日別アーカイブ: 2016年12月14日

12月 おはなし初級講座

みなさま、こんにちは。
もうすぐクリスマスですね。
行く先々でクリスマスの飾り付けやイルミネーションを見ると、わけもなくウキウキしてしまいます。

さて、先日12月おはなし初級講座がありました。

語りは、
おいしいおかゆ」『おはなしのろうそく1』(東京子ども図書館)
ネコの家に行った女の子」『子どもに語るイタリアの昔話』(こぐま社)
笠地蔵」『日本の昔話5』(福音館書店)
みじめおばさん」『世界のメルヒェン図書館1』より村上郁再話(語りの森HP 外国の昔話参照)
だんまりくらべ」『貴志の谷昔話集』より村上郁再話
小石投げの名人タオ・カム」『子どもに語るアジアの昔話2』(こぐま社)
ひなどりとねこ」『子どもに聞かせる世界の民話』より村上郁再話

おはなしを覚えていて、「口に乗らないな」とか「覚えにくいな」と感じることは誰にもあることだと思います。
特に、『森に行った』のか、『森へ行った』のかにとへがごっちゃになってしまったり、ありますよね。
練習していて「に」と「へ」が分からなくなったら、前後のストーリーをよく読んで、再話者や訳者がどうしてそこを「へ」にしたのか。その意味を考えてみましょう。というアドバイスがありました。
単純に「森に行った」は、到達点としての森のイメージしかありませんが、「森へ行った」の「へ」には、森へ行くまでの道程をイメージさせてくれますね。

あと、印象的だったのは覚えてきた物語を「語る」のではなく、ひとりひとりに語りかけるように「話す」のだというアドバイスでした。
これは大人相手の練習や一人での練習ではなかなか実感することも練習することも難しいなと感じましたが、語り方のアドバイスの中ですごく大事なことだなという印象を受けました。
これが会得できたら、難しい笑い話の間もうまくとれるんじゃないかなと、そんな風に感じました。

さて、この12月の勉強会で本年度の初級講座は最終日でした。
同じくおはなし入門講座も12月が最終講義。集大成の発表会を経て卒業となります。
初級講座では2月には新しいお仲間が増えることを楽しみにしています。

 

ではみなさん、よいお年をお迎えください。

大掃除その1 不毛なボンベ探し

なぜ年末になると大掃除しなくてはいけないのだ。
何十年もの習慣が、いや、何百年もまえからのご先祖さまたちのたましいが、おしりをムズムズさせるのだ。

この際だから、掃除の前に大かたづけをすることにした。
まずは、十年いじょうも前にどっかやってしもた携帯ガスコンロのボンベ探しだ。
わたしたちは捨てた記憶がない。買った覚えはある。
が、収納した覚えがない。

夫「いつか火事になるで」
わたし「いつか爆発するで」

何年も続けてきた夫婦の会話だ。
危機感がないのは危険だ。

きょう、早起きしてひとりで探し始めた。
ふたりでやると、けんかになる。

とりあえず階段下の物置だ。
ひとつずつ出していく。
掃除機。
もちつき機。あ、これ、出したままにしとこ。
そうじ用マップと棒とはたきが複数。なんぼ掃除用具をたくさん持っていたって、掃除しないと意味がないことに、気付かないわけではない。
買うときは、掃除意欲満々で買ったのだ。
おそらく使うだろう二つを残して、後は処分。
梅干しの壺がふたつ。果実酒用のビンが大中小合わせて8個。年代物だ。
おそらく使うだろう二つを残して、後は処分。
空の2リットルのペットボトルが四個。なんのつもりや?
18年前に期限が切れてる鮭の缶詰が1ダース。阪神淡路大震災のころがよみがえる。
ほうきの柄。先はどうした?
壁紙の端切れ。床材の端切れ。場所は取るが残しておこう。この人生でもう家を建てることはあるまい。つぎはぎしながら暮らすのだ。

あった!
あの段ボール箱だ!
開けてみたら、掃除機の先がいくつも転がっていた。
壊れた掃除機をすてたら、部品も捨てればいいのだよ。
ああ、こっちの袋には、壊れて捨てたミキサーやミルのふたや、はけが入っている。
懐かしんでいる場合ではない。
はけは使おう。

床をきれいにはいてふいてすっきりした物置。
充実感にひたっていると、夫が起きてきた。

あ、ボンベ、なかった!

また同じ不毛な会話を続けなければならない。