月別アーカイブ: 2019年3月

おばあさんは川へ🍑

虫歯の治療をした。
削ってから歯冠するまで待っているあいだに歯肉炎になった。
歯肉炎や口内炎になると、かならず頭痛がおきる。
鈍痛ではない。重いのでもない。
頭の表面のある部分が、予告も無く、ズキッと痛むのだ。
それもしょっちゅう🤢
そんなことって、ありません?

朝ごはんのあと
わたし「さあ、洗濯しよう」
ズキッ🤢
わたし「川まで行かんでもええから、いいけど」
夫「その代わり、桃も流れてきいひんで」
わたし「・・・・」
夫「そこが問題やな」
わたし「・・・・うん」
ズキッ😡

3月のがらがらどん🌼

3月のがらがらどんは、こじんまりした回になりました。
人数は6人で、いつも新刊絵本を紹介してくださるかたもこの日は欠席( ;∀;)
でも、さびしい感じにならないのがおはなしのいいところ(^o^)
以下のメニューで順番に語りましたが、聞き手が〝大きなお友だち〟になっているので、正直いってうるさいくらいでした(笑)

とりのみじさ 『日本の昔話3』福音館書店
かめのピクニック 『語りの森昔話集2ねむりねっこ』語りの森
金の小牛 『語りの森昔話集2ねむりねっこ』語りの森
さとのはる やまのはる 『新見南吉幼年童話えほん1さとのはるやまのはる』チャイルド本社
びんぼうこびと 『おはなしのろうそく26』東京子ども図書館
こぶたのリコション 『フランスの昔話』大修館書店 ヤンさん再話

前日にあった図書館のお話会のブログでおらふさんが書いておられた「こぶたのリコション」が聞けました。
わたしは、図書館のお話会に行けなくて、子どもたちの楽しそうな反応が見られずに残念だったので、ヤンさんが語ってくれて嬉しかったです。
「こぶたのリコション」は、「3びきのこぶた」と違って仲間が食べられずにリコションの家に逃げ込み、助かります。
その違いは、リコションが仲間の家を建ててやるという内容から、リコションが仲間に対する責任を担っているということだとヤンさんが話をされました。
な・・る・・ほ・・ど・~~!
お話を読み込むことの大切さが分かりました。
このことを納得してから語ると、説得力が生まれるんでしょうね。
いいこと聞きました。

そしてこの日は、新しく初級クラスに入られたSさんが2回目の参加で、初めて語ってくださいました。
そしてそして、〝おはなしの楽しさが分かった気がする〟と言っておられました(*^_^*)
そういってもらえて、〝大きなお友だち〟になりきっていた参加者一同、とっても嬉しかったです。
これでSさんをおはなしの世界に引きずり…、いえ、引き込めたと思います。
がらがらどんはおはなしを楽しむ会なので思いっきり楽しみ、初級クラスではお勉強をして、これからもご一緒に頑張りましょう!

最後にインフォメーションをのせときます。
加古里子さんの特別展が開かれています。
越前市武生公会堂記念館(福井県越前市蓬莱町8-8)
3月21日~5月12日
記念館の近くには加古さんの通った幼稚園や、加古さんが監修した公園〝だるまちゃん広場〟があります。
詳しくは → こちら

そして来月はいよいよ「ものがたりをたのしむ・創作モノ大会」です。
みんなで一緒におはなしを楽しみましょう(^^)/

 

春休みになりました!

こんにちは
昨日も今日もお洗濯ができて良かったですね。
土曜日、図書館のおはなし会は、子ども16人くらい、大人6人の
楽しいおはなし会でした。
 手遊び  「うめにうぐいすじゃんけん」
 おはなし 「こぶたのリコション」 
 絵本   「三びきのやぎのがらがらどん」 マーシャ・ブラウン 福音館書店
 絵本   「アンガスとあひる」 マージョリー・フラック作・絵 福音館書店
 絵本   「とうさんまいご」 五味太郎作・絵 偕成社
 手遊び  「さよならあんころもち」

 リコションでは、子どもたち、もう前半にあれやこれやとツッコミをいれ、
後半の「 ~ おならして、いきふきかけて ~ 」のところは
一緒に言おうと、待ち構えてえてるんですよ!おっもしろい~
 リコションファンもできつつあり、常連の三姉妹も、
これで3回目のリコションだというのに、めっちゃ楽しんでました。
リコションいいですねぇ~。早く本になんないかな~
あ~、待ち遠しいですね!

昔話の語法勉強会の感想から4😄😄😄😄

感想のご紹介、今回でおしまいです。

👷‍♀️感想
昔話は、子どもたちへの語りものではなく、老いを《今》生きる人たちに適切な《話》ではないかと思いました。

👩‍🎓おおお、根源的ですね。
そう、200年前までは、昔話は、《子どものもの》ではなかったのです。
子ども限定ではなく、大人たちが語っていたものなのです(これ、研究者たちの常識です😅)
では、200年前に何が起こったのか? (答えはいちばん下を見てくれ⬇)

わたしたち(私だけか?)は、図書館や学校で子ども相手に語ることが多いので、ついそのことを忘れてしまいがちです。
けれども、大人が楽しむ語りの会におおぜいの人が集まる実情を考えると、納得できます。
老人施設に出向いての語りの会も、広く行われています。
奈良の民話を語りつぐ会が毎年おこなっている民話祭りなど、全国津々浦々で、大人も子どども一緒に楽しめる語りの会が盛況です。
老いも若きも、生の声で語りを聞く魅力を感じているのですね。
生の声。これ、大事ね。
加えて、昔話は《人間》を語っています。
もちろん子どもに対して教育的な効果がありますが、大人にとっても今を生きるすべを教えてくれるものです。

この感想を書いてくださったかたは、今回の勉強会で初めて語りを聞いたそうです。
こんな感想をいただいて、語り手冥利に尽きます。
30ん年前、わたしの語りの出発点は、ここにあったからです。

🙋‍♀️感想
昔話はどうやって生まれたのか、同時多発的なのか、伝わったのか、知りたい気持ちがふくらみました。

🧙‍♂️そうですねえ。
よく似た話が世界じゅうにありますが、どうやって生まれたんでしょう。めっちゃ興味がありますよね。
たとえば『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』に入れている「こびとのおくりもの」、日本の「こぶとりじい」とそっくりですね。これは小学校低学年でも気付きます。
昔話の研究には、そういうことを追求する分野もあって、個々の話型についての研究がおこなわれています。
これはそのうち≪昔話雑学≫にまとめてみます。

💗感想をくださったみなさま、ありがとうございました。
ヤンはとっても気が弱いので、前向き肯定的な感想、うれしかったです。

🔆ほな、200年前に何が起こったか、わかりましたかあ❓
そう、1812年、グリム童話の初版が出ました。
グリム童話の正式名は『子どもと家庭のためのメルヒェン集』
ちゃんちゃん

3月度 初級クラス

暖かくなってきたと思ったら・・・マスクが手放せない花粉症の季節ですね。今年はいつもより飛散量が多いのでしょうか?!薬を飲んでもくしゃみに目のかゆみがひどいです(><)花粉症でない人が羨ましい限りです。

さて、今月の初級クラスの報告です。今回3名の方が入門講座で発表されたおはなしを語ってくれました~!

①おんちょろちょろあなのぞき  『語りの森昔話集1 おんちょろちょろ』/村上郁 再話

接続詞をテキスト通りに語れなかったり、主語を飛ばしてしまった、との反省でした。     けれど、入門講座から2回目の発表とは思えないほど、間違えた雰囲気を出さずに語られていました。本番では間違えてしまっても、言い直すことはせず、しれっとして語りすすめましょう。ただし、タイトルにもある通り「ねずみはちょろっと顔を出し」が正しく「ちょっと顔を出し」ではありません。大切な言葉ですので、間違えずに語りたいですね。

②おおかみと七ひきの子やぎ  『おはなしのろうそく18』/東京子ども図書館

Sさんも入門講座からの発表でした。語るときの目線をどこにもっていけばいいか?と質問がありました。全員が答えたのですが、ほとんどの方が聞き手と目を合わさない(合わせれない)とのことでした。聞き手が子どもの場合は、反応が気になりますし、問題なく顔を見れますが、大人ばかりの勉強会ではなかなか難しいものです。

ヤンさんからのアドバイスは語るときの姿勢について。足を床にしっかりつけましょう、その方が落ち着き、声もお腹から出せますよ。

③福田屋のプリン  『10分で読める名作二年生』/学研

入門講座からの3人目の発表です。約15分の創作で会話文が多いのですが、間もうまくとられ、福田屋のプリンが食べたくなりました!このおはなしは初級クラス用おはなしリストにはありませんので、次回はぜひリストから語ってくださいね。

④がちょうはくちょう  『おはなしのろうそく27』/東京子ども図書館

ヤンさんは語られる前に「がちょうはくちょう」と「ババヤガー」の説明をされているそうです。「がちょうはくちょうは、悪いいたずらをしたり、子どもをさらっていったりするといわれていました」とマーシャがイヴァーヌシカを追いかけていく前に書かれていますが、最初に説明しているので、この文は省くそうです。                                   細かな点では、パン焼きかまどのペーチカが立っていました、とありますが、ペーチカがありました、と変えるといいそうです。ペーチカを知らない子どもが聞くと、ペーチカが人の名前と勘違いするからです。また、金のまりとありますが、まりを知らない子どもがいるので、ボール言い換えているそうです。

「にわとりの一本足の上に立った小屋がひとつ見えました~」のババヤガーの小屋の説明、糸紡ぎをしているババヤガー、この場面は、丁寧に聞き手がイメージをしっかりできるように語りましょう。また、後半のがちょうはくちょうから逃げる場面は「ミルクの川、ありがとう」までが一つのまとまりになりますので、ここで間をとりましょう。同じように「リンゴの木、ありがとう」の後で間をとるとよいとのアドバイスでした。

⑤小さな赤いセーター  『おはなしのろうそく8』/東京子ども図書館

数少ない、幼稚園児にも語れる小さい子ども向けのおはなしですね。創作ですので、一語一句変えずにきっちりと覚えましょう。「セーターは屋根をこえ、かきねをこえ、野原をこえ、とんでいきました」なのですが、野原草原と思い違いをして語られました。草原ではもっと広いイメージになりますので、気をつけましょう。

⑥米山薬師  『語りの森昔話集2 ねむりねっこ』/村上郁 再話

今まで前半に力が入りすぎ、後半が練習不足の反省を生かし、今回は前半はあらすじを頭に入れ、まず後半から覚えられたそうです。盛り上がる後半を自信をもって語られていました。

怖いおはなしですので、語る前に笑顔で「今日はこわーいはなしをするよ」とアナウンスし、聞き手に心の準備をしてもらうといいでしょう。

☆ヤンさんによる語り   世界でいちばんきれいな声(三歳バージョン)  『おはなしのろうそく11』/東京子ども図書館

「〇〇と言えるでしょうか?」の問いかけに、「言えませーん」と言わずにはいられない、間の取り方、とても勉強になります。

次回初級クラスでは、「ノート式」の『おはなしの選び方』(P18~P23)を勉強しますので、各自読んできてください。                                        おはなし選び・・・私は覚えるより難しいです。ヤンさんはよく「定番のおはなしは何ですか?」と聞かれ、「定番はありません」と答えるそうです。今までこんなおはなしを聞いてきた子どもなら、この時期に、このおはなしなら聞けるだろうと考えておはなしを選ばれているからです。どんなおはなしも定番になりえる、聞き手を見て、自分なりの定番を見つけることが大切です。

なお、日本の五大昔話(桃太郎、かちかち山、さるかに合戦、舌切り雀、花咲爺)は室町末期から江戸初期にかけて成立した代表的な昔話ですが、決して定番のおはなしではありませんよ。