「勉強会」カテゴリーアーカイブ

3月中級講座  byぽん

ぽんです。
遅ればせながら、先週の金曜(3/13)にあった中級講座のご報告。
当ババ・ヤガーでは、現在2つの勉強会を年間を通じて継続的に行っています。
その一つが頻繁に出てくる『日常語勉強会』。
昨日もやりました。
3月はジミーさんが報告してくれていますよね。
これは、毎月行っています。
それとは別に、奇数月に『中級講座』を行っています。
これは、子供の前で5年以上語っている人が対象で
毎回3話のお話を取り上げて、深く広く勉強していこうという講座です。
語っている人ばかりの集まりですから、
お話自体の事ばかりでなく、どのように語ればいいかなどの語り方についても、
学び合います。
毎回3話と書きましたが、担当を3人決め
その方達が1話ずつ、教材として、お話を持ち寄ります。
教材として持ち寄る為には、2ヶ月前にそのお話についてレポートの提出が必須
になっています。
さて、今回取り上げたお話。
「たなばた」 同名絵本 君島久子/再話 初山滋/画 福音館書店
「まめたろう」 おはなしのろうそく19 東京子ども図書館
「雌牛のブーコラ」 おはなしのろうそく24 東京子ども図書館
「たなばた」
類話があまりにも沢山あるのにびっくり。
担当した方も、参考資料として
「西王母と七夕伝承」 小南一郎 平凡社を読み込んでこられ、
七夕伝承の数の多さも報告して下さいました。
お話自体は、絵本からの出典なので、いろいろ問題山積。
でも、この絵本が何を原話としているのかがわからない上に
君島久子さん自身の創作的色合いが濃いではないかとなり、
うかつに手を入れる事もできないとの結論が。
七夕伝承を理解した上で、この出典をどうイメージして語るかが鍵になるなぁ、
といいうのがヤン先生のアドバイスでした。
「まめたろう」
小さい者が大きい者をやっつけて活躍するお話。
ということで、これも類話がいっぱい。
このタイプのお話、結末で主人公が大きくなるパターンと
小さいまま終わるパターンと二つありますよね。
何の違いでこうなるのか?
何となくですが、日本のお話には大きくなるのが多いような気がしますよね。
大きくならない日本のお話を捜すためには、どうするか。
その話型名がわかれば、より類話が捜しやすくなるとのご指摘。
日本のお話では、やはり、通観。
それも、『日本昔話通観(研究篇1) 日本昔話とモンゴロイド』が
大変役に立って興味深いということでした。
ちなみに外国のお話だと『グリム童話を読む事典』が良いのだとか。
もちろん、新品はもう売っていません。
Amazonで中古で23,923円でした。ああ、高い。
通観の研究篇1は中古も売っていません。ああ残念。
出典は所々カットするなど、手を入れる場所がある、とのことでした。
「雌牛のブーコラ」
この魔法的逃走のモチーフも多いですよね。
特に外国のお話に多いとのこと。
そういえば日本のお話でパッと浮かんでくるのは
「三枚のお札」ぐらいでしょうか?
担当された方が調べて下さった「世界の民話」シリーズだけでも7話。
特に、東欧に多いようです。
これも、少し言葉を抜いたりして、出典に手を入れる部分がある、とのことでした。
今回はこんな感じでした。
次回は5月。
年度が替わり、次回からは、メンバーも少し変わります。
では、おしまい。

3月 日常語勉強会   by ジミー

昨日、今年度最後の日常語勉強会がありました。
年度末のせいか参加者が少なくてちょっとさびしい会でしたが、1話についてい
ろいろなことを考えられて良かったです。
メニューは、語りがふたつ。
(出典は共に『日本の昔話』福音館書店)
「竜宮女房」
これは、ブログの3月16日、ヤンさんの屋根裏の寄り合い報告のコメントにあ
る、ごぶさんです。
先にコメントを書いてくださっていたので、より勉強になりました。
楽しい語りでした。
ヤンさんの解説で、子どもたちの反応のよさの裏づけと言うか、テキストとごぶ
さんの語り方がうまくマッチしての〜、本番での子どもたちの反応につ ながる
のだなと言うのがよくわかりました。
「きつねと熊」
語る前の段階の、テキストに手を入れる勉強のときにも気付かなかったこのおは
なしの面白さ、素敵さを、語ってもらって実感しました。
ええ話やな〜、と、みんなで言い合うほどでした。
ふくろうは、熊をだましているわけではないけれど、熊に知らせずにきつねに罰
を与えている。
熊は実際きつねを罰したけれども、その事実を熊は知らない。
すでに読んでいるはずなのに、読んでいるだけでは気付きもしなかった、ええ話
やな〜、が分かって、とても幸せな気持ちになりました。
やっぱり、昔話はいいな!
ジミーでした。

お知らせ  by ジミー






講演会のお知らせです。

村上郁さんの講演会があります。


「語りの魅力をご一緒
に」PartⅡ

日時:5月28日(木) 10:30~12:00

場所:城陽市青谷コミセン(JR奈
良線 青谷駅の上にあります)

参加費:無料  

申し込み:不要

問合せ:青谷コミセン図書室
(0774-53-8273)


前回の講演が好評でしたのでその第2弾です。

前回行かれた方はもちろん、今回初
めての方もどうぞ万障お繰り合わせの上ご参加ください。

特に定員はないとのことですから、
お友達を誘って団体で行っても大丈夫です。


今すぐ手帳に書いといてくださいね。
みんなでいっしょに、楽しい時間を過しましょう。




2月 日常語勉強会 byぽん

ぽんです。
昨日、2月日常語勉強会がありました。
勉強会で取り上げたお話
語り 「猿かに合戦」
テキスト
「聞き耳ずきん」 
「捨て子と鬼」 
「頭の大きな男の話」 
「わらしべ長者」 
「ちょうふく山のやまんば」
以上、すべて「日本の昔話 全五巻」小澤俊夫/再話 福音館書店刊行より。
テキストは自分で納得がいくまで、何回か勉強会に持ってきます。
この日は、1回目の方が2名、2回目の方が3名でした。
今回テキストをされた方は、全員「次は語りね」と約束。
次回はたくさんお話が聞けそうです。
あっ、でも次回に全員が語るわけではないか・・・。
プレッシャーかけたらあかんね。
そう、いつ語るかも個人に任されています。
いつも思うのですが、お話ってテキストの段階で
そのお話を日常語に変えてきた方に読んで貰うんですが、
実際に語られと、前回読まれたときとは、全く印象が変わります。
語るってすごいなあ。
覚えることで、そのお話がどんどん自分の物になっていくんですね。
次回の勉強会から、教材の枠が広がりました。
今までは「日本の昔話 全五巻」小澤俊夫/再話 福音館書店刊行だけでしたが、
次回からは、当HPにアップされているお話と
「子どもと家庭のための奈良の民話 全三巻」村上郁/再話もOKとなりました。
「子どもと家庭のための奈良の民話」からされる方は、共通語のテキストを請求
して下さい。
花粉飛んで来ましたね。
嫌な季節のはじまり、はじまり。

「手なし娘」 講習会のこと、蛇足  byヤン

4月の講習会のこと、ちょっとだけ補足説明しますね。
ババ・ヤガーでは、お話歴5年以上の人のための勉強会をしています。中級講
座って呼んでいます。
隔月でやっていますが、年に1回ほど基本講義をします。いつもはメンバーだけ
でやるのですが、今回は、興味をお持ちのかたに広くお声をかけていま す。
というのは、ヤンが講義の準備をしていて、めちゃおもしろいことを発見したの
です〜!
えっとね、お話は選びが8割って、いうでしょ。それで、「お話の選び方」を、
具体例を挙げて講義しようと思ったの。
具体例には「手なし娘」を選んで、資料を探しはじめたんです。
みなさんよくご存じなのは、日本の「手なし娘」とグリム童話の「手なし娘」。
さて、あなたはどちらを選びますかってことなんですが。
両者はあらすじはほとんど同じです。でも、なぜ手を失ったか、どうやって手が
戻ってきたか、が、まったく違うんですね。
日本の「手なし娘」では、子どもが水に落ちそうになって思わず手を伸ばそうと
したら、バンって手が生えますよね。感動的なシーンです。
なのに、どうしてグリム童話にはそのモティーフがないのだろう。これは日本独
特の発想なのかしら。
これはテーマと深くかかわる大事なところです。
それで、調べ始めたら、ヨーロッパのあちこちに「手なし娘」が伝わっていまし
た。それらを集めて読んでみたら、なんと!なんと!
あとは聞いてのお楽しみ〜
インドにも「手なし娘」がありましたよ。
類話の探し方やどんな昔話資料があるかということなどを、みなさんにお話しよ
うと思います。自分でも調べられるようにね。
類話を集めて読み比べると、同じ話型でも民族によってテーマやストーリーに違
いがあるのが分かります。その話がどういう話かということが立体的に 見えて
くる。
そうやって、その話の世界をふくらませたうえでテキストを選ぶと、語りが変
わってくると思います。
興味をお持ちのかた、どうぞいらしてくださいね〜
ヤン