ぽんです。
昨日、今日と二日連続で同じ学校に行ってきました。
二日分まとめて・・・。
某小学校
1年生2クラス 各クラス30〜35名程 時間:30分程度
語り 「三びきの子ブタ」 『イギリスとアイルランドの昔話』
語り 「大工と鬼六」 『日本の昔話2 したきりすずめ』
絵本 「ゆうかんなアイリーン」
ウィリアム・スタイグ/作 おがわえつこ/訳 セーラー出版
子ども 「1匹目と2匹目のこぶたはオオカミに食べられたやん。
私 「うん」
子ども 「ほんで、3匹目のこぶたがオオカミ食べたやん」
私 「うん」
子ども 「ほんなら、3匹目のこぶたは1匹目と2匹目のこぶたも食べたことに
なるん?」
私 「さあなぁ、どうやろう?どう思う?」
子ども 「食べたことになるんちゃうん?」
「三びきの子ブタ」、だいぶしっくりくるようになりました。
自分がこのお話自身を楽しめる感じ。
4年生3クラス 各クラス30〜35名程 時間:35分程度
語り 「あめふらし」 『語るためのグリム童話7星の銀貨』
語り 「こそだてゆうれい」
同名絵本 さねとうあきら/文 いのうえようすけ/絵 教育画劇
絵本 「ぼく、ムシになっちゃった」(2クラスのみ)
ローレンス・ディヴィッド/文 デルフィーン・デュラーンド/絵 青
山南/訳
小峰書店
絵本 「ストライプ たいへん!しまもようになっちゃった」(1クラスのみ)
デヴィット・シャノン/文と絵 清水奈緒子/訳 セーラ―出版
時間の関係で、1クラスだけ絵本を変えました。
「ぼく、ムシになっちゃった」は5・6年前に赤木かん子さんの講演会に行った
ときに
かん子さんが大絶賛されていました。
(「ストライプ」もね)
かん子さんご推薦の本で失敗したこともあったので、
「ほんまかいなあ?そんなにええんかいなあ?」と疑問だらけだったんですが
ずっと気になってて、思い切って、ちょっとおませさんなこの学校の4年生で読
んでみました。
ホホホッ、良かったです。
突っ込み入れながら、先の展開を予想しながら、口々に何や言いながら
とても集中して、よく聞いてくれました。
子どもたちが、ストーリーによく付いてきてくれて
最後には、良かったよなあって雰囲気になってくれました。
時間が少し短くなってしまった1クラスだけは
他の2クラスに比べて、少しおませさん度が低いこともあって
「ストライプ」にしました。
これも、良い感じで聞いてくれました。
いずれのクラスも、絵本を読みながら、子どもたちの熱い視線と
先のストーリーに対する期待をがっつり感じました。
かん子さん、ありがとう。
この学校、1〜4年生に毎月行ってます。
子どもたちの成長をバンバン感じます。
来月のお話会まで2週間程度しか空いてないクラスも。
来月もよろしくね。
日別アーカイブ: 2015年1月27日
「がちょうはくちょう」と昔話の語法 byヤン
「がちょうはくちょう」で思い出しました。
いっとき、昔話の語法をガンガンに勉強していた時期があったんですよ。
そのころ、子どもたちにおはなしを語っていると、語りながら語法を見つけてし
まうんです。頭が語法に取りつかれている状態。
だいたい、グリム童話でそこへはまってしまいますね。「蛙の王さま」とか「い
ばら姫」とか。
「がちょうはくちょう」もそうだったんです。ロシアの昔話ですね。
昔あるところにお百姓の夫婦がいました。
・・・昔話は時代場所人物を不特定に語る
両親が町へ出かけることになりました。
・・・昔話では留守中に事件が起こる
マーシャは言いつけをすっかり忘れて
・・・タブーは破られるためにある。すっかりは完全性
(マーシャが出かけると)がちょうはくちょうがやってきて、
・・・時間の一致
(イヴァーヌシカを)背中にのせて飛び去りました
・・・図形的に語る。物理学を無視する。平面性
とまあこんな具合で、ストーリーと語法が並行して頭の中を走っている(笑)
そして、語法が見つかるたびに、つまり語法にぴたっと合っている箇所で、子ど
もたち、ぐっぐっと食いついてくるんですよ。
まあリュィティさんってなんてすごいんだろうと思いましたね。……えらそうに(笑)
え?いまですか?
いまも時々は頭の中に語法が出てきますけどね。
たいていは語りながら「再話」していますね〜
この子らに分からせようという、ばばごころでしょうね。 ヤン