月別アーカイブ: 2016年11月

11月 中級講座

木の葉が色づいてきました。自宅のすぐ近くに緑のドングリがあるのに今朝、気が付きました。

さて、今日のお話
➀レポート付語り「赤ずきん」『語るためのグリム童話2』小峰書店②「三枚のお札」『おはなしのろうそく5』東京子ども図書館③「子うさぎましろのお話」『同名絵本』福音館書店

今日は語りを始める前に、いろいろな話題がでました。最近出た『国際昔話話型カタログ』を見せていただきました。呪的逃走の話も出ました。

➀選ばれたテキストが聞きやすかったです。それでも語法の観点から気になる点をヤンさんが指摘され、みんなも意見を述べました。きちんと語られたので、見えてくることがありました。

語法的に見て、➀、②ともに語りにくいところ、イメージしにくいところは語法にかなっていない場合がある。という気付きもありました。また、語り方のワンポイントもありました。

②以前から引き続きチャレンジです。今日のポイントは、<自分がきちんとイメージできないと、言葉が入りにくい。よく間違える所は一度自分で整理してやり直す>でした。また、語り手のとらえかたで話が変わることもある、ということです。

③創作のお話は、基本は一字一句覚えて語ります。         ヤンさんの今日の説明は、創作についてかなり熱の入ったものでした。・・・正確に表現できない~。ヤンさんが学生時代に学んだことを話してくれました。                      『この言葉の次に、この言葉が出てくるのがなっぜかを考えるのが文学。その言葉が美しいと思えるように自分を磨いてゆく』そこには、作者への尊敬の念がある。(中略)きちんと丁寧に読んだ場合に受けた感情は作者の意図に近い。だから創作は言葉を変えてはいけない。あまりにも変えるところがあるなら語りのテキストにはしない。別の方法、ブックトークなどで紹介することもある。

今日は、①グリム、②日本の昔話、③創作とバランスよく、楽しい講座でした(語りがないと、呑気なの~)

昼食をとりながら、「シラミ騒動」の話で大笑いでした。

話にでた本『声の文化と文字の文化』藤原書店          文字を持たない人には抽象的な言葉は存在しにくい。例えば文字を持たない大工さんはカナヅチやカンナという言葉はわかっても、「道具」という言葉はわからない。・・・という話や、吟遊詩人達が長い物語をどのように自分のものにしているか等、声の文化の章は、興味深いことが書かれています。

一回お休みすると、浦島な気分のハルでした。

11月 おはなし初級講座

寒い、寒いと思っていたら、立冬が過ぎていました。もう冬です。

11月のおはなし初級講座に行ってきました。

語りは9話。
半分のにわとり語りの森HP←テキストにリンクしています。
まぬけなトッケビ」『おはなしのろうそく30』 東京子ども図書館
絵にかいたよめさま」『瓜子姫とあまんじゃく -日本のむかし話(3)24話-』講談社青い鳥文庫
文福茶釜」『子どもに語る日本の昔話2』こぐま社
こねこのチョコレート」『おはなしのろうそく20』東京子ども図書館
犬と笛」『子どもと家庭のための奈良の民話 一』京阪奈情報教育出版
ひなどりとねこ」『子どもに聞かせる世界の民話』実業之日本社
へびとおしっこ」『ねしょんべんものがたり』椋 鳩十 編 童心社
スヌークスさん一家」『おはなしのろうそく1』東京子ども図書館

たくさん発表してくださいました。

ところで、「半分のにわとり」はどう半分になっていると思いますか?
テキストを読んだことも、聴いたこともないわ~という方は、語りの森HPの外国の昔話から音声を聴いてみてくださいね。
にわとりは半分になっても生きているし、歩くし、お尻から色々入れるし、果物も食べられるんです。
昔話が図形的に語られているのがよくわかる例ですね。

さてさて、私たちが普段話している言葉はどこで間を取っているでしょう。
息つぎをしたいとき、もったいぶった言い方をしたいとき……。
少なくとも書き言葉で読点「、」を打つほどには途切れさせていないと思います。
そんなに途切れさせて話すのは、夏場、扇風機の前で宇宙人のモノマネするときくらいではないでしょうか。
ところが、おはなし初心者はテキスト通りにきっちり覚えようとして、読点の位置まできっちり途切れさせてしまいがちになります。
それが”間”だと思っちゃうんですよね。少なくとも入門講座の時の私はそうでした。
ゆっくり聞き取りやすく語らなければと思い、読点で区切ってしまったのです。
入門講座のそれも人生初の語りでそれをやってしまい、注意されたことを昨日のように覚えています。
けっして巳年生まれだから執念深いってわけじゃありませんよ。おっと、いけない。歳バレするところでした。
書き言葉に読点を付けるのは、文章を読みやすくするためです。日本語というのは、読点のつける場所で意味が変わってくる難しい言語だと思います。
それに読点と漢字を組み合わせることで読みやすくしていると思います。小学一年生の国語の教科書のなんと読みにくいことか!!
論点がずれましたが(;´・ω・)
つまりは語りの間を獲得するためには、テキストの読点を取っ払っちゃいましょうというお話。
きっとお喋りをするかの如く自然な語りの間を掴むことができると思います。(自己責任でお願いします)
ちなみに私が入門講座で頂いたアドバイスは、立て板に水が流れるように続けて語れるように練習するというものでした。
でも、人によって個性も癖も違うので、自分に合った練習をお勧めします。

 

3年生のおはなし会

風邪ひいて、ドタキャンしたおはなし会のやり直しに行ってきました。
秋から冬にかけては、いくら気を使っていても、必ず毎年一回はドタキャンするのです(泣)

3年生 約25人  45分×2回  ひとりで

おはなし「心臓がからだの中にない巨人」 『おはなしのろうそく22』東京子ども図書館
おはなし「とらとほしがき」 村上郁再話
てあそび どんぐりころちゃん
おはなし「こびとのおくりもの」 語りの森HP≪外国の昔話≫ →こちら

こどもたち、初めて長い話を聞きました。しっかり耳が育っていましたよ!
お話を聞いているときの子どもは、どの子もとっても賢い顔をしていると思います。
集中して、想像力をフル回転して全身で聞いています。
語り手が、ちょっとたじたじとなったりして(笑)

子どもたちは「ちーちゃんぱあちゃん」をやりたがったんですけどね、むりやり「どんぐりころちゃん」
受けてました(笑)
♬おしりはぺっちゃんこ♬

「とらとほしがき」は近日アップします。乞うご期待 (というほどのものでもありませんが―笑)

まだちょっとのどの具合がよくなかったんですが、何とか終わってホッとしました。
新聞に書いてあったのどのケア、先週から始めてます。
あのね、アカシアのはち蜜にビタミンC粉末を加えて練ったものを、朝いちと寝る前になめる。
あまくって、うれしい~

ヤン

祝!11月5日

今日は、うれしいことがありました。
お祝い事です。
でも個人情報なのでここには書けません。
(しかも、自分の事じゃないし…)
でも、書きたい。
祝いたい!
ということで、今度私に会ったら、「あれって何?」と、聞いて下さいね。
ぜひ、プリ~ズ(^_-)-☆

ネットのはしっこで、ローカル情報を叫ぶジミーでした<m(__)m>

11月の日常語講座

11月になり、朝晩すっかり寒くなりましたね。
11月初日の昨日は、日常語講座でした。

語り
「こぶ取りじい」『日本の昔話3』 福音館書店
「蟻通し明神」『子どもと家庭のための奈良の民話一』奈良の民話を語りつぐ会
「ちょうふく山のやまんば」『日本の昔話3』福音館書店
テキスト
「洪水」『語りの森HP』≪外国の昔話≫  →こちら

今回も、楽しく勉強させていただきました。
日常語で語ると、おはなしが丸くなるというか、かつ、語り手の人柄がにじみでるというか、あるいは、にじむ程度じゃなくて、これでもかというほど感じられる、それがまた聞いていて心地よいというか面白いです。

今回、特に心に残ったのは、中国のおはなし「洪水」でした。
これは中国で語りつがれていたおはなしで、それが収集されてドイツ語に翻訳され、『世界のメルヒェン図書館』編訳者の小澤俊夫先生が日本語にされ、今回この「洪水」をテキストとして取り上げられた方は、広島県出身で関西在住が長い方であるということ。
その方の日常語になったテキスト「洪水」は、中国の話でありながら、まるでノアの箱舟のようでもあり、日常語になっているので日本の話のようでもあり、それが違和感が全くなくてすっと耳に入ってきます。
次回、語りを聞ける日をとても楽しみにしています!(^^)!
ああ、楽しみ~~♪