昨夜、布団の中でやっと思い出しました。
民俗学者の小松和彦さんが書いた子ども向けの妖怪の絵本。
『妖怪―身近にいるあやしいもの―ほんとにいるんですか?絵図鑑』野村たかあき
絵/グラフィック社刊
これで子どもと遊びだしたら、お話会の時間の半分はつぶれてしまいますので、
ご用心。
妖怪ウォッチに限らず、子どもたちは、アニメやゲームのおかげで思いがけない
言葉を知ってますね。
おはなしのおばちゃんとしては、これを利用しない手はない。
導入にも使えるし、子どもと仲良くなれるし。
子どものメンツを守るために、私は、それらの知識に深入りはしませんが(笑)
ただ、それらは、一過性のものです。いっときの流行にすぎません。
いま流行っているものについて、「それなに?」ってきくと、子どもたちは嬉し
そうに得意げに教えてくれます。
でもいっぽうで、大人が話すことは、河童や山姥にしても、「遊び」ではないリ
アリティを感じているようです。この人が言っているんだから、きっと 本当だ
ろう、というような。
画面の中で動いているキャラクターと、スーパーで買い物してるおばちゃんと、
どちらがリアリティがあるか。言わずもがなです。
あとは、物語の中に子どもたちをいかに引きずり込むかです。おはなしのおば
ちゃんも、ある意味、妖怪ですから。
「三びきのこぶた」にしても「ラプンツェル」にしても、これが本当の話よって
いえば、目を見開いて納得してくれるでしょう?
「三びきのこぶた」は幼稚園児には抵抗があったのですが、最近やっと納得して
くれるようになりましたよ。
最近では「ジャックと豆の木」がありました。初めは映画と違うのであれ?っと
いう顔で聞いていましたが、すぐにストーリーにのめりこんできまし た。……本
物をご存じないかたは、ホームの≪外国のおはなし≫のページに載せていますので
読んでくださいね。
http://babayaga2013.sakura.ne.jp/storyuny.html
語りの力ってすごいなあと思います。
話がちょっとずれましたね〜
そろそろ、黒豆を煮ます。
あ、そうそう、上記と同じシリーズで、『幽霊―思いをのこして死んだもの―ほん
とにいるんですか?絵辞典』中田由見子絵、もあります。
縁起が悪い?
では、小松和彦さんが序文を書いている『みたい! しりたい! しらべたい!
日本の神さま絵図鑑 1、願いをかなえる神さま』ミネルヴァ書房刊 をどう
ぞ!初もうでのお供に!
では、みなさま、今年もお世話になり、ありがとうございました。
どうぞ、よいお年をお迎えくださいますようお祈りいたします。
出会いのありがたさをしみじみと感じながら ヤン