日別アーカイブ: 2015年1月27日

おはなし会 2日分

ぽんです。
昨日、今日と二日連続で同じ学校に行ってきました。
二日分まとめて・・・。
某小学校
1年生2クラス 各クラス30〜35名程 時間:30分程度
語り 「三びきの子ブタ」 『イギリスとアイルランドの昔話』
語り 「大工と鬼六」 『日本の昔話2 したきりすずめ』
絵本 「ゆうかんなアイリーン」 
       ウィリアム・スタイグ/作 おがわえつこ/訳 セーラー出版
子ども 「1匹目と2匹目のこぶたはオオカミに食べられたやん。
私   「うん」
子ども 「ほんで、3匹目のこぶたがオオカミ食べたやん」
私   「うん」
子ども 「ほんなら、3匹目のこぶたは1匹目と2匹目のこぶたも食べたことに
なるん?」
私   「さあなぁ、どうやろう?どう思う?」
子ども 「食べたことになるんちゃうん?」
「三びきの子ブタ」、だいぶしっくりくるようになりました。
自分がこのお話自身を楽しめる感じ。
4年生3クラス 各クラス30〜35名程 時間:35分程度
語り 「あめふらし」 『語るためのグリム童話7星の銀貨』
語り 「こそだてゆうれい」 
     同名絵本 さねとうあきら/文 いのうえようすけ/絵 教育画劇
絵本 「ぼく、ムシになっちゃった」(2クラスのみ)
     ローレンス・ディヴィッド/文 デルフィーン・デュラーンド/絵 青
山南/訳
       小峰書店
絵本 「ストライプ たいへん!しまもようになっちゃった」(1クラスのみ)
     デヴィット・シャノン/文と絵 清水奈緒子/訳 セーラ―出版
時間の関係で、1クラスだけ絵本を変えました。
「ぼく、ムシになっちゃった」は5・6年前に赤木かん子さんの講演会に行った
ときに
かん子さんが大絶賛されていました。
(「ストライプ」もね)
かん子さんご推薦の本で失敗したこともあったので、
「ほんまかいなあ?そんなにええんかいなあ?」と疑問だらけだったんですが
ずっと気になってて、思い切って、ちょっとおませさんなこの学校の4年生で読
んでみました。
ホホホッ、良かったです。
突っ込み入れながら、先の展開を予想しながら、口々に何や言いながら
とても集中して、よく聞いてくれました。
子どもたちが、ストーリーによく付いてきてくれて
最後には、良かったよなあって雰囲気になってくれました。
時間が少し短くなってしまった1クラスだけは
他の2クラスに比べて、少しおませさん度が低いこともあって
「ストライプ」にしました。
これも、良い感じで聞いてくれました。
いずれのクラスも、絵本を読みながら、子どもたちの熱い視線と
先のストーリーに対する期待をがっつり感じました。
かん子さん、ありがとう。
この学校、1〜4年生に毎月行ってます。
子どもたちの成長をバンバン感じます。
来月のお話会まで2週間程度しか空いてないクラスも。
来月もよろしくね。

「がちょうはくちょう」と昔話の語法   byヤン

「がちょうはくちょう」で思い出しました。
いっとき、昔話の語法をガンガンに勉強していた時期があったんですよ。
そのころ、子どもたちにおはなしを語っていると、語りながら語法を見つけてし
まうんです。頭が語法に取りつかれている状態。
だいたい、グリム童話でそこへはまってしまいますね。「蛙の王さま」とか「い
ばら姫」とか。
「がちょうはくちょう」もそうだったんです。ロシアの昔話ですね。
昔あるところにお百姓の夫婦がいました。
・・・昔話は時代場所人物を不特定に語る
両親が町へ出かけることになりました。
・・・昔話では留守中に事件が起こる
マーシャは言いつけをすっかり忘れて
・・・タブーは破られるためにある。すっかりは完全性
(マーシャが出かけると)がちょうはくちょうがやってきて、
・・・時間の一致
(イヴァーヌシカを)背中にのせて飛び去りました
・・・図形的に語る。物理学を無視する。平面性
とまあこんな具合で、ストーリーと語法が並行して頭の中を走っている(笑)
そして、語法が見つかるたびに、つまり語法にぴたっと合っている箇所で、子ど
もたち、ぐっぐっと食いついてくるんですよ。
まあリュィティさんってなんてすごいんだろうと思いましたね。……えらそうに(笑)
え?いまですか?
いまも時々は頭の中に語法が出てきますけどね。
たいていは語りながら「再話」していますね〜
この子らに分からせようという、ばばごころでしょうね。  ヤン