がちょう番の娘  byヤン

6月末から7月初めにかけて、6年生の授業を6回やりました。
プログラム
A校 45分 1クラスずつ2回 ひとりで
「がちょう番の娘」 『語るためのグリム童話』小澤俊夫監訳/小峰書店
「きつねの恩返し」 『日本の昔話3』小澤俊夫再話/福音館書店 日常語で
ミニ・ブックトーク 「平和」をテーマに30冊
B校 45分 1クラスずつ4回 ふたりで
「がちょう番の娘」
「重荷を分ける」 『日本の昔話4』小澤俊夫再話/福音館書店
「じゅくし柿でけが」 『日本の昔話4』
ミニ・ブックトーク「12歳が主人公の物語」を30冊
どのクラスも、「よく聞いてくれた」といえるでしょう。
でも、聞き手と一緒になって語り手自身がどきどきするというような手ごたえが
あったのは、2クラスだけ。
A校B校それぞれ1クラスずつね。
残念!
例えば、「灰かぶり」のように、繰り返される唱えことばで子どもの背筋がしゃ
んと伸びたというようなことは、「ガチョウ番の娘」では無かった。
3滴の血のしずくやファラダの首の「母上がお知りになったら……」は、OK。
でも、お姫さまの「吹け吹け風よ風こぞう……」はだれる。語っていても長く感じる。
くり返しの1度めはおひめさまが自分の力を知ることになる契機。2度目はおひ
めさまの自信に満ちた心。3度目は王さまが正体を見破る契機。と、語 り分け
てるつもりなんやけどなあ……
これまでも何度も語っているのですが、なかなかうまくいかないんですよ。
私は好きな話なんですけどね。
吹けふけ風よでだれたあとは、最後まで盛り上がらない。
腰元の罰だけはギョッとしますが、それは核心ではないからね。「おまえは自分
に対して裁きを言い渡したのだ」は心を置いて語りますが。
これって、6年生はもう昔話年齢が過ぎているからなのかなあ。5年生でやって
みようかなあ。
わたしの語りかたのせいなのかなあ。
わたしは、高学年に語る機会が低学年ほどは多くなくて、経験の積み重ねが絶対
的に少ない。
だから、なぜなのか、どうすればいいのか分からないのです。
みなさま、「ガチョウ番」語られますか?
経験を教えてくださいませ。
  ヤン

3 thoughts on “がちょう番の娘  byヤン

  1. がちょう番、私も語ります。そして、好きです。
    ただ、最近は6年生ではあんまり語らないんですよねぇ。理由はごく簡単。グループで行ってる学校では、私が語る前に誰かが語ってしまってる。そして、個人で行ってるところは4年生まで。ってわけで、グループでの学校はどうしても語りたいときは5年生のうちに語ってしまい、個人での学校は4年生の冬に語る。
    私の地元の語りの会では、「がちょう番」を語る人、多いんですよね。高学年向きのお話として、最初に覚える人が多いみたい。かく言う私もそれに近かったんですけど。おばさん好きするお話なんかなあ。
    で、ですね、「風よ吹け吹け~」確かに3回目にはすっかり「ハイハイ」って感じが聞き手の中に見えます。特に年齢が上がれば上がる程、その傾向は強くなるように思います。この台詞の後の文、1回目と2回目はキュトヘンの様子しか言ってないのに3回目は初めて王女の様子を言ってるんですよね。この違いを私は感じます。
    そして、その後の城に帰ってからの場面、子ども達の背筋、だんだん伸びてくるように思うんだけどなあ。そしてそして、ストーブの中での王女の独白(私はここが一番好きなんですけどね)から腰元の罰へ。この罰では語り方が悪いせいなのか、あんまりギョッとしてる感じは、感じられません。私が一人で悦に入ってるから、感度が悪くなってるのかも・・・。
    こんな感じ。でも、ヤンさんとは語ってる学年が違うしなぁ。
    ぽん

  2. ぽんちゃん
    経験を書いてくださって、ありがとう。
    「吹け吹け風よ」でだれても、城に戻ってからの場面で戻るようにやってみます。
    聞き手先行で語っているので、聞き手がだれると、どうしても力が入って疲れてしまうのです。で、そのあとが続かない。
    こんどは5年生で語ってみます。
      ヤン

  3. あ、書き忘れ。
    「がちょう番の娘」、語る人多いんですか?
    語るかた、ひとことでいいのでコメントを書いてもらえませんか?
    子どもに語っているのをそばで聞いた経験もお願いします。
    みんなでちょっと深めてみませんか?
    おとなに語っているのを聞いた経験は……要りません(笑)
     ヤン

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