日別アーカイブ: 2015年10月17日

10月更新  byヤン

今回はほんの少しお話を足しました。
読んでくださって、語ってくださるとうれしいです。
≪日本のおはなし≫
「くらいくらい」
入れ子細工のお話です。
いろいろなバージョンがあるようですが、わたしは、かつて所属していたおはな
しサークルの今は亡き仲間から聞き伝えたものを語っています。
「くら〜いくら〜い」と語り始めるので、子どもたちは恐い話だとすぐに分かっ
て乗ってきます、
音声は5歳児に語ったときのもの。聞いて下さったら分かるように、入れ子の面
積がせまくなるにつれて、笑いがクレッシェンドしています。こわいこ とを期
待して、はずされるので、笑うのです。
からだを寄せ合って、いっしょに怖がって、いっしょに笑う。まさに、愛と信頼
の語りの場です。
この話を伝えてくださった仲間に心から感謝しています。
この話、一回やると、次回も、またその次の回も、リクエストされます。何回
やっても同じように恐がって、同じようにびっくりして、同じように喜び ます。
ときには、道で出あっても、「くら〜い、くら〜い、やって!」って言われます
(笑)
でもまあ、おまけの話です。
ジャンピング・ストーリーなので、急に大きな音や声が聞こえると心身に変調を
きたす子が、いないかどうか、確かめてから語ってくださいね。
「こんな目か」
奈良の民話から。これもどこにでもあるこわくて面白いお話。「こんな顔」とい
う話型です。
ちょっとオーバーにやると楽しいですよ。
いまは、炭焼きという仕事もほとんどなくなってしまいましたが、かつては、山
の仕事で生計をたちる人たちがいました。
自然が日常的にそばにあった時代、自然の中で暮らしていた時代には、人間の知
では理解できない現象が起こったようです。魑魅魍魎ーちみもうりょ う。
奈良は山国ですから、山での怪談が結構残っています。
これもおまけの話です。
≪外国のおはなし≫
「九尾のきつね」
音声を差し換えました。
4年生に語っています。本気で恐がっているでしょ。
「まほうの鏡」
動物報恩+婿選びの話です。
動物たちが、うろこ一枚、羽一枚、毛を一本くれる。とても孤立的で、イメージ
がクリアですね。頭の中に像がくっきりと浮かぶ。
だから後半、聞き手の子どもたちはすぐに、動物たちからの贈り物を燃やせばい
いと気がつくのです。
また、魚は深い海の底へ、ワシは天の果てへ、狩人を隠してくれます。極端性は
昔話の大事な性質です。イメージがクリアであるだけでなく、想像の世 界が空
間的にぐうんと広がっていくのを感じます。
子どもたちは、どこに隠すのかなという謎解きの面白さだけでなく、このイメー
ジの広がりに驚嘆します。
しかも、最後はおひめさまのいすの下に隠れる。極端に近いところです。そし
て、この極端な近さのおかげで、狩人はおひめさまから隠れおおせたので す。
三回の繰り返しもあり、昔話の語法の面白さをとっても感じさせてくれるお話で
すね。
後半、くり返しの一回目は、魚が狩人を隠してくれる。2回目は、ワシが隠して
くれる。
3回目、きつねを呼び出した狩人は、みずから指示して、きつねにほら穴を掘ら
せていますね。
はじめの2回は受け身だけれど、3回目は自分の知恵でかくれます。そして、そ
の3回目に成功しておひめさまを手に入れる。
ここに、若者の成長が語られているなと感じます。
この話は、グリム童話の「あめふらし」と同じ話型ですが、この点で、わたしは
「まほうの鏡」のほうが好きです。
音声は、4年生のおはなし会。
  ヤン

10月日常語勉強会  byぽん






ぽんです。

昨日は日常語勉強会でした。

語り 「にぎりめしころころ」
    「飴は毒」
    「太郎の欠け椀」
    「夢見小僧」
テキスト 「知ったかぶり」
       「貧乏神」
以上の6話、出典は「日本の昔話 全5巻」小澤俊夫/再話 福音館書店刊 でした。

だんだん日常語のテキスト作りにも慣れてきて、サクサクと勉強会が進み、珍しいことに時間が余ってしまいました。
そんなこともあって、講師のヤンさんに絵本を2冊読んで貰いました。

「どんぐりころちゃん」 正高もとこ/作 鈴木出版
「おおいそがし こいそがし」 
  ユン・クビョン/文 イ・テス/絵 小倉紀蔵・黛まどか/訳 平凡社

「どんぐりころちゃん」は10/3付けの当ブログでヤンさんが取り上げている絵本です。
この絵本、残念なことに鈴木出版が出してる、『こどものくに月刊絵本たんぼぼ』で、幼稚園・保育園で販売されている年間購読絵本なので、一般の書
店では買えません。もし、個人で買おうと思ったら、個人で年間契約をしないといけないらしいです。だからいくらネットで調べても出てこないのよ
ね。理由がわかりました。
残念。福音館のこどものともみたいに、お店やネットで買えるといいのにねえ。年間購読となると、なかなかお話のおばちゃん達にはハードルが高い。
ハードカバーになるのを待つしかないようですが、値段も高くなるしねえ。図書館で月刊の方を買ってくれないかなあ。それも昨今の図書館事情を考え
ると、厳しいか・・・。本気で年間購読を考えちゃいます。

で「おおいそがし こいそがし」。これは、韓国の絵本。ほっこりとした秋の農村風景で、とっても良かったです。ただ、絵本のサイズは大きいのに、
絵が細かい。そこそこ人数のいる読み聞かせには、不向きかもしれません。ヤンさんも「韓国のお話を語った後に、紹介してね」とおっしゃっていまし
た。

おっと、絵本のことばっかり書いてしまいました。
日常語の勉強の方も充実でしたよ。特に今回語りのお話が面白かった。

で、結論。普段のおしゃべりでも話に必ずオチを求めるのは、大阪人だけでした。京都人は違うんだってさ。
(私は根っからの大阪人)

では、来月。              byぽん



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