2月度 初級クラス❄

1月はお休みのため、年が明けて1回目の初級クラスでした。入門講座を受けられた方が3名新しく初級クラスに進んでくれました(^^♪

今月も7話の発表がありました。では、報告です。

(手遊び) 「梅の木じゃんけん」

(語り)

①だんだん飲み  『日本の昔話5』/福音館書店

家ではきちんと語れていたそうでしたが、大人を前にして語ると・・・練習不足を感じたそうです。字の文とセリフで言葉が違い、覚えにくかったそうですが、累積譚ですので、寝ても言えるぐらいまで練習しましょう。

ヤンさんからのアドバイスは、狩人と鬼への声のかけ方、亭主は飲み込んでやるぞという気持ちで語りましょう。

その後、小学2年のおはなし会で語られました。ジェニィもその場にいたのですが、言葉がつまることもなく、子ども達を前にすると上手く間を取って語られ、子ども達も大いに楽しんでいました。虫→かえる→蛇→きじ・・・と大きさがクレッシェンドするにつれて、子ども達の「え~」という声も大きくなっていました。

②三枚の鳥の羽  『語るためのグリム童話4』/小峰書店

ヤンさんが整理されたテキストで覚えたのですが、気になった点を質問しました。

1、王様が鳥の羽を空に吹いて飛ばす場面が3回ありますが、

・小峰書店→ 3回とも「三枚の鳥の羽を吹いて空にとばしました」

・ヤンさんのテキスト→ 1回目のみ「鳥の羽を三枚吹いて空にとばしました」(2,3回目は「三枚の鳥の羽を~」)

これは、三枚の~と聞いて、聞き手は鳥の羽をイメージするとは限らないため、1回目のみ鳥の羽を先にもってきているそうです。

2、同じく3回の繰り返しで、でぶでぶのひきが「大きな箱を持っといで」の後、

・おはなしのろうそく→ 若いひきがえるが、大きな箱を持ってきました。

・ヤンさんのテキスト→ 小さなひきがえるが大きな箱を持ってきました。

『でぶでぶのヒキガエルは、若いひきがえるを呼べ寄せて言いました』と先に書かれているので、若いでいいのではと思いましたが、大小対比(ひきがえる⇔箱)をさせているそうです。

①と同じく、2年のおはなし会で語ってきたのですが、最後まで集中しておはなしの世界を楽しんでもらえたと感じました。本格的昔話は演じることも特別な間をとる必要もなく、言葉さえ入っていればストーリーだけで十分に楽しんでもらえるのです。自分のレパートリーに本格的昔話は数話しかありませんので、もっと覚えたいと思いました。

③かきねの戸  『語りの森昔話集1 おんちょろちょろ』/語りの森

初級クラスで発表された方が多いおはなしの一つではないでしょうか?!何度聞いても楽しいですね。

抑揚なく淡々と語っていいのか?と質問がありましたが、我慢しているのに、淡々と「おしっこがしたい」という子どもはいませんよね。練習のときは普通に語ればいいですが、本番では楽しみながら演じてもいいでしょう。(演じずにはいられないでしょう。)

④美しいユーラリ  『語りの森HP』

すでにおはなし会で語られており、感想を述べてくれました。クラスによって反応の違いがあり、自分の語り方に問題があるのでは、と気にされていました。ヤンさんのブログ「おはなし会の報告」にも書かれていますが、先生の性格や態度、そのクラスにムードメーカーがいるかなどによって、子どもの反応に違いがでてくる場合があり、必ずしも語り手だけの問題ではないそうです。

20分と長いおはなしでしたが、私たちもすっかりユーラリの世界に入り込み、次の方が「語りにくい(苦笑)」と言われていました。

⑤眠り虫の次郎  『語りの森昔話集3 しんぺいとうざ』/語りの森

沖縄の昔話ですが、地理が苦手なSさんは首里が覚えれないと言われていました。首里城が燃えたニュースは昨年のことですし、子ども達でも知っているかもしれないですよ。

どうしても口にのらず、イメージがしにくい場合、例えば「家を継ぐ」→「後継ぎ」のように自分の使う言葉に変えてもよいそうです。ただし、テキストをきちんと書き換え、語るたびにその言葉を使いましょう。

⑥びんぼうこびと  『おなはしのろうそく26』/東京子ども図書館

言葉もしっかり入り、情景が見えた素敵な語りでした。が、そろそろ終わりにさしかかった場面で、一つの言葉が出てこず、止まってしまいました。早く続きが知りたいと思っていたのですが、なかなか思い出せず・・・本番では気にせず前に進みましょうとヤンさんがよく言われていますが、今回心からそう思いました。一つの言葉より、おはなしの先が知りたい!と聞き手は思っているでしょう。

⑦プニアとさめの王さまカイアレアレ  『語りの森HP』

珍しいハワイの昔話です。島と海の情景の中にプニアの利口さ、威張っているカイアレアレ達のまぬけさが聞いていて楽しいですね。

プニアがカイアレアレ達に向かってさけぶ3回の繰り返し場面、「おーい、みんなそこにいるかい。一番ざめ、二番ざめ、三番ざめ・・・」は1回目は丁寧に、しかし2,3回目は分かっているのでリズムよく語りましょう。さめがどこに隠れているかをイメージしながらゆっくり語られましたが、2回目以降は同じ言葉で分かっていますので、子ども達がだらけてしまうそうです。

≪ヤンさんの語り≫ 

おいしいおかゆ  『おはなしのろうそく1』/東京子ども図書館

ヤンさんが2月8日付ブログでも報告されていますが、2年生のおまけに語られ、とってもうけたそうです。おかゆがどんどん溢れ出す面白さ、それをイメージできるのは幼稚園ではなく、小学生になってからなんですね。以前6年生でも爆笑されたことがあるそうです。

さて、次回初級クラスは3月10日(火)、場所はいつもと違い中央公民館ですので、お間違えないようお願いします。『ノート式~』「おはなしの練習」(P29~)を読んできてください。

寒い🌁⛄️🌁

新型肺炎でえらいことになってますね➰

インフルエンザも心配!

ヤンは普通の風邪引き。

実は1月末に有馬温泉😌♨️🍶に行ったんですよ。

温泉にぼーっとつかってたら、周りは国際色豊かな言葉が飛びかっててね~

小さい子に話しけたら、お母さんが中国語でなんか言わはったり🥰

楽しかったんですよ❤️

帰ってから、テレビ観てたら、コロナウイルスのニュースでもちきり❗️

夫「どないしょ❗️」

私「2週間やな。執行猶予」

夫「潜伏期間やろ」

執行猶予期間中に喉が痛くなったあ❗️

まさかまさかですが、心配しました。

 

あさっては、他県でおはなし会があります。

当然練習できてません❗️

ぎゃー


 

 


寒いけど、春

あたたかい冬でしたが、やっと寒くなってきましたね!
水道から出てくる冷たい水がとっても美味しい💓
節分には豆まきや、太巻きを丸かぶりしましたか?
季節の変わり目には悪鬼が出てくる!といいます。
みなさんの鬼はどんな鬼?鬼退治したいもんですね!
さあ、2月になりました。1日の土曜日は、子ども12人、大人5人、
図書館おはなし会、再開です!

 手遊び  「おもちやいて」
 おはなし 「アナンシと五」 子どもに聞かせる世界の昔話 実業之日本社
 おはなし 「おいしいおかゆ」おはなしのろうそく1 東京子ども図書館
 絵本   「のりまき」   小西英子さく 福音館書店 
 絵本   「ゆきのひ」   エズラ=ジャック=キーツ 偕成社
 絵本   「てぶくろ」   エウゲーニー・M・ラチョフ 福音館書店
 手遊び  「さよならあんころもち」

ひかえめな女の子が多かったのですが、だんだん心を開いてくるかんじで、
一人また一人とのってきて、あったかい感じがとっても良かったです!
久々のおはなし会を楽しみに来てくれた子なんだと思います。

2月8日土曜日の図書館おはなし会は、ヤンさんお休み、残念😭
代打はジミーさんとおらふです。

 手遊び  「梅の木じゃんけん」
 おはなし 「ハヴロ―シェチカ」 語りの森昔話集2ねむりねっこ 語りの森
 手遊び  「おにさのるすに」
 おはなし 「くまくんと毛がわのマント」『こぐまのくまくん』福音館書店
 絵本   「どうすればいいのかな」 わたなべしげお文 福音館書店
 絵本   「おとなになったら」 and EIGHTさく 交通新聞社
 絵本   「おめんです」 いしかわこうじ 偕成社
 手遊び  「さよならあんころもち」

0歳から8歳までの男の子女の子12人、大人4人(幼稚園が行事のため、
幼児さんは1~2人でした) みなさん楽しんでくれてよかった💓
さて、来週は少し暖かくなっているかな?
ヤンさんも復活するかな?

2月のおはなし会1⛄

今年はまだ学級閉鎖なしでおはなし会が進んでおります。

2月3日(月)
小学2年 授業 一クラスずつ3回
おはなし「ジャックと豆の木」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』
じゃんけん ちーちゃんぱーちゃん
おはなし「おいしいおかゆ」『子どもに語るグリムの昔話1』こぐま社
ブックトーク 世界の昔話『スーホの白い馬」を中心に。
え~、こんなに受けるかあ???というほど、「おいしいおかゆ」喜んでくれました。
わたし「おかゆがお鍋のふちからあふれだしました」
こども「え~!」
わたし「・・・台所がおかゆでいっぱいになり」
こども「え~~~!笑、笑」
わたし「家じゅうが」
こども「え~~~!え~~~!笑、笑、笑!」
わたし「隣の家も」
こども「うわああああああ」
わたし「(心の中で)いや、そんな本気にならんとって」
こどもたちが、わあわあいってくれるので、「みんな大さわぎになりましたが」が、まるで実況中継になりました(笑)
教訓:年齢にぴったりのおはなしを選ぼう。
短くて分かり易いから、いつも幼稚園で語ってたんだけど、それがぴったりではなかったことが分かった次第。おそまつ!

2月5日(水)
小学1年生 授業 一クラスずつ2回
おはなし「三匹の子ブタ」『イギリスとアイルランドの昔話』福音館書店
てあそび なかなかほい
おはなし「だんだん飲み」『日本の昔話』小澤俊夫再話/福音館(仲間)
おはなし「アナンシと五」『子どもに聞かせる世界の民話』実業之日本社
絵本『うしはどこでもモ~!』桂かい枝訳
ブックトーク 動物のおはなし

クラスの雰囲気によってずいぶん聞き方が違いましたね~
ただまじめに聞いているクラスと、いちいち茶々入れるクラスと。
聞き手はどうあれ、こちらはきちんとストーリーとテーマを届けなければ。ね!

2月7日(金)
小学2年生 朝学習
おはなし「三枚の鳥の羽」『語るためのグリム童話』小峰書店
この子たち、1年生の時は毎月おはなし会があったんだけど、2年生になってからは、これが3回目。しかもずうっと朝学習だから、ついでに感があって、聞き方が深まってこない(涙)
三回の繰り返しのリズムを楽しめないし、昔話では三回目に事が起こるってことを知らないから、期待感もない。
しんどかったです。

昔話の語法勉強会🌳かしこいモリー🌳

きのう、第11回昔話の語法勉強会<「かしこいモリー」の魅力を探る>があり、たくさんの方がたが来てくださいました(^_^)
「かしこいモリー」は、語り手の中ではかなり有名な話ですから、持ちネタにしておられる方も多いと思います。
わたしも、困ったときにはこの話、と思っております(笑)
何度も語っていて、なおかついい話だからこそ改めて勉強したいと、楽しみにしていました。

勉強会は、いつもの通りヤンさんの語りからはじまり、特に大事な語法を追いながらおはなしの最初から最後まで、全部を説明されます。
冒頭の、〝昔話とは架空の物語ですよ〟と宣言することや、登場人物や物・事柄を描写せず内面を語らないということ、三回の繰り返し、同じ場面は同じ言葉で語る、などです。
今回、わたしが特に心に響いたのは、「かしこいモリー」の残酷といわれる個所についての、〝なぜ残酷ではないか〟の説明でした。
昔話の残酷性についてはすでにお勉強していましたので、だいたいは(だいたいなのかと突っ込まないでくださいよ)知っていました。
でも、まだまだでした_| ̄|○(笑)

残酷といわれる個所とは、モリーが大男の娘たちの首にかかっている金の鎖と自分たちのわらなわをこっそり交換して、そのために大男の娘たちが殺されてしまうところです。
大男の娘たちは、何も悪いことをしていないじゃないかというご意見が出て来そうです。
「かしこいモリー」は、小学校1~2年生に語るおはなしですね。
小さい子どもは、モリーになりきっておはなしを聞いています。
そのモリーが、生きるか死ぬかの瀬戸際です。
ところで、小さい子どもたちは、まだ世界が自分中心です。
おぎゃあと生まれて、泣けば何でもやってもらえる王さま状態から、少しずつ世の中のことを学んできてはいるものの、やはりまだ親や周りの状況を眺めてから自分の行動を決めるなんてこととは程遠いです。
「あのなあ、今日なア、学校でなあ」
「なあ、聞いて、聞いて、○○ちゃんがなあ」
もう、ご飯作ってるっていうねん、後にできんのかい!と、なんど怒りの言葉を発したことでしょうか(ジミー個人的標準)
その自分中心の世界の住人モリー(=聞き手の子どもたち)が、生きるか死ぬかの瀬戸際で知恵を働かせて生き抜こうとしている場面です。
他のことには構っていられません。
とにかく逃げだし、生きなければいけません。
そして、うまく逃げだせたとき、聞き手の子どもたちは「よかった、逃げだせた!」と安心するのでございます!

どうです!(と、わたしが言うのもおかしなことですが)
目からうろこが落ちまくりました。
ぽろぽろ、こぼれまくりました。
やっぱり勉強し続けないといけないと思うのは、こういういろんな発見をもらえるからです。
語法とともに、このことを勉強できてラッキーでした。
よりこの話を納得してこれから語っていけます!
あらためて、ヤンさん、ありがとうございます<(_ _)>

そして、勉強会の中で出てきた、金の鎖とわらなわの交換のモティーフに該当する話型ATU327B「兄弟たちと鬼」を調べましたので書いておきます。
『国際昔話話型カタログ 分類と文献目録』ハンス=イエルク・ウター著 小澤昔ばなし研究所
ATU327B「兄弟たちと鬼」
7人(3人、12人、30人)兄弟が鬼の家にやって来て、そこに泊めてもらう。鬼は兄弟たちの首を切り落とそうともくろむ。自分の娘たちを見分けるために、鬼は娘たちにナイトキャップ(ヘッドスカーフ)を与える。1人の兄弟(しばしば末の弟、親指小僧)が計画に気づき、兄弟全員が鬼の娘たちの帽子をかぶる(自分たちの帽子と娘たちのヘッドスカーフを取り替える。娘たちと寝る場所を取り替える)。夜、鬼は間違って自分の娘たちの首をはねる[K1611]。兄弟たちは逃げる。参照:話型327 1119

参照としている話型327は、この中にいくつも分類があり、327B「兄弟たちと鬼」もその一つです。
ちなみに327Aは「ヘンゼルとグレーテル」です。(勉強会の中でもタイトルだけは出てきましたね!)
そして話型1119は何かというと…
ATU1119「鬼が自分の母親(妻)を殺す
 鬼(悪魔)が家に泊まっている(若い)男を殺そうと思う。夜、男は鬼の母親(妻、娘)と自分の場所を交換する。鬼は過って男の代わりに自分の母親を殺す[K1611] 参照:話型327B

ATU327BとATU1119の両方に出ている[K1611]というのはモティーフ番号です。
日本語訳が見つけられず、ネットで英語版で出ているのをグーグル翻訳した“だいたいこんな意味”は、以下の通りです。

K.DECEPTIONS(欺くこと)
1611 取り替えられた帽子(caps)のせいで鬼が自分の子どもたちを殺す。鬼が欺かれるように、主人公は鬼の子どもたちとベッドの位置を入れかえて帽子をかぶせる。*Types 327, 1119

ATU327Bと、だいたい同じですね。
K1611には他に、1611.1~1611.5まであります。
わたしは英語が分からないうえに、グーグル翻訳が意味不明です。
入れ替わるアイテムが違うようです。

ATU番号を調べると、関連番号が書いてあるから次つぎに調べる事柄が増えてきますが、時間がないといういつもの理由でだいたいになってしまうのが悔しいところです。
言い訳はもういいって(笑)
大事なのは、この勉強会が楽しくてためになったこと!!
年に2回の勉強会、次回も楽しみにしています。
ヤンさんは、「取りあげてほしい話があればアンケートに書いてください」と言っておられました。
このブログを見ているかたも、勉強会で取り上げてほしい話があればコメントに欄に書いてくださいね。
ニックネームで書けますので、どうぞお気軽に(*^▽^*)
ではまた(^o^)/