グリム童話「金のがちょう」🐤

人気の話ですが、なぜかずいぶん長いこと語っていません。

親切だった末っ子が、小人の援助で幸せになるのもすてきだし、
がちょうに次々と人がくっついていくのもめっちゃおもしろいし、笑ったことのいお姫さまがその行列を見てはじめて笑ったのもすてきだし、水陸両用の船もいいなあ。
子どもが喜ぶ要素がいっぱいある話ですね。

KHM64「金のがちょう」

エーレンベルク稿では、27番「金のがちょう」
手書きのメモだし、会話とか詳しい描写はほとんどありませんが、ストーリーは、7版までほとんど変わっていません。

初版では、64番の4つ目
以前書いた「三枚の鳥の羽」といっしょに「ぼけなすの話」にはいっています。
こちら⇒
愚か者が幸せになる話って、現代の子どもたちに、とっても大切かも。

2版で、パーダーボルンのハクストハウゼン家のはなしで細部が補われています。
昨日書いた「ブレーメンの音楽隊」も、ハクストハウゼン家のレパートリーでしたね。

ATU571「みんなくっつけ」
類話は世界中に分布しているようです。
主人公が小人(彼岸の援助者)からもらうのは金のがちょうだけではなくて、ほかの動物や乗り物のこともあるそうです。
たいていは、「みんなくっつけ!」という呪文や、魔法の杖で、くっつかせます。

水陸両用の船
『オットーウベローデグリム童話全挿絵集』古今社より「金のがちょう」

 

 

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