センセも走るこのいそがしいときに、なんなんだ!
お風呂上がりのホカホカのんびりのひとときに、夫が階下で呼んでおる。
わたし「なんや、なにさがしてるの」
夫「歯間ブラシの先や」
わたし「へ?」
夫「折れたんや。見てくれへんか」
懐中電灯で口の中をのぞいては見たが、そんなん、あったら自分でわからへんか?
わたし「ないで」
夫「歯の間にはさまってへんか」
わたし「ない」
以前歯間ブラシが抜けなくなったことがあったがあれは痛かった(涙)
普通、自分でわかると思う。
わたし「服についてへんか」
夫の上着をバタバタたたくが、落ちてこない。
夫「カシャカシャやって、アッと思て出したら先がなかったんやから、外には出てへん」
わたし「ほな、呑んだんやろ」
夫「そんな感じはせえへん」
わたし「ほな溶けたんや」
夫「・・・・」
夫「先がとがってるから、胃にささるかもしれへん」
わたし「ささらへん」
夫「・・(涙)」
そういえば、むかし、赤ん坊が縫い針を呑み込んだ時に、ニラを食べさせたら針に絡まって、無事に出てきたと聞いたことがある。
ニラはないが、夕方畑から収穫した水菜をゆでで山盛りにしたら、黙々と食べておる。
わたし「あんまりかんだら効果ないよ」
翌朝。
わたし「な、ささらへんかったやろ?」
夫「胃腸は鈍感やから、ささってるのに気がつかんのかもしれん」
ああ、どうしようもない人だ。
わたし「お骨上げのときに拾ってあげるわ」
夫「ステントも五つあるで」