さぁて、3月の初級講座は~?

春うらら♬
ようやく春めいてきましたね。今日、スーパーの地場農産物コーナーで初物の筍が出ているのをみつけました。

さて、3月も初級講座は開講されておりましたよ。楽しみにしてくださっていた方、報告が遅くなって申し訳ありません。

語りは5つ

「鳥のみじさ」『日本の昔話3ももたろう』 福音館書店
「さんびきのこぶた」『イギリスとアイルランドの昔話』 福音館書店
「ネコの家に行った女の子」『子どもに語るイタリアの昔話』こぐま社
「ひとり、ふたり、さんにんのこども」『おはなしのろうそく26』東京子ども図書館
「スヌークスさん一家」『おはなしのろうそく2』東京子ども図書館

語りの間は命です。聴き手は間で色々なことを考え、想像し、語り手とのやりとりを楽しむ。
そうは聞いているけれど、でもだから間ってどうやって空けるの?と最初思っていました。
子どもの前で語ってみて、顔を見て、返ってくる反応を受け止めていたら自然に間ができました。
間は子どもの前で完成するもの。だからここで何秒空けるとか、そこまで完璧に設計図を作らなくてもいいんだと気づきました。
というか、自分で何秒空けると決めて空けた間は、ひとりよがりの間になってしまうのでしょう。
でも、こちらから間をしめしていくおはなしもあるのだそうです。おはなしの力でぐいぐいと聴き手を引っ張っていく、そんな力のあるしっかりとしたおはなし。
たとえばグリム童話の十二人兄弟、三枚の鳥の羽、いばらひめ……いいですねぇ。いつか覚えたいものです。

そういうおはなしも、間が命の笑い話や怖い話も、練習中には早口言葉のように言葉だけアウトプットする練習もしてみてください。
言葉が自分のものになっていると、余裕が生まれ、目の前の聴き手の顔がみられます。
聴き手の顔がみられたら、きっと反応が伝わります。その反応との駆け引きが”間”なんじゃないかな、と思います。
自分の予想もしていなかった場面での子どもたちのハテナ(?)にも驚きの声にも動揺せずに、応えられるのではないでしょうか。
それができるようになるころには魔女見習い卒業なんじゃないか、って思うほど高度なことだと思いますが。
大人の聴き手はお行儀がよいので(笑)子どもたちほど反応をあらわにしませんよね。
でも、自分のためにも、語り手さんのためにも、童心に返って「(でも大男は)渡れませ~ん!」って一緒に言ってみたいと思うもっちなのでした。

語り手は子どもたちのおはなしを聴く耳を育てている反面、実は子どもたちに語り手は育てられているのですよね。

3 thoughts on “さぁて、3月の初級講座は~?

  1. ううむ。
    ま、をまなんだね。
    まえにもどこかで書いたけど、百回の練習より一回の本番。
    百回の練習があってこその一回の本番ではあるけどね。

    ま、おそろしいです。
    はずしたときの孤独…笑
    告白すると、はずすくらいなら決めてしまえって思うときもある。

  2. ああ、誤解されるな。
    はずすくらいなら、あらかじめまを決めて押しつけてしまえ。です。

  3. ヤンさまありがとうございます~

    図書館でこけて早く終わってくれ~と内心泣きそうになりながら語ったトッケビ。
    学校で子どもとまを作れて気持ちよく語れたトッケビ。
    語るたびに、何か起こる不思議なトッケビ。(これは間には関係ないけどふしぎ)

    場所や語る相手で毎回違うし、何度も語るうちにまがうまくいく話しもあれば、うまくいかないときもある。そんなときは押し付けたまでも格好つけなしかたない。

    まはおもうままにならないことをまなんだ。

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