日記を読んでくださっているみなさま
いつもお付き合いくださってありがとうございます。
コメントもとっても嬉しいです。
こんな楽しい日記になるとは思いもよりませんでした。ちょっと涙。
えっと、このあたりで、私のテキストに対する考えをきっちり書いておこうと思
います。
先日来、わたしがひょっと口を滑らせたがために、悩んでいらっしゃる方がおあ
りと小耳にはさんだので。
わたしは、伝承の語り手ではない、現代の語り手。
現代の語り手はテキスト(書いたもの)を覚えて語るしかない。過去の記憶をた
どっても浮かんでくるものは何もない。テキストがすべてなのです。
それゆえ、テキストをとても大事にしています。
この「テキスト」は、出版されたいわゆる既存のテキストという意味ではありま
せん。
自分が語るために覚えるテキストです。既存のものもあるし、自分で再話したも
のもあります。
そして、覚えるときも練習するときも常にこの言葉の選びでよいかと、けっこう
厳しく検討しています。
検討の基準を身につけることができたのは、昔ばなし大学で昔話の語法と再話法
を学んだからです。
テキストに手を入れるのは、語りの経験だけでは無理でした。理論を教えていた
だいたからできるようになったのです。
ババ・ヤガーは、現代の語り手の勉強の場です。
だから、みなさんにも、テキストを大事にしてほしいと思います。
安易にテキストを変えてはいけないし、語っていて変えるということも、ギリギ
リのところで。原則変えてはいけないと思っています。
≪語るために≫をよく読んでくださいね。
語りに向かないテキストは実際にあるし、それを語るためのテキストに整えてい
かないといけません。
でも、口を酸っぱくして言いますが、まず昔話の語法を学ぶこと、再話を学ぶこ
と。そして、他の人に聞いてもらうこと。
そのうえでテキストを整えないと、何でもありになってしまうと思います。
わかってもらえたかしら?
はい、きょうは、まじめ〜な日記で・し・た。
ヤン
ごぶさん
みなさま
どうぞ誤解のないように。
安易にテキストを変えてはいけないし、語っていて変えるということも、どうし
ようもない時だけ。原則変えてはいけないと思っています。
≪語るために≫をよく読んでくださいね。
語りながら再話、というのは、必ずしも語りながらどんどん言葉を変えていると
いうことではないこと、わかってくださいね。書いた文章でわかってい ただく
のは本当に難しいです。
口を酸っぱくして言いますが、まず語法を学ぶこと、再話を学ぶこと、そのうえ
でテキストを整えないと、何でもありになってしまうと思います。
私は、現代の語り手は、何よりテキストを大切にしなければならないと思ってい
ます。
ヤン