月別アーカイブ: 2018年2月

2月 おはなし初級クラス

先日、今年度初めての初級クラスがありました。入門講座を受講された方々も数名新しく加わり、活気あるクラスになりました。

(語り)

①「三匹のこぶた」 『イギリスとアイルランドの昔話』/福音館書店

2回目の語りでした。以前よりおはなしを楽しみながら語ることができたそうです。

「三時にシャンクリンの町に市がたつんだ」という言葉がありますが、ヤンさんが幼稚園児に語る場合は「お昼の三時に・・・」とお昼という言葉を付け足しているそうです。先にカブやリンゴを取りに行く時間が朝の五時や六時と出てくるので、朝の三時と勘違いしてしまう子どもがいるからだそうです。

②「半分のにわとり」 『語りの森昔話集1 おんちょろちょろ』/語りの森

入門講座の発表会に欠席され、今回が記念すべき初語りでした。

語るときの視線をどこに持っていけばいいか分からないと言われていました。初めは誰もがこの経験をしますよね!特に大人の前で語るときは・・・でも、大丈夫、慣れてきます!

③「魔法のかさ」 『おはなしのろうそく30』/東京子ども図書館

2回目の語りでした。魔法のかさに次々と飛ばされていく情景がしっかりと見え、楽しい語りでした。

以前覚えたときにつまづいた箇所を今回も間違えたそうです。テキストに手を入れる必要があるのかもしれません。初級クラスの私達は自分で手を入れることはできませんので、ヤンさんにお願いしましょう(苦笑)。テキストをお忘れなく。

④「あくびのでるほどおもしろい話」 『おはなしのろうそく5』/東京子ども図書館

2分弱の短いおはなしですが、笑わずにはいられませんでした。                 「外はすばらしくよいお天気で、雨がザアザア降っていた。」                   「よく手入れのいきとどいた、さびた鉄砲をもって、うちを出た」                  「あんまり腹いっぱい食べたので、おなかがペコペコになったそうな」  一文一文逆のことが書かれており、語るのは難しいように思いますが、Nさんはしれっとした表情で淡々と語られていました。低学年に語る予定だそうですが、ぜひ反応が知りたいです。

⑤「三つの五月のもも」 『フランスの昔話』/大修館書店

このおはなしの前半は 「いのちの実」 『子どもに語る 北欧の昔話』/こぐま社 の類話です。お姫さまの病気を治すために、ももを持って3人の息子が順番に城に出かけます。そして、もちろん末っ子の息子がお姫さまの病気を治すのですが、王さまはみすぼらしい若者が気に入らず、難題を出します。「おまえは三つの袋を真実でいっぱいにしなければならない」と言うのですが、先日3年生に語ったときに「真実???」と疑問に思った子どもがいたことを話すと、三つの袋を強調して語っており、真実を意識するようにアドバイスをもらいました。なお、このおはなしは『語りの森昔話集2 ねむりねっこ』に掲載予定です。

☆ヤンさんによる語り 「がちょうはくちょう」 『おはなしのろうそく27』/東京子ども図書館

いつものことですが、「今日はどれにしようかな?」と数多くあるレパートリーから選ばれます。将来、ヤンさんのようにその時の状況に応じて「これにしよう」と語れるようになりたいです。

皆様、語りの森総会の語りのエントリーはされましたでしょうか?私は昨年語らせて頂いたので、今年はゆったりした気持ちで聞き手に徹しようと思い、エントリーを遠慮しようと思ったのですが、、、ヤンさんに拒否されました(笑)。1年間の勉強の成果、様々なジャンルのおはなしを聞けるのが、今から楽しみです。

もっちさんからバトンを受け継いだジェニィでした。初ブログのため、何を書こうか迷い、時間がかかりました。今後ともお付き合いよろしくお願いします。

語りの森のオリンピック⛷⛸?

たま~にね、ホームページのアクセス解析で国別ってのをのぞくんだけどね。
いままで、多くて月に3~4か国の人が迷い込んでこられているのね。
ところが、今見たらなんと!
アメリカ、中国、フランス、オランダ、ロシア、ドイツ、ブラジル、インド、イタリア、ポーランド、オーストラリア、イスラエル、韓国、スウェーデン。
14か国だよ。
あと、不明っていうのが6カ所。
アメリカと中国のかたは、中身をじっくり見てくださっている。あとのかたはチラ見だけどね。
うれしいな。
どなたか、HPの英語版作ってくださいませんか~笑

再話クラスの報告(^^)/

昨日は一日雨ふりで、雪ではないなら暖かいのかというとそうでもなく、冷たい雨というのも重たい気分でした。
しかし、一昨日の再話クラスは、メンバーも増えたからか活発な発言が続き、「白熱教室か?」と思うくらいの熱い勉強会でした。

語り
「もぐらととんび」 『日本の民話7近畿』ぎょうせい
「お百姓ときつね」(原題:九羽の雌鶏と一羽の雄鶏)『オルトウタィハンガリー民話集』岩波書店
再話
「腹ぺこきつね」 『世界の民話3北欧』ぎょうせい

「もぐらととんび」の貴重な音声資料をみんなで聞かせてもらったんですが、伝承の語り手の声は一瞬にして今いるところとは違うおはなしの世界に連れて行ってくれますね!
魔法のじゅうたんかタイムワープみたいに!!
それと、ふだん原話として読んでいる『日本の民話』ですが、やはり音声を一字一句おこしているわけではないので、息遣いからわかるお話に対するプラスアルファを感じることができました。
でも何より、録音しているときに語り手さんの話を聞いている人の相槌が入っていて、それも一緒になってリズムが生まれているのを感じられるのは音声だけですね。
わたしの祖母は、早口でまくし立てる人でしたが、幼児のわたしにほんの少しだけ自分の好きな昔話をしてくれたことがあります。
それを思い出しました。
祖母の声は「もぐらととんび」の語り手さんの話し方とは全く違いますし、孫のわたしがその話が好きかどうかは全く考えてくれませんでしたが、伝承の語り手さんの音声を聞くとなつかしき思い出としてビュンと脳裏に現れますから不思議です。

語りの2話は完成しましたので、テキストを完成形にして次回みんなにわたすこと。
「腹ぺこきつね」は、再話したテキストを覚えてみて修正をする段階です。
次回は、白熱のあまり時間切れになって今回できなかった「金の斧」の再話をします。
次回は5月ですから、きっと暖かくなっていて、もっと白熱するかもしれませんね(^^)v

どうして

仕事ではない。
ただ楽しいからといって、できることとできないことがある。
どうして続けてきたんだろう。どうしてやめないんだろう。
たぶん、心のバランスを取るためだろうな。
奈落の底に落ちていかないために、必死で蜘蛛の糸にしがみついてきた気がする。
おはなしと子どもの顔。細いけれど強い糸だった。これを選んでよかった。
けれど、こんな利己心、人としてどうなんだろう。
いろんなことをするはずだった人生も、もう終盤にかかっている。
今を何とかやりすごしてちょっと先の楽しみがあればいいと思っていたら、先輩が、今が楽しければいいといった。
そうだな。ほっとして涙が出た。
老いることは難しいことなのかもしれない。

お話会、今週は ❆

2月5日(月)
支援学級 朝学習
絵本 『サンカクさん』マック・バーネット文/クレヨンハウス
絵本 『ねむるまえにクマは』フィリップ・C・ステッド文/光村教育出版
絵本 『おでんもおんせん』川北亮司文/飯野和好絵/くもん出版
絵本 『ゆき』ユリ・シュルヴィッツ作/あすなろ書房
キーツの『ゆきのひ』も持っていってたんだけど、時間がなくて、5年生の子に、「みんなに読んであげてね」とお願いして置いて帰りました。
『おでんもおんせん』は、早口言葉です。ヤンは絵がなじめなかったんだけど、子どもたちには受けていました。そして、どのページも早口言葉で読んでくれるのです。ヤンは噛むのにね(笑)

2月6日(火) 
中学3年生 朝学習

詩 「すてきなひとりぼっち」 谷川俊太郎/同名詩集・童話屋刊より
おはなし 「ボタンインコ」 『ムギと王さま』ファージョン/岩波書店
この話はやっぱり女の子に深く届くようです。
中学校最後のお話会でした。
幼稚園の3歳児のときから15歳の中学卒業まで、12年間付き合ってくれた子たち。
ヤンは幸せだったけど、子どもたちはどうだったかな?
校長先生や先生がたの理解と協力がなければあり得なかったことです。
つぎにこの子たちと会うことがあれば、それは、親になって子どもを連れて図書館に来てくれた時。
長生きしよう~

2月7日(水)
学童保育
おはなし 「馬方山姥」『日本の昔話』小澤俊夫再話/福音館書店 日常語で
おはなし 「カメのピクニック」 『新編世界のむかし話』山室静編訳/文元社より再話
絵本 『うがいライオン』ねじめ正一作/長谷川義史絵/すずき出版
絵本 『ゆきのうえのあしあと』ウォン・ハーバート・イー作/ひさかたチャイルド
絵本 『しろいかみ』谷内つねお作/福音館書店
絵本 『はだかんぼうがふたり』奥田継夫文/サンリード
いちおう30分間のお話会。
わたし「時間になったし、終わろか」
子ども「もっと、もっと。ずうっと読んでえ」
大きな子どもたちは自分のことやりたいけど、低学年は、疲れていて、ぼ~っと読んでいてほしかったみたいです。
『しろいかみ』は「こどものとも0.1.2」の今年2月号。出たばかりです。赤ちゃん絵本ですが、子どもたちにウケてましたよ。

はい、おしまい。
今週はこれでおはなし会は終わりです。
2月後半まで、一息入れます。