ぽんです。
先週の金曜日に、第三回昔話の語法勉強会をおこないました。
ご参加下さった皆さま、ありがとうございました。
今回は「『七羽のからす』を丁寧に読む」ということで、
グリム童話の「七羽のからす」(出典『昔話絵本を考える』松岡享子/著)を題
材に、
昔話の語法をひとつひとつ丁寧に取り上げて、説明して頂きました。
「昔話の語法」というと、小澤昔ばなし大学に通っていないとわかりにくいので
はと、考えられがちですが、
今回は、「語法ってなに?」という方にも、わかって頂けることを目的に勉強会
を企画しました。
そして、その企画通りに、とても平易でわかりやすい講義だったと思います。
普段、子ども達の前で語るのに、「語法」などという小難しい考え方など不要と
言う方もおられますが、
私は、伝承されている昔話には、独特の語り口(これを昔話の語法と呼んでいま
す)があって、それがあるからこそ、その独特の語り口に沿って語られ ている
からこそ、伝承されてきた昔話は耳で聞いてわかりやすいわけで、それを知った
上で語るのか、それとも知らずに語るのかでは、語り方が随分変 わってくると
思っています。
今後もババヤガーでは、「昔話の語法勉強会」を不定期に続けていくつもりです。
今回参加された方も、また事情で参加できなかった方も、また、次の機会にご参
加下さいね。
お待ちしています。
では。
「勉強会」カテゴリーアーカイブ
5月日常語
ぽんです。
また、夜中の投稿となりました。
一昨日の金曜日(5/15)は日常語勉強会でした。
語り・・・なし
テキスト
「あめは毒」
「つぶ婿」
「桃太郎」
「とら猫と和尚さん」
今回テキストで出されたお話の出典は、全て
福音館書店刊「日本の昔話 全五巻」 小澤俊夫/再話です。
さて、今回は語られた方ゼロ、テキストの方4名
ということで、時間的に余裕のある勉強会となりました。
が、、、濃ーーーい内容でした。
何がって?
『和尚さん』か、それとも『和尚さま』か。
「とら猫と和尚さん」でのこと。
このお話、ご存じですか?
主人公はお坊さんとそのペットの猫のとら。
まず、定石通り、地の文で主人公のお坊さんのことが説明されます。
貧乏だとか、なんだとかね、その時の表記は『和尚さん』。
で、ストーリーが動き出します。
この間ずっと『和尚さん』
そして、お話の丁度半分ぐらいのところで、
主人公のお坊さんが飼い猫のとらの夢を見ます。
とらは夢の中で主人公のお坊さんに語りかけます。
『和尚さま、和尚さま。・・・。』 この時の表記は『和尚さま』
とらの台詞が終わると、また、地の文で『和尚さん』
そして、ストーリーは佳境に入ります。
とらの言葉通り、地主の娘が亡くなり、葬式が出されます。
地主ですから、大きいお寺の偉い坊さんが呼んでこられます。
この時の表記『りっぱなお寺のえらい和尚さま』
その後、とらの言葉通りにストーリーが展開していきます
(ああ、これは、出来事により言葉の繰り返しですね。語法どおり!)
で、近所のばあさんの台詞
「もう一人、貧乏寺に和尚さまがおる」 この時『和尚さま』
地の文に戻って『和尚さん』
そして、とらのお陰で奇跡が起こります。(そない、たいそうやないねんけどね)
すると、地主が感謝して言います。『こんなにりっぱな和尚さまを・・・』
そして、地の文『和尚さん』
あれあれあれ、『和尚さん』だったり『和尚さま』だったり・・・。
同じ人物を表すのにね。そして、よその寺の偉い坊さんは『和尚さま』
うーーん。みなさん、どう考えます?
台詞を言ってる人物が、主人公のお坊さんのことを尊敬しているときには『さ
ま』付け。
でも、地の文では、主人公のお坊さんことは『さん』
尊敬してないから?
主人公のお坊さんとは別の、よその寺の偉いお坊さんのことは『さま』付け。
これは、なぜ?
大きい寺のお坊さんだから、尊敬されてるん?
ん?あれ?
尊敬しているのは、誰?
語り手?それとも、これを再話した再話者? 聞き手? 読者?
ん?
ところが、ところが、この原話となっている「鈴木サツ全昔話集」でサツさんは
全部『おっしょさま』
でも、原話の題では「和尚さん」だし、CDでもナレーターは題名を「和尚さ
ん」と言ってるんだって。
この違いに気が付いて「なんや、しっくりこんなぁ」と言い出したのはヤン先生
でした。
(ものすごい、大阪弁やね)
だってね、地の文であれ台詞であれ、語ってるのは一人なんですよ。
尊敬したり、しなかったりしないでしょ。いつも一定のはずですよね。
だって、サツさんは「おっしょさま」一つなんだから。
では、『さん』だったり『さま』だったりするのは、誰の意図?
その意図は再話の文章の中に表してもいいの?
結論は、、、もちろん、、、でません。
再話者に、質問もできないし・・・。
(質問みたら、という声も聞こえてきますが・・・そんなん聞かれへんやん。)
皆さんはどう考えますか?
ちょっと説明がわかりにくかったかも・・・。
福音館書店出版『日本の昔話4 さるかにかっせん』に入っています。
一度読んで、確認してみて下さい。
そして、皆さんの考えをお待ちしています。
ぽんでした。
5月中級講座 byぽん
ぽんです。
5月になりました。
えっ、もう、8日やで、何ぼけてんねんって?
いろいろあった4月を何とか乗り切り、
今、私の気分としては「あぁ、やっと念願の5月」そんな感じです。
さて、今日は中級講座でした。
ご出席下さった皆さん、ありがとうございました。
今日は三人語りました。
三者三様。まさにこの言葉がピッタリな勉強会でした。
①「貧乏神」
出典『雪の夜ばなしー福島の民話』 遠藤登志子・著 ふるさと企画
②「カオ兄弟の物語」
出典『子どもに語るアジアの昔話』 こぐま社
③「「悪魔とその弟子」
出典『吸血鬼の花嫁 ブルガリアの昔話』 福音館書店
ねえ、濃いでしょう?よりにもよってこの三話。
①出典が福島弁。(会津弁かな?) 関西アクセントでない方が語られたので、
100パーセント関西アクセントの私には、福島の言葉みたいに聞こえました。
出典の文章の印象が、遠藤登志子さんの話術に寄ってる所もあるように思えました。
語るのは、大人の前で・・・?。
②ベトナムのお話。
ベトナムでは有名な悲恋物語だそうです。
本文中に台詞はたった一つ 「おねえさん」。
ベトナムの結婚式での風習はこの種のお話から来ているとか。
松岡恭子さんがこのおはなしについて、巻末の『お話について』の中で
「まっすぐにピンとはりつめた空気が流れています
〜(中略)〜
慎みや自制心、思いやりや自己犠牲〜(中略)〜合理的でないと思われる徳を
扱っていますが、
その中から生じるある種の美しさ〜(略)」
と書いておられます。
これも、大人の前で・・・?それともティーンエイジャーに?
③ご存じ「クラバート伝説」と同じ話型のお話。
この出典も昔話集であって、語りの為に書かれたものではありません。
さあ、どうする?
このお話の原話にもどって再話しなおすのか?この出典で無理矢理語るのか?
そして、もっと根本的問題として、「クラバート伝説」を語るのか、それとも同
じ話型のおはなしを語るのか?
皆さん、まさに三者三様。
3名それぞれが、自分の問題として、今後どう取り組むのかが問われたように思
います。
次は7月・・・。
熱いやろなあ・・・あっちゃう。暑いやろなあ。
ぽん
いよいよ再話勉強会が始まりました byぽん
ぽんです。
報告がすっかり遅くなってしまいました。
4/23(木)
ババ・ヤガーで、いよいよ再話勉強会が始まりました。
今回は第1回ということで、再話する際の注意点などの講義がありました。
①原話と再話について
②再話の手順
*口承資料の見つけ方
*原話の選び方
③再話する際の注意点
*昔話の語法
*場面が見えること
*時間の順序を把握すること
*視点の位置
④その他の注意
*人物の名称
*昔話の語法の活用
*主格の用い方
*会話文の扱い
*句読点の付け方
その後、グループ発表と勉強会の進め方についての説明があり、
最後に説明会で出された宿題の講義がありました。
宿題の講義では、「田植えぎつね」の原話と再話を比較して
実際に、どのように再話されているのかを具体的に説明して貰いました。
次回からは、グループ毎に再話したお話を1話もってきて
全員で検討しながら再話を完成させていくことになります。
次回は10月。
メンバーの皆さん、力を合わせて頑張って行きましょうね。
4月日常語勉強会
ぽんです。
やっと暖かくなりましたね。
昨日・今日とやっと晴れて、洗濯日和でしたね。
さて、昨日は4月の日常語勉強会でした。
今年度1回目です。
多少メンバーに変動がありましたが、
引き続き今年も、日常語での語りを勉強していきます。
《語り》
「頭の大きな男の話」
「捨て子と鬼」
《テキスト》
「つぶ婿」
「ねずみのもちつき」
「猿の肝」
テキストの「猿の肝」は
『子どもと家庭のための奈良の民話二』の「さるのきも」の共通語版が元のテキ
ストになっています。
また、このお話の原話は
島田芳夫編『大和の伝説覚え書』(稿本)に載っています。
(村上郁/再話「子どもと家庭のための奈良の民話』参照)
他のお話は福音館の『日本の昔話 五巻本』小澤俊夫/再話を元にしています。
今は、学校や保育所などのお話会の以来も少なくて、少し余裕のでる時期ですね。
皆さんに余裕があるせいか、この日の勉強会も、お話の数はそんなに違わないのに
なぜだか少し余裕のある勉強会でした。
まだ、来月も多少余裕ありかな?
メンバーでテキストが出来上がってて語りのまだの方、
来月は語ってみませんか?
って呼びかけはしたものの、自分が語れそうにない、ぽんでした。