日別アーカイブ: 2015年10月8日

きつねがテーマのおはなし会  byヤン

4年生の今の時期、国語の授業で「ごんぎつね」を習います。
教科書では超ロングセラー(?)の「ごんぎつね」。
授業のおはなし会で、先生から新見南吉をテーマに話してもらえないかとリクエ
ストされました。
新美南吉の作品はどれも好きですが、4年生が耳から聞いてイメージできるか?
となると、選ぶのが難しい。
それで、無理してストーリーテリングで聞かせるのではなくて、南吉作品へいざ
なうかたちでのプログラムを考えました。
テーマは「きつね」
南吉作品では「ごんぎつね」「てぶくろをかいに」「狐」が有名ですね。だから
南吉が特に狐を好んだかというと、じつは、そうでもない。
狸やウサギやがちょうや牛や、さまざま動物を登場させています。
つまり身近な動物で物語を書いた。
ん?身近な動物……きつね。
そういえば、日本だけでなく外国にもきつねの登場する話はたくさんあります。
ずるいきつね、化けるきつね、賢いきつね……
かつては、きつねは、人間の近くに出没する身近な野生動物だったんですね。
4年生  45分   約25名×4回
「こんこんさまにさしあげそうろう」 同名絵本 森はな作/PHP研究所刊……
他の語り手  
「まほうの鏡」 村上郁再話
「おおかみときつね」 『語るためのグリム童話4』小澤俊夫監修/小峰書店
「九尾のきつね」 村上郁再話
新美南吉のミニブックトーク
「こんこんさまにさしあげそうろう」は、ほんとうは冬にするのがいいんですけ
どね。
でも、4年生ぐらいになると、一年の季節のまわりをとらえれるようになるの
で、組み入れみました。
野生のきつねと人との共存。
終わってからも子どもたちは「こんこんさまに〜♪」って歌ってました。
「まほうの鏡」は、ギリシアの昔話。グリム童話の「あめふらし」の類話です。
「あめふらし」のきつねは賢いきつねですが、「まほうの鏡」では目立たない存
在です。
でも、昔話が若者の成長する姿を描くのだとしたら、「まほうの鏡」のほうが当
てはまるし、私は好きです。
もうすぐ、本文と、この時の録音をUPするので、お楽しみに。
「おおかみときつね」のきつねは、賢いきつね。
子どもたちが「かしこいなあ」と感心していました。
自分をいじめるおおかみに逆らうことはしないで、うまくやっつけています。
いばるくせに間抜けなおおかみ。子どもたちは笑いながら聞いていました。で
も、最後にお百姓がおおかみを打ち殺すと、「ええ〜っ!」「殺 す〜っ?」っ
て驚いたようす。そこまでしなくてもって思ったんでしょうね。
でもね、「きつねは、いじわるで食いしん坊のおおかみがいなくなって、大喜び
しましたとさ」っていうと、「ああ!」って、納得。笑っていました。
そう、「いじめられている子どもたち、こうやってやっつけな!」って思って選
んだ話です。
「九尾のきつね」は、こわいきつね。
≪外国のおはなし≫に載せていますので見ておいてください。
もうすぐ、音声をこのときのライブ録音に差し替えます。子どもの反応もいっ
しょに聞いてください。
お話のろうそくを消してから、南吉作品を25冊ほど紹介して、教室において帰
りました。
市立図書館から団体貸出で、1か月借りたものです。みんなで読んでくれると思
います。
おはなしの出典本もおいて帰りました。
「まほうの鏡」と「九尾のきつね」は、本がないので残念でした。
特に「九尾のきつね」。
子どもたち「ええ〜っ。おもしろいのに〜!」
わたし(心の中で)「本にしたいよ〜」
子どたち「けど、覚えてるし〜。言えるわ」
わたし「うん、おうちの人とか友だちとかに話してあげてね」
おお、口承の復活か〜〜〜!?
ところで、『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』(内山節著/講談
社現代新書)って本御存知ですか?
おもしろいねんけど、長くなるので、このへんで。またこんど。
  ヤン