あと50cm

手前で曲がればよかったのだ。
後悔したときにはすでに目の前に電信柱が迫っていた。

なぜいつものようにリンリンと鳴らしてゆっくり右に曲がらなかったのか。
記憶がない。

ぶつかる、と思った瞬間からの記憶はスローモーションで残っている。

ブレーキをかけた。
首ががくんとゆれた。
お、頭って重たいんや。
これは、このまま倒れたほうが賢明だ。

スキーの要領で、左にこけた。
しかし、下は雪ではない。
舗装道路は、硬い。

痛くはない。
が、なぜか起きあがれない。
横たわっていると、むこうから、工事のお兄ちゃんがふたり、走ってきてくれた。

「だいじょうぶですか」
「あ、ありがとうございます。だ、だいじょうぶ・・・」
「送りましょか。家どこですか」
「すぐそこです。だいじょぶです」
むりやり起きた。

ありがたいことだ。
そして、ほんとにだいじょうぶだと思ったのだ。
このまま図書館のおはなし会に行こうと思ったのだ。
が、からだががくがくふるえはじめた。

なんでや~!

けっきょく病院で時間外治療した。
先生「軽傷ですね」
わたし「あ、軽傷ですか」

むち打ちは軽くすみ、左半身の擦り傷と打撲ですんだ。
けど、三日たった今日、あっちもこっちも痛い痛い。

とつぜん、おはなし会を代わってくださった、おらふさんジミーさん、ありがとうございました。
われらがらがらどんは不滅です。

あ~あ、気をつけよう。

ヤン

 

10 thoughts on “あと50cm

  1. ヤ、ヤンさん…
    大丈夫ですか〜(;_;)⁉︎
    びっくりするじゃないですか〜…
    軽傷で済んでほんと良かったです…

    もう、
    ドキドキ…

    大人になってからコケたりすると起き上がれないですよね…
    わかります…
    あ〜もう、
    ドキドキ…

  2. ありがとうございます。
    ほんま、びっくりしました。

    みなさま、気をつけましょうね~

    そういえば、亡き義父が、よく言うてました。
    前には跳べた溝が跳び越えられない日が来るって。

      ヤン

  3. 事故するときって、なんか分からへんけど、なんでいつもと違うことしたんやろ~って、後で思う。

    軽傷で良かった…(>__<)

    むちうちは後で来ますので、ほんまにお大事にしてください。

  4. え、むちうちは跡で・・・?

    あ、お風呂で見たら、腕の打撲がゾンビになってる~
    ぎゃあ~

  5. そうなんです。
    私の時は、しばらくしてから首から背中にかけて寝違えたみたいな酷い筋肉痛みたいになりました~。

  6. レポーターのジミーです。
    本日、ヤンさんの腕の様子を見てまいりました。
    (たまたま今日が集まる予定の日だっただけですが…)
    ひじから下が腫れて、膨れております!
    そして内側の白いはずのところが青紫のガムテープを貼ったような色になり、それがてのひらの方まで伸びています! Σ(・□・;)
    当然、じっとしていても痛い!
    「ちょっとぉ~」とか言って、ポンとたたかれたらもう最悪です!
    家事、日常の身の回りの動作にも不自由なようです。

    携帯の警報器をファンファン鳴らした時は笑えましたが、今回は笑えません。
    軽傷で良かったとはいえ、一歩間違えれば大変なことでございます。
    ほんとに、気を付けてください。
    もし、何かをよけようとされての電柱激突でしたら、次回からは自転車でその何かを轢いてください。
    少しもためらってはいけません。
    (昔話の完全性)
    そして、われらがらがらどんは、永遠に不滅です!

    以上、ジミーが最新情報をお伝えしました

  7. えぇ~((+_+))!!
    それは軽傷と言えるのですか?
    大変じゃないですか……
    ヤ、ヤンさん…
    ほんとお大事にしてくださいよ…
    ジミーレポーター、ありがとうございます。

  8. ええ!そんな状態でうちらの地元まで来てくださったんですか!!
    50歳を超えたら若い時のようには回復しませんよ~
    お大事になさってください。
    今日も充実の再話勉強会ありがとうございます。

  9. みなさま、ありがとうございます。
    ご心配おかけしております。
    ほんま、笑えなくて申し訳ない。
    そろそろブログに笑い話を提供しようと思っていた矢先だったのです。

    その後

    打撲は血腫となり、行き場を失った血液たちが、重力に従って下へ下へとおりていき、いまは手首で止まって、痛いのなんの。
    腕の置き場がなくて眠れないと言ったら、夫が、腕をタオルで巻いてガムテープで留め、その上から梱包用のぷちぷちを巻いてくれた。やっぱり眠れない。
    が、キーボードを打つとき便利だ。

    ハルさん、50歳を越えたら・・嬉しいお言葉、ありがとうございます。

      ヤン

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