月別アーカイブ: 2017年7月

7月 蝉の声

三連休はいかかでしたか?ゆっくりお休みできましたでしょうか?
わたしは、連休のまんなかに行ってきました!語りの屋根裏部屋に!
(こんなネーミングだったっけ?)
みんなが集まれば、
あの話のここは?
わたしは、イメージしにくいみたいだから、こう言ってるよ。
なんて始まって。
ここは、初心者だろうが経験豊富だろうが、ざっくばらん。
おもしろい話ができるところなんです。
今日のキーワードは、「イメージ」
これ、めっちゃ大事ですよね!今日はラッキー!
 お話の題目です。
「エパミナンダス」   おはなしのろうそく1 東京子ども図書館編
「ふたりのあさごはん」 おはなしのろうそく16 東京子ども図書館編
「三枚のお札」     おはなしのろうそく5 東京子ども図書館編
「くさった風」     こんにちは、昔話です 小澤ばなし研究所
「ヤギとライオン」   子どもに聞かせる世界の民話 実業之日本社
「かも取り権兵衛」   日本の昔話2 したきりすずめ 福音音館書店
「ヤギとライオン」   子どもに聞かせる世界の民話 実業之日本社
「三枚のお札」     日本昔話百選 三省堂

先日、大阪大学で行われた、日本昔話学会のことなど、どうだった?
なんてところから、今日のお話のあれこれを含め、
今日は、「子どもがイメージできる語りを」についての流れになりました。

子どもが、静かに、おとなしく、よく聞いてくれた、だけでは、
せっかくストーリーテリングしているのだから、もったいないですよね。
イメージしてもらうには、
まず、言葉が一つ一つ、はっきり、ちゃんと聞こえることは、大前提。
そして、そしてです。
人間って、いろいろなんですよね。
育ったところの言葉づかい、長年の話し方のクセ、声の大きい小さい、声の色合い……
さまざまなことが、子どもにイメージさせることのジャマになったりします。

でも、一方で、岩手の全くわからない方言での語り手の話が、
頭の中に、ぱぁっとイメージがひろがった、ということもあるそうです。
どんな形であれ、語り手に、イメージさせる力があるか、が問われることになる
ということです。

その力ってなに? どうやったら私も、
「ミアッカどん」で、最後のところ、「足は?」って言ってもらえるようになるの?
「かも取り権兵衛」で医者どののこと、「おまえのほうがなにしてんだ」
と突っ込んでくれくようになるの?

どうしたら、どうしたらの思いはたくさんありますが、でも、まずは、
一言一言がちゃんと聞こえるように語って、
どの言葉、語句、どの文章をはっきり伝えるかを、わかって語って、
そして、なにより、聞き手のために語る。
これを、「子どもにイメージさせる力をつける」の「基本の教え」にします!
基本ができてなくては、ステージアップもできないもんね!

中級講座 7月

猛暑の中、中級講座が7月14日にありましたので、

ピンチヒッターかぶ が、報告させて頂きます。

暑いけど溶けずにがんばるぞっ

 

<レポート付き語り>今回は かぶ が担当でした。

森の家」『語るためのグリム童話7』小峰書店

「森の家」はグリム童話集の初版・第2版には入っていません。

レポートを作るにあたって、のっけからつまずいてしまいました。おまけに家の前で大掛かりな工事が始まり騒音で集中できず、その上 この猛暑でぼーっとしてしまい……と、言い訳をいろいろ言ってから始めます。(皆さま、ごめんなさい)

『グリム童話考』小澤昔ばなし研究所 から→第4版から入ったことが分かりました。

初版に載っていないということで、いつもの探し方ではAT番号も分からず、類話が探せない・・・そこでいろいろな本にあたってみることに。

『グリム童話を読む事典』三交社 から→AT431が判明!ところが

『世界の民話25解説編』ぎょうせい を見ても、AT431の項目なし…

『国際昔話話型カタログ』小澤昔ばなし研究所 をみる→類話の欄には30余りの国名が載っていますが、私たちが読めるものはない・・・

すなわち類話比較できない~((+_+))

困っていたのですが、『グリム童話の誕生』小澤昔ばなし研究所 を読んでいると、「グリム童話の徳目」の項を見つけました。調べていくと

「森の家」と「黄金の鳥」は

共通の徳目「B上向きの履歴書」と「G動物への親切」を持つことがわかりました。

お!これは、共通の徳目、つまり同じテーマを持った、「類話」みたいなものか?!と勝手に考えた私は、レポートにしました。

しかし、ヤンさんから「おもしろい調べ方。でも、同じ徳目を持つことから、同じテーマを持つ話、と言えるが、類話とはちがうよ」と教えて頂きました。なるほど!そうですよね。類話とは、同じモチーフを持つ話ですもんね。ふむふむふむ。

あとは、「森の家」の再話比較です。同じテキストを読み比べて、なぜそのテキストを選んだのか、比較しながら考えます。

発表しながら思ったのは、

語法の勉強がとっても活きてくる!

ということです。

どうしてその言葉がいいのか、どうしてその方が描きやすい(想像しやすい)のか、すべて語法で説明ができるんです!語法、すごいです!ヤンさん、いつも語法を分かりやすくお教えいただきありがとうございます!

レポートの発表のあと、「森の家」の語りについての講評です。

そうです。中級講座では、語りについてもしっかりと勉強します。

今日の「森の家」は、語り手の感情が表に出すぎ、でした。例えば、

怖い場面を怖く語ってはいけない、のです。

語り手が怖がってはいけない、のです。

しかも今回の語りでは、聞き手が「今度はどうなるんだろう…」と不安に思いながら聞いている場面に、自分(語り手)は先を知ってるもんで、「明るく語る」という間違いまで犯していました。

いけませんねぇ……とほほ(;_;) 初歩的なミスですな……

これで子どものとこへ行ったら、えらいことでした。

ヤンさん、ご指摘ご指導ありがとうございます。

「ものがたりは聞き手の中にある」ですね。

それを邪魔したらだめですね。

肝に命じたいと思います<(_ _)>

 

<語り>

ものいうたまご」『アメリカの昔話』偕成社文庫

楽しい話です。でも、語り手さんによると、聞き手の子どもたちが、よく分かって笑ってくれる時と、???という顔で反応のない時がある、とのことでした。ヤンさんより語り方のくせや、語り方のポイントのアドバイスがありました。

大事なところは、言葉を立てる。

はっきり言った(発音)ところははっきりイメージできるが、弱いところはイメージもはっきりしない(できない)。

などなど、自分が語る時にも参考になるヒントがたっぷり詰まっていて、本当に勉強になりました。

 

軽く昼食をとってから、

以前から取り組んでいる呪的逃走譚の考察

前回はグリム童話の呪的逃走譚7話を考察しました。

今回は「しらくも頭のジャン」『フランス民話集』岩波書店を読みながら対応表に書き込んでいきました。

呪的逃走譚、世界中にたっくさんあって、どれもおもしろいですねぇ~!!

まだまだ先は長いですが、どんなことがわかってくるのかとても楽しみです!

 

 

中級講座は新メンバーさんが増え、近ごろさらに、ますます前向き上昇中です!

今日の報告は、新メンバーさんがレポート担当する時の参考になれば、と思い、レポート作成の経緯もちょっぴり書かせていただきました。

 

私も暑さにまけず、ますます精進したいと思います。

 

それでは、みなさま次回の中級講座は9月です。

元気にお会い致しましょう。

 

「ものがたりは聞き手の中にある」を心に刻みこんだ かぶ

 

 

7月 おはなし初級講座

毎日暑いですね。全国最高気温ランキングを見ると、ほぼ毎日、上位に北海道がランキングされています。
北国の夏は涼しいのだと思っていましたが意外でしたね…。
暑さもさることながら、地味に身体に堪えるのはこの高湿度。ムシムシしてやる気のエンジンがなかなかかかってくれません。
蒸されている豚まんは蒸篭の中でこんな気分なんでしょうか。ああ、食べたくなっちゃった。

さて、7月上旬、おはなし初級講座がありました。

「瓜こひめこ」『おはなしのろうそく12』(東京子ども図書館)
「だんごころころ」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』(語りの森)
「三枚のお札」『おはなしのろうそく5』(東京子ども図書館)
「みじめおばさん」語りの森HP〈外国の昔話〉
「ねことねずみ」『おはなしのろうそく21』(東京子ども図書館)
「ホットケーキ」『おはなしのろうそく18』(東京子ども図書館)
「朝顔と朝ねぼう」『日本の昔話3』(福音館書店)
「くさった風」『日本の昔話3』(福音館書店)

来月の初級講座がお休みだからでしょうか。たくさんのエントリーがありました。

「瓜こひめこ」
この昔話にでてくる瓜ってどんな瓜だと思いますか。甘い瓜、甘くない瓜、色々な意見が出ました。
瓜を子どもに説明するのは難しいですね。普段、きゅうりなどの瓜系統の野菜を瓜という言い方しなくなりましたものね。
ちなみに講座ではマッカウリ(マクワウリ)のイメージが優勢でした。
説明といえば、「あまんじゃく(あまのじゃく)」も子どもたちに分かるのでしょうか。
その言葉を説明したいか、語り方で子どもたちに伝わるように語るか、判断は語り手に、そして聴き手との場の空気に委ねられるのではないでしょうか。

「ねことねずみ」
このお話は累積譚です。ねこに尻尾を食いちぎられたねずみが、しっぽを返してもらうために奔走します。
累積譚の語り方は2パターンあるそうです。ひとつは、聴き手と一緒に楽しむやりかたです。聴き手を誘導しながら唱え言葉のようにリズムを楽しみながら一緒に言うもの。あまりクサリが長くなると小さい子どもたちは付いていけません。
そういうお話はもう一つのやり方です。早口言葉を楽しむやり方です。語り手が必死に語るのを子どもたちが楽しんでいる様子をぜひ〈外国の昔話)にアップしている「ありとこおろぎ」の♪マークで聴いてみてください。

同じ話を二度、三度、初級講座で語ってくださるのは大歓迎です。
次の講座まで二か月ありますし冷房のかかったお部屋でじっくり本格昔話に取り掛かってみるのもいいと思います。
熱中症、熱射病になりませんよう、ご自愛くださいませ。
また9月の勉強会で皆様の元気なお姿と再会できますよう、お待ちしております。

だから、夏は・・・😿 

夕方、ウォーキングに出かけた。
ひざを悪くしてからは、〇ズノのウォーキングシューズしかはかない。
ワインレッドと、黒と、グレーと、茶を持っている。

先日、むすめが、〇ケッチャーズも履きいいよと教えてくれた。
ことを、ふと思い出した。
このまま五分も歩けば、駅前の靴屋の前に出る。
よし、お買い物~🎵
心は、まだ、カルミナ・ブラーナ~🎵

靴屋の前でふと足元を見た。
えっ!
えええ~っ!
右足が茶、左足が黒!

亡き母の言葉を思い出した。
「年とるとな、ボタン、ぐいちに留めても気ィつかへんねん。そんなばあさんには、なりとうないな」

ああ、年とると・・・
靴屋の前は通りすぎ、つきあたったところでUターンして帰った。
みんな、わたしの足、見てるやろ!!!

いや!年のせいやない。
暑さのせいや!

カルミナ・ブラーナ 🎵 ❤

歌いました!
きょう、本番でした!
聞きに来てくださったかた、ありがとうございました!

覚えたはずが、いざとなったら口に出ないという後悔はさておいて(笑)
すばらしい曲でした。
とにかく楽しかった。

マエストロの高関先生が、終わってから、「楽しかったでしょ。人生はそうでなくちゃ」とおっしゃった。
涙が出た。
1月から今日までの半年、いろんなことがあった。
辛いことも、しんどいことも、みんなきょうで帳消し!
いろいろあるけど、ほんっまいろいろあるけど、一瞬の人生、楽しまなくっちゃ、もったいない。

きょうの心は、完璧、カルミナ・ブラーナよ~♫