閑話休題
きのうの画像、何の挿絵か、わかった人!!!
そう、『不思議の国のアリス』です。
全体を貼りますね。
アリスの挿絵はたくさんの画家が描いていますが、これは初版のぶんで、ジョン・テニエル画。いっちばん最初のアリスね。
アリスの作者ルイス・キャロルは、はじめ自分で挿絵を描いたんだけど、出版に当たって、プロの画家に書いてもらうことにしたんだって。それが、テニエル。
今日の画像もテニエルの挿絵です。
1862年、ルイス・キャロルは、ボート遊びのとき、友人の3姉妹に即興でお話を語りました。それが大うけしたのです。
姉妹に会うたびに続きを語りました。末の妹の名がアリス、10歳。
出版されたのはその3年後です。
キャロルは、知り合いの家族に、「この話、どうやろか?」って、原稿を回してきいたそうです。
で、子どもたちが、おもしろ~いって言ったので、出版することにしたのだそうです。
それまで、子ども向けのこんなナンセンスな物語はなかったので、出版界では、どちらかというと「?????」っていう批評がほとんどだったそうです。
ところが、本の売り上げは上々。どんどん増刷されて、ルイスが亡くなった1870年には、イギリスだけで8万6千冊!ドイツ、イタリア、フランス・・・でも翻訳されていました。
大人が????なのに、なぜ売れたのか?
もちろん、子どもたちの熱狂的な支持があったからです。
『不思議の国のアリス』は、今では、奇想天外な筋ときわだったナンセンスとで児童文学に革命を起こした作品と評価されています。
どんな道徳的な目的も持たないで、純粋に子どもを喜ばせるために想像された物語です。
さあ、読んでみよう~
ディズニーや絵本などの翻案されたものではなく、完訳で読んでみましょう!
明日は、瀬田先生の講演の続きを報告しますね。