いちごくつ

息子の応援で体育館へ行った時、女の子がヒマそうにうろうろしていました。

年長さんで、Aちゃんという名前だそうです。しばらくおしゃべりしたり、お絵描きしたり、一緒に遊んでいるうちに仲良しになりました。私の横に座ってぴったりとくっついて、もたれかかっています。
おえかきも飽きてきたので「Aちゃん、おはなししよっか?」と言ったら「うん、いいよ〜」というので、
が「昔むかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました」と始めると
Aちゃん「知ってんで〜」
「あら、知ってる〜?」
Aちゃん「おじいちゃんは山に行って、おばあちゃんは川に行ってん」
「そうか〜。よく知ってるな〜!
ほんなら川上の方から
どんぶらこっこ〜すっこっこ〜
どんぶらこっこ〜すっこっこ〜って…」
Aちゃん「知ってる!知ってる!ももが流れてきてんで。
ほんでな、ももたろうが出て来てな、
ほんでな、犬とか きてな、鬼 たいじすんねん。
ほんでな、宝ものもらうねん〜ほんでな、帰ってくんねん。ほんでな、おじいさんとな、おばあさんとな、たからものな、渡すねん」
「へぇ〜!Aちゃん、よ〜知ってんな〜!
幼稚園で絵本読んでもらったん?」
Aちゃん「ちがう〜!」
「じゃあ、おはなししてもらったん?」
Aちゃん「ちがう〜!Aちゃんはな、保育園やねん」
「???あ、そうか〜!
じゃあ、今度はおばちゃんがおはなししてもいい?」
Aちゃん「いいよ〜」
「川上からな、どんぶらこっこすっこっこ〜
どんぶらこっこ〜すっこっこ〜」
Aちゃん「どんぶらこっこ〜すっこっこ〜!」
「何が流れてきたと思う?」
Aちゃん「もも!」
「ちゃうねん〜」
Aちゃん「え?じゃあ、いちご?」
「ちゃうねん〜」
Aちゃん「じゃあ〜、ぶどう?」
「あはは、ちゃうねん〜」
Aちゃん「じゃあ、…」(…10こ位言うてもらって遊びました)
「じゃあ、聞いてみる?」
Aちゃん「うん!」
「おじいさんとおばあさんがいました。
(中略)どんぶらこっこ〜すっこっこ〜ってな、
おいもが流れてきてん」
Aちゃん「え〜〜!おいも?」
「うん。おいもやねん。ほんでな、(中略)
おばあさん、おっきいおならが
ぶ〜〜!ってでてん。
おじいさん、山で芝を刈らずに
草刈った、くさかった〜」
Aちゃん「ぎゃははは〜おなら〜!」
しばらく2人で笑ってから
「もいっこ、おはなししていい?」
Aちゃん「いいよ〜(^o^)」
「あんな、あるとこにな、川が流れててん。その川にな…」
Aちゃん「わかった!
ももがどんぶらこっこ〜すっこっこ〜」
「どんぶらこっこ〜すっこっこ〜って…
今度は、もも とちゃうねん。
くつ が流れてきてん」
Aちゃん「くつ!?」
「うん。ほんでな、そのくつ の中にな、
きゅうりが入ってな、
きゅう くつ、きゅうくつ、きゅうくつ
言うてんて。おしまい」
Aちゃん「きゃはは〜」
「もいっこあんねん。(中略)
たい くつ、たいくつ、たいくつ 言うてんて。
おしまい」
Aちゃん「きゃははー!」大爆笑してました。
するとAちゃんが突然
「 あんな、川があってな、
くつ があってな、
いちご が入ってな、
いちご くついちごくつ って言うてん。
きゃははー」

 

いちごくつ

かわいすぎです。

 

すみません。おはなし会でもなんでもない、おしゃべりですが、またまた、子どもにおはなししてもらって幸せな気持ちになったのでした。
一つ目のおはなしは前にヤンさんから聞いて、とっても面白かったので、とっさに話してしまいました。
語りの森 HP『日本の昔話』に載ってます「くさかった」こちら→です。
途中でAちゃんが「ももたろう」を話してくれました。
Aちゃんに類話との楽しみ方も教えてもらいました。

「きゅうくつ」「たいくつ」は必ず3つ目を子どもたちが自分なりに考えて、語り始めてくれます。
しかもみんな「たいくつ」が終わってひとしきり笑ったらすぐ間髪入れずに、です。
(5回やって5回ともでした!)
●前にお伝えしました「クサいおれのくつ
●「カンが入って、カンくつ!あれ?カンくつって言葉なかったっけ?」
●「ワニが入って、ワニくつ」(ちょうどワニの絵を描いていたのです)
●「○○(自分の名前)が入って、○○くつ!」
●そして今回の「いちごくつ!」

子どもとのおしゃべり、楽しくって仕方がありません。

3 thoughts on “いちごくつ

  1. いつも子どもに囲まれてるかぶさん
    そうそう、おはなししてるのかおしゃべりしてるのか、わからん時が一番面白いね~

     ヤン

  2. かぶさま

    いちごくつ、いろんなことを思いつくんですね~
    かぶさんの書き込みに癒されました(*^_^*)

    関係ありませんが、私は「どんぶらこ~、どんぶらこ~」で記憶しており、「すっこっこ」はおはなしを始めてから知りました。
    だから、聞いたり読んだりしながら「すっこっこ、って何?」と、いつも思っています。
    小さい時から「すっこっこ」も聞いていたら、こんなこと思わなかったでしょうね。

  3. たしかに~(*^o^*)!
    そういえば私も大人になってからはじめて「すっこっこ~」を聞いたとき、
    なんじゃそりゃ~!
    と、爆笑した記憶が…(^o^)
    Aちゃんも、私が「どんぶらっこっこ~すっこっこ~、どんぶらっこっこ~すっこっこ~」と言ったら大笑いして、
    すぐ次の「どんぶらっこっこ~すっこっこ~」から一緒に言っていたので、
    この、『リズムの良さ・音のおもしろさ』、子どもは大好きなのかも~

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