのピンポイントなアドヴァイス〟をしてもらえるので、勉強になるというか、お得だと思いますよ。
まったく気が付いていなかったんですが、この話は12月にちょうどいい話だったんですね。
ろうそくの雰囲気が、クリスマスを連想させるからですかね?
顔芸はもちろん難しいですが、聞き手に何ともとぼけた雰囲気を感じてもらうのが難しいだろうなと思います。
それとも、そんなことは考えないで、顔芸に集中していたら、スヌークスさん一家の間抜けな感じと、とぼけた話の雰囲気が、自動的に出てくるんでしょうかね?
分からないから、わたしは聞き手に回って楽しませていただくことに専念いたします。

今回も、2話とも楽しいお勉強でした。
明日からもう12月だなんて、せわしなくて気持ちが落ち着きませんね。
急ぐ必要がないのに急いでしまうみたいな、そんな風になってしまう自分が成長していなくていやというか。
とか、内面を振り返っている暇はないような年齢になってまいりましたので、とにかく健康に気を付けていくのみ!
みなさんも、どうぞ風邪などひかれませんように、ご自愛くださいね。

秋のにぎわいかな

 予報では週末は冷えるいうことでしたが、日中はそれほどでもなく図書館は「読書の秋」でにぎわってましたね!
11月26日土曜日のおはなし会は、こども14人 大人10人

手あそび どんぐりころちゃん
おはなし 「ひなどりとねこ」『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎/実業之日本社
絵本 『10ぴきのおばけのけんこうしんだん』にしかわ おさむ/ひかりのくに
絵本 『ねえ、どれが いい?』ジョン・バーニンガム/松川真弓 訳/評論社
絵本 『とんで やすんで かんがえて』五味太郎/偕成社
手あそび さよならあんころもち

 ほんとに子どもの表情って、いいですよね~
「……ケーキがあんまりおいしかったものですから、ひなどりは、みんな食べてしまいました。」の時の、
目をまんまるくして、『‼えっ!?どうするの!』の顔、ちゃんと見てましたよ!
 でも最近おはなし会に足を止めてくれるのは子どもだけではないような気がします。ちょこちょこしている小さい子どもがおはなし会の場からいなくなっても、お父さんはそのままいてくれたり、「あ~もうちょっと見てたいのに……」(というように見える)パパとママが小さい小さい子どもに手を引かれて退場していく……というような場面ちょくちょくあります。「おはなしの部屋」に入ってまでは……という方も、出入り自由状態のオープンスペースなら足を止めてくれるんですね。うれしいことです!
 で・す・が、今日の予定メニューは「かしこいモリー」。通りがかりにおはなしを初めて聞くおとなにはハードルがたかいような気がします。どきどき?しながらモリーやるのか⁉と待っていると、
ヤンさん 「今日のおはなしは………『ひなどりとねこ』」  
と、いうわけでモリーはおあずけとなってしまいましたが、楽しいおはなし会であることに間違いないので、まずは今のおはなし会の場を大事にして、一回一回のおはなしを大事にしていきたいです!
盛り上がった『ねえ、どれがいい?』、新しくなっていたんですね!ききやすくなっていたし、よかったです!
来週はいよいよ12月ですね。子どもは街の華やかさにうきうきしながも内面は内へ内へと向かっていく季節です。来週も楽しみです😊

11月の中級クラス

アナンシと五 『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎/実業之日本社

課題やタブーをおさえてきっちり聞き手に伝える。「5と言ってはいけない」小さい子は、数を数える事が嬉しいので5まで数えてしまう。話の仕組みはわからない。2年・3年は「ハトはうまくやったな?おバカだった?」と議論がおこる。年長さんには、「数えてはいけないよ」という目で語ることもある。一番弱い者・数を数えられない者が勝った。というおはなし。

鉄のハンス 『語るためのグリム童話5』こぐま社

男の子の成長のはなし。鉄のハンスは、その成長を見守り導く父性をあらわしている。男の子は、母の枕の下の鍵を取ってきて(母への裏切り、母の庇護の下を出る)、ハンスを檻から出す(禁忌をやぶる)。泉では、檻で挟んだ指が痛み、そのせいで言いつけを守れず失敗する。その後は、ハンスから与えられた試練を通して、母の呪縛から逃れ母離れし、内側を成長させていく。エピソードには大事なことが隠れている。そして、後半スピードアップしないで語ることになる。また、お姫さまとの出会いは、男の子にとって女性の発見。人物が最初に言う言葉には心をおく。この場合、お姫様の言葉は主人公にとって女性の言葉。最後は、結婚の式で本来の姿となった「鉄のハンス」の登場。男の子が一番に祝ってほしいのは鉄のハンス、そのハンスが現れた喜びにあふれた場面。

あずきとぎの化けもん 『日本の昔話3』小澤俊夫再話/福音館書店

語り手がテキストに対して疑問があったので、原話を読んだとのこと。原話に近い言葉を選びたい。ヤンさん→原話と比較して言葉を選ぶのは真っ当なやり方。小澤さんが出典を載せているのは原話と比較してねということ。勉強をしてきている人は、正しいやり方で変えていいと思う。3年生くらいから話が分かると思うから、語ってみて。

白雪姫 『語るためのグリム童話3』小峰書店

長い話だから聞き手がだれないように語るにはどうしたらよいか?

ヤンさん→聞き手は5・6分は聞ける。その辺りで新たなエピソードがあるとまた聞くだろう。この場合は小人の登場。そして、小人が「だれもうちの中にはいれてはいけないよ」という。きをつけや~と聞き手に語る。その後も、子どもたちの知っている白雪姫とは違う、3回のくりかえしの品物の意外性(ひも、くし、りんご)で聞けると思う。長いけど、長さを感じないようなことになるのではと思う。

ヤンさん語り  神の顔 『世界の民話18 イスラエル』ぎょうせい より再話

この度もたくさんの学びをいただきました。語り手みなさんの疑問や課題を共有させてもらって、なんて楽しい時間でしょうか。楽しみで心待ちにできる場所・勉強会があることに感謝です!自分に言い聞かせるために書きますが(いつも同じこと書いてないかと心配になるくらい、書いたこともどんどん忘れていく…)、おはなしの姿やテーマをわかることは大事です。最初から最後まで覚えて、そこからが始まり。段落覚えの時に深く考えられることもあると思いますが、「このおはなしが伝えたいことは何か?」という大事なことは、全体を通してつかむので、そこからどこまで深められるか。早く答えを欲するのではなく、ひたすら考える。関連付ける。時間をかける。ヒントが欲しい時に関連書籍や類話を読んでみる。最近長いおはなしを覚えていなかったこともあってか、大事なことを忘れかけていました。おはなし一つ一つに丁寧に向き合うことをおろそかにしていたなと、姿勢を正されることとなりました。

次回は12月19日㈫です。

 

天にのぼっていく🔔

先週土曜日は、いつもの図書館のおはなし会です。

子ども11人、大人6人

プログラム
おはなし「命のろうそく」語りの森HP⇒こちら
絵本『雲へ』黒井健/偕成社
絵本『ぼくはおこった』ハーウィン=オラム文/きたむらさとし絵/評論社
絵本『ゆうたはともだち』きたやまようこ/あかね書房
絵本『バンバンバンバンバンソウコウ』いとうひろし/ポプラ社

なんだかノリのいい子どもたちでした(笑)
コロナ前のおはなし会にもどったみたい。わいわいと楽しんでましたよ。
もちろん、語り手も大いに楽しみましたヾ(≧▽≦*)o
あんまりきゃあきゃあ騒ぐので、司書さんがのぞきに来たくらい。

「命のろうそく」⇒『雲へ』⇒『ぼくはおこった』は、天の高さを感じたくて選びました。
ほんとはそのあと『太陽へ飛ぶ矢』を用意してたんだけど、子どもたちの掛け合いで時間をとってできなくなっちゃって、短い『ゆうた~』にした次第。
『~バンソウコウ』はお遊びです。

3歳の男の子が、毎週来てくれています。
常連さん、第1号!!
うれしいなあ。

さて来週は「かしこいモリー」の予定なんだけど、聞いてくれるかなあ。
何が起こるか分からないドキドキの図書館のおはなし会です。

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今日の更新は《日本の昔話》「ぼっこ食いあねさま」
中学年以上できっとウケますo(*^@^*)o

秘密基地も更新してますよ~

 

歌のちから、声のちから💧

きのうたまたま、ラジオで島倉千代子の最後の歌を流していました。
南こうせつの作詞作曲で「からたちの小径」
レコーディングして3日後に亡くなられたそうです。
長い闘病生活のなかでの最後の歌声です。
それはすばらしかったです。

声に揺れはあるけれど、魂が声になってそっと流れ出てきたという感じ。
張りのある声や強い声に、力があるとは限らない、人の心を打つ声こそがほんとに力があるんやなあと、改めて思いました。

さてさて、わたしは、歌うのが好きな子でした。
もの心ついた時には、もう歌っていました。
貧しいうちの子でしたから、商店街に流れる歌謡曲や、となりの小学校から聞こえてくる小学唱歌、おばあちゃんや母が歌う童謡。歌と名のつくものは何でも歌っていました。

島倉千代子のデビュー曲は「この世の花」で、わたしは、まだ2歳のころ。
回らぬ舌で、
♬あ~かくさ~くは~な、あーおいいは~な~
こ~のよにさ~く~はな~、かじゅかじゅあ~れ~ど~♬
って歌ってたそうです。
いまでも歌えます(笑)

大人になっても、家事をしながらとか、家の中で大きな声で歌ってました。
季節の歌とか、つらいとき悲しいときは悲しい歌、うれしいときには楽しい歌。
心を声に乗せて歌うと、すっきりします。
歌わくなったのは、おはなし会が連日続くようになってからです。のどを疲れさせないようにと思って、自然に歌わなくなりました。

寂しいです。
また歌わなくっちゃね、だれのためでもない、自分の中の自分のために(^///^)