なばりの講座、報告🎊

9月~11月、3回にわたる実践講座が、終了しました。
講座の詳細はこちら→

で、今日は皆さんの発表と質疑応答でした。
たった2回の講義の後の発表なので、心配だったのですが、7名のかたが手をあげてくださって、小一時間のすてきなおはなし会になりました。
知らない人ばかり、大人ばかりの場所で発表するのは、ものすごく勇気がいったと思います。みなさま、ありがと~~~

プログラムは、語り6話と絵本1冊。
「魔法のかさ」
「風の神と子ども」
「だめといわれてひっこむな」
「やまんばばあと馬子どん」
「だんまりくらべ」
「ねことねずみ」
『鹿よ、おれの兄弟よ』

ね、おもしろそうでしょ。聞きたかったでしょ!
語り手(読み手)の個性とお話(絵本)がぴったりあっていて、ほんと、よかった、楽しかったです。

みなさんからの質問(前もって尋ねていたの)も、核心をついていて大事な事ばかりでした。
短時間で答えるのに、めっちゃ頭を使いました~笑
私自身が勉強になった講座でした。
担当の先生や図書館のかたがた、名張市の教育委員会のみなさま、お世話になりました。
子どもたちに読書を!という志を強く感じました。
ほんで、わたしもがんばろうと改めて思いました。

さて、会場はここ。子どもセンター。

駐車場から見た山並み。

自然の美しいいい所でしょ。

帰りにすてきなところに案内してくださいました。
積田神社です。すごい銀杏!!!



名張市には、赤目四十八滝や青蓮寺湖など見どころがたくさんあります。
すすきで有名な曽爾高原(奈良県)も、名張からバスです。
ババの遠足にはちと遠いかな。ゆっくり遊ぼうと思ったら一泊せなあかんね~

11月のおはなし会3🎪🎪🎪

11月22日(金)
小学3年生 授業 一クラスずつ3回
おはなし「心臓がからだの中にない巨人」『おはなしのろうそく22』東京子ども図書館
おはなし「まぬけなトッケビ」『おはなしのろうそく30』東京子ども図書館(仲間)
ブックトーク 世界の昔話
元気な学年です。
プログラムは、元気な子どもたちにぴったりでした。こどもたちのすばやい反応にすばやく反応しながら語りました(笑)
なんだか、体育会系のおはなし会でした~
「心臓が~」は、3年生に聞いてほしい話です。
おおかみの背に乗って世界の果てまでかけていく想像が、やっとできるようになった3年生。
しかも、おひめさまの策略や、エスペンが心臓を握りつぶすことに、疑問を感じず、喜びを感じられる年齢。
長い話も長いと感じない、そんな自分が誇らしい年齢。
教科書で「三年峠」を習うので、同じ朝鮮半島の昔話「まぬけなトッケビ」。

11月25日(月)
4年生 授業 一クラスずつ2回
おはなし「三つの五月のもも」『語りの森昔話集2ねむりねっこ』村上再話/語りの森
おはなし「捨て子と鬼」『日本の昔話4』小澤俊夫再話/福音館書店 (仲間)
おはなし「九尾のきつね」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上再話/語りの森
ブックトーク 新美南吉
3年生とは一転、静かな学年です。
もうちょっと力を抜いて聞いておくれと思ってしまった~
笑いあり、スリルあり、恐怖ありのいいプログラムなんだけどなあ。

11月26日(火)
中学1年生 朝学習
おはなし「まほう使いの弟子」『語りの森昔話集3しんぺいとうざ』村上再話/語りの森
ブックトーク『クラバート』
今年の一年生は、人懐っこくていい感じ。
期末テスト2日前なのに、だれひとりこっそり勉強していませんでしたよ。
余裕なのか、まじめなのか、お話が好きなのかぁ~

11月27日(水)
4年生 一クラスずつ2回
おはなし「三つの五月のもも」『語りの森昔話集2ねむりねっこ』村上再話/語りの森
おはなし「捨て子と鬼」『日本の昔話4』小澤俊夫再話/福音館書店 (仲間)
おはなし「九尾のきつね」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上再話/語りの森
ブックトーク 新美南吉
一昨日のつづき。
一クラスは、ほんとに楽しそうに、このプログラムに模範的な聞きかたをしてくれました。笑ったり、恐がったりね(笑)
もう一クラスは、ぽろぽろとくずれて、間がぜんぶずれて、・・・
クラス運営によって、同じ学年でもこんなに違うのかと、感心した二日間でした(笑)

湖南三山 紅葉狩り🍁

今年の紅葉は、湖南三山。
滋賀県湖南市にある常楽寺、長寿寺、善水寺は、本堂が国宝に指定されている古刹。
秋晴れの一日、行ってきましたよ~

スペースシャトル、ではなくって、コミュニティバス「めぐるくん」を使って、乗ったり歩いたりして巡りました。

まずは、JR草津線の石部駅からバスで10分。歩いて5分の常楽寺。
良弁さんが開いたお寺が始まりだそうです。和同年間というから、今から1300年ほど前ですね。

本堂です。

三重塔。これも国宝。垂木がすごいでしょ。

 

常楽寺を出たところに、結界が!

山道を30分歩いて長寿寺へ。

紅葉祭りということで、地元の人たちがたくさんのお店を開いていました。
おでん。うどん。たこやき。大判焼。大福もち。焼き栗。干し柿。巻きずし。いなりずし。パン。クッキー。み~んな手作りです。
ちょうどお昼の時間だったので、わ~い! おいしかったああ。
お祭りは今月いっぱいやっているそうです。

長寿寺の山門です。


ここも良弁さんが開いたお寺。
本堂の春日厨子は国宝。中にご本尊の子安地蔵菩薩が祭られているんだって。御開帳は50年に一度!ありがたみがあるなあ。

本堂です。
三山の中では、わたしはここの本堂がいちばん気に入った~

 

めぐるくんで石部駅にもどり、JRで一駅乗って、甲西で下ります。また、めぐるくんで岩根まで10分、そこから山道を登り、善水寺へ。

ふうふうはあはあいいながらたどり着いた善水寺の本堂。
白い山茶花が美しく出迎えてくれました。

字のごとく、清水がわいています。
池に映る紅葉もすばらしい。

さてさて、ゆったり一日がかりで紅葉を堪能しました。
地元の人とちょっとおしゃべりをしたり、はるばる埼玉からの旅人といっしょに歩いたり、おいしいもんも食べたし、よい紅葉狩りでした。

石部駅と甲西駅には、ハイキングマップが置いてあります。
まだ紅葉は楽しめますので、ぜひぜひどうぞ。

ヤンさんじゃないと……

冬の気配があちこちに感じられる今日この頃、立冬も過ぎて
さすがのおらふも半袖だけでは寒くなってきましたよ!いい感じです♡
でも、おはなしのお部屋はやっぱり暑い!熱い!のでした😁
土曜日図書館おはなし会の報告です(またまた2週間分でスミマセン🙇)
11月9日は、お出かけもひと段落したでしょうか、子ども11人、大人5人。

 手遊び  「どんぐりころちゃんじゃんけん」
 おはなし 「はらぺこピエトリン」子どもに語るイタリアの昔話 こぐま社
 絵本   「タコやん」 富安陽子ぶん 南伸坊え 福音館書店
 絵本   「ぐるぐるちゃん」 長江青 福音館書店
 絵本   「あかちゃんがやってきた」 角野栄子作 福音館書店
 手遊び  「さよならあんころもち」

「はらぺこピエトリン」は、おはなしのはじめに、ヤンさんはいつも、
「このおはなしには、ごちそうが2つでてきます。ひとつはニョッキ……」
といって始めるんですけど、なぜか、間髪入れず、「知ってるー!!」
ヤンさん続けて「もうひとつは、フォカッチャ……」「知ってるー!!」
もう、始まる前から楽しい。
それにしても、ヤンさんのピエトリンは、なんでそんなに絶妙なの❓
ピエトリンがニョッキやフォカッチャを食べてしまうところ、
バッボルコが羊や牛のふんを食べてしまうところ、
バッボルコが階段を登ってくるところ、これが、何とも言えずいいんですよ♡
ホントに楽しいの!!
そう、この楽しいには、ちゃんと訳があるんです。長年の経験もあるだろうし、
センスもあるだろうし……。とにかくすごいなぁと、思います😊

11月16日は、ヤンさんはお休み。おらふと先輩がつなぎました!
この日も、子ども2歳から11歳までの15人、大人5人、図書館員さん2人。
半分常連さん、半分初めてさん、というまずまずのお客さんでした😄

 手遊び  「どんぐりころちゃんじゃんけん」
 おはなし 「にぎりめしころころ」 日本の昔話4 福音館書店
 おはなし 「かきねの戸」 語りの森昔話集1 村上郁再話 語りの森
 絵本   「おっぱい」みやにしたつや 鈴木出版
 絵本   「おじいちゃんの木」 内田麟太郎文 村上康成絵 佼成出版社
 絵本   「ない!」 名久井直子さく 井上佐由紀しゃしん 福音館書店
 絵本   「うんこしりとり」 tupera tupera 白泉社
 手遊び  「さよならあんころもち」

この日は、やんちゃ三姉妹が来てくれたのですが、いつもと違って、
いやぁ、とっても静か~にきいてくれるのね。ということは、
ヤンさんには甘えていたんですね。(みなさまにはわかりにくくてスミマセン)
あれは、ヤンさんへの愛情表現だったということが、よくわかりました。
やんちゃさんも大変なんですね………。
まぁ、とにかく、おはなし聞いてくれてる子どもたちの
にこにこした顔がかわいかった!! ねっ🍎

11月度 初級クラス

先週火曜にありました、初級クラスの報告です。いつもすぐに7話のエントリーが埋まってしまうのですが、今回は珍しく少なかったので、ジミーさんも語ってくださいました!

(手遊び)

弁慶が五条の大橋渡るとき うんとこどっこいしょ うんとこどっこいしょ うんとこどっこいしょと 言て渡る♬

学校のおはなし会は子ども達とも顔なじみになっているのでいいのですが、図書館のおはなし会で初めて会う子どもがいる場合は、手遊びをして触れ合ってからのほうが語りやすいと感じます。

(語り)

①妖精の丘が燃えている   『子どもに語るアイルランドの昔話』/こぐま社

このおはなしを選んだ理由は、アイルランドに旅行をした友達から写真を見せてもらったからだそうです。アイルランドはイギリスの左側にある島ですね、北海道ぐらいの大きさですが、日本人にはあまり馴染みがありませんよね。でも、写真を見てイメージができたのか、情景が見えた素敵な語りでした。

また、このおはなしは死んだおっかさんの知恵もかりて、妖精たちを追い出すことに成功します。いくつになってもお母さんの有難みを感じることがあり、このおはなしに決めたそうです。

最後の段落に「こんなおそろしい目にあってから、ブラスケットのおかみさんは、昼であろうと、夜であるうと、・・・」とあるのですが、ブラスケットという言葉が抜けてしまいました。しかし、最初に1度できてきただけであり、子ども達も何のこと?と疑問に思われても困るので、省いていいそうです。

②くもと夢  『語りの森HP』/語りの森

ジェニィが語りました。「夢の蜂」の類話ですが、人の魂が寝ている間に昆虫になって抜け出すのではなく、このおはなしは外(泉水)からくもができてきて、男の鼻のあなに入っていき、宝のありかを教えます。また、最後は宝を均等に分け合い、2人とも幸せになる点が気に入りました。

1年生から6年生がいる場でのおはなし会で語る予定にしているので、難しい言葉は説明する必要があります。

①荒れた長者屋敷あと → 人が住まなくなった、お金持ちの家

②泉水 → 池   ③千両箱 → 小判(お金)のたくさん入った箱

子ども達に辞書に書かれた言葉の意味を言うのではなく、おはなしがイメージできるよう、子どもに分かる言葉で説明することが大切だそうです。

語りの森HPには標準語のテキストが掲載されていますが、『子どもと家庭のための奈良の民話1』にはヤンさんの日常語で書かれています。

③捨て子と鬼  『日本の昔話4」』/福音館書店

内容を理解してもらおうとゆっくり語るのではなく、ストーリーに重きをおいて語ることを意識されたそうです。

ゆっくり丁寧に語れば子ども達に分かってもらえるか?「そうではなく、むしろ間をあけずに語るほうがよい」とヤンさんより。この初級クラスでは何度も指摘されていますが、句読点できると、聞き手は分かりづらいのです。

細かな点では、

(P49)「それみろ。ぐずぐずしているから、鬼がかえってきちまったじゃないか。さあ、はやくこの中にはいれ」といって、三人を押し入れの中にかくしてくれました。すぐに鬼が裏口からはいってきて、鼻をフスフスさせ・・・

押し入れの中にかくしてくれました。の後に間を取り、子ども達にこれからどうなるか?を考えさせる間を取るといいそうです。

同じように、(P50)道ばたにすわってやすんでいるうちに、ついぐうぐうねむりこんでしまいました。の後にも間を取るといいでしょう。

④酋長カイレ  『語りの森昔話集2』/語りの森

中学生の、特に男の子にがよく聞くそうです。語るときに技巧は必要なく、普通に語るだけでストーリーを楽しめるおはなしです。

先月のブログにも書かせてもらいましたが、Uさんは練習しすぎる傾向にあるそうで、今回の練習期間は約2週間、言葉を頭に入れた状態での発表でした。それが理由なのか、句読点で切れてしましました。例えば最初の一文「若い酋長のカイレは、川のほとりの小さな村に、妻とふたりで住んでいました」とありますが、間をあけずに一気に語りましょう。語ってから、少し間をとり、聞き手に状況を飲み込ませるといいそうです。

⑤三枚のお札  『語りの森昔話集2』/語りの森

ジミーさんの日常語の語りでした。小僧さんが鬼ばばに追いかけられながらお寺に帰りつき、和尚さんが言った言葉 「こまったことだ。どこにかくそう。しょうがない、井戸の天井にかくれていろ」をどのように語ればいいか悩まれたそうです。和尚さんは鬼ばばが出ることは分かっていたから、落ち着いて語ればいいのか、それとも和尚さんも小僧さんと同じ気持ちで、急がなければ鬼ばばがやってきてしまう、と焦っているのか?

重要なことは、子ども達は和尚さんではなく、小僧さんになって聞いている、「急がないと鬼ばばにつかまってしまう」という気持ちということです。ですので、ゆったり語ると聞き手は「早くして~」という気持ちになるのでいいのでしょう、とのアドバイスでした。

≪ヤンさんの語り≫ 

ちいちゃいちいちゃい  『イギリスとアイルランドの昔話』/福音館書店

聞き手によって語り方が変わってくるおはなしだと思います。おはなしの内容は知っていますが、最後はどんな風にくるのか?とドキドキしながら聞いていました。分かっているのに、面白くて怖かったです!

この後、ノート式~の「おはなしの覚え方」を勉強しました。詳しくはジミーさんの16日のブログ「入門講座3回目」をご参考ください。(手を抜いてスミマセン・・・(*_*; 苦笑)重要なことは最初のイメージを創るときから、大きな声で読む、覚えるときもしっかり声に出すことです。

以前、ヤンさんがどうしても覚えられないといっている人がおり、どのように覚えているかを聞いたところ、声に出していなかったそうです。

2019年度の勉強会もあと1回です。(1年が早い~!)