日別アーカイブ: 2015年7月14日

がちょう番の娘  byヤン

6月末から7月初めにかけて、6年生の授業を6回やりました。
プログラム
A校 45分 1クラスずつ2回 ひとりで
「がちょう番の娘」 『語るためのグリム童話』小澤俊夫監訳/小峰書店
「きつねの恩返し」 『日本の昔話3』小澤俊夫再話/福音館書店 日常語で
ミニ・ブックトーク 「平和」をテーマに30冊
B校 45分 1クラスずつ4回 ふたりで
「がちょう番の娘」
「重荷を分ける」 『日本の昔話4』小澤俊夫再話/福音館書店
「じゅくし柿でけが」 『日本の昔話4』
ミニ・ブックトーク「12歳が主人公の物語」を30冊
どのクラスも、「よく聞いてくれた」といえるでしょう。
でも、聞き手と一緒になって語り手自身がどきどきするというような手ごたえが
あったのは、2クラスだけ。
A校B校それぞれ1クラスずつね。
残念!
例えば、「灰かぶり」のように、繰り返される唱えことばで子どもの背筋がしゃ
んと伸びたというようなことは、「ガチョウ番の娘」では無かった。
3滴の血のしずくやファラダの首の「母上がお知りになったら……」は、OK。
でも、お姫さまの「吹け吹け風よ風こぞう……」はだれる。語っていても長く感じる。
くり返しの1度めはおひめさまが自分の力を知ることになる契機。2度目はおひ
めさまの自信に満ちた心。3度目は王さまが正体を見破る契機。と、語 り分け
てるつもりなんやけどなあ……
これまでも何度も語っているのですが、なかなかうまくいかないんですよ。
私は好きな話なんですけどね。
吹けふけ風よでだれたあとは、最後まで盛り上がらない。
腰元の罰だけはギョッとしますが、それは核心ではないからね。「おまえは自分
に対して裁きを言い渡したのだ」は心を置いて語りますが。
これって、6年生はもう昔話年齢が過ぎているからなのかなあ。5年生でやって
みようかなあ。
わたしの語りかたのせいなのかなあ。
わたしは、高学年に語る機会が低学年ほどは多くなくて、経験の積み重ねが絶対
的に少ない。
だから、なぜなのか、どうすればいいのか分からないのです。
みなさま、「ガチョウ番」語られますか?
経験を教えてくださいませ。
  ヤン

初めて生で聴きました byぽん

ぽんです。
一昨日の日曜日、当ホームページのヤンさんが、
京都市交響楽団の演奏会に合唱団の一員として舞台に乗られるということで
京都コンサートホールまで行ってきました。
関西圏に住みながら、コテコテの大阪人の私。
当然のことながら、京都など無視して今まで生きて参りました。
ですので、京都コンサートホールなど行ったこと無し。
何十年ぶりに阪急京都線に乗り、初めて京都の地下鉄に乗り、まるで、お上りさ
んのように、行って参りました。
さて、すでにカミングアウトしておりますように、私、リコーダーを10年やっ
ております。
ずーーーーっと以前にクラリネットも吹いておりました。勿論ご幼少のみぎりに
はピアノも弾いておりました。
ですが、今回初めて合唱付きの曲を聴きました。
感想。。。ああ、人間の声ってなんてすばらしいんだろう。
どんなに楽器で一生懸命やっても、人間の声には負けるよな、と思いました。声
に勝るものなし。
オケの演奏を聴いても、また、アンサンブルの演奏を聴いても楽器だと一つ一つ
の楽器の音と音との間にホンの小さな隙間がある。(というように、私 には聞
こえてました)
なのに、そこに合唱が入るとその隙間がなくなり、全てがピタッと重なり合っ
て、一つの塊となって、迫ってくる、そんなような気がしました。
それは、合唱と言えばいいのか、人間の声と言えばいいのかわかりませんがとに
かく、人間の声が全ての隙間を埋めていたように思えたのです。
初めての経験でした。やみつきになりそうです。
冬には第九をされるとか・・・。
そういえば、むかーしむかし、「カルミナ・ブラーナ」を吹いたことがありま
す。吹奏楽アレンジで、合唱無し。
そうそう、声の部分も楽器で吹きました。
合唱付きオケのデモテ(昔はカセットテープだったのよ)を聴いて、言葉(何
語?ドイツ語?イタリア語?)が分からないので、聞こえたとおりに、無 茶苦
茶歌って遊んでました。
そういえば、小澤征爾さん指揮のCDが家にあったような。。。探して聴いてみ
よう。
で、語りの森に関係ないやんって?
違うんです。
語りって声で語るでしょ。当たり前やけど。
皆さん、どんな声で語ってます?
語るときに、声のこと考えたことあります?
ちょっと声の事も考えた方がいいんじゃないかと思ったんです。
どんな声で語るかで、そのお話の印象も変わってくるんじゃない?
勿論、声色を使うってことじゃないですよ。
たとえば、深みのある声、暖かみのある声、冷たさを感じる声。凜とした感じの
ある声。柔らかい声。等々。。。
私の声は私の声で、それ以上の何物でもないし、どうすることも出来ないんだけ
ど、それでも、どんな声で語るのか、ってやっぱり大切じゃないのかな あ。
金曜の中級の内容を振り返ってみて、余計にそんな風に思いました。
そういえば、リコーダーの先生がいつもおっしゃいます。
「歌うように吹きなさい。何かを語るように吹きなさい」
ああ、グルグル。思考の海に落ちて流されてしまいました。
                             byぽん