月別アーカイブ: 2018年7月

児童文学を読む会📚 第4章昔話

連日、大雨による被害の報道が続いています。
みなさまのお住いのところは大丈夫だったでしょうか?
先週、6日に2回目の児童文学を読む会がありました。
この日は、和歌山方面をのぞく関西のJR全線が不通でした。
そのため参加できないかたもおられ、残念でした。

4章の最初に紹介されているアニス・ダフの『つばさの贈り物』は、読みやすく、おもしろいのでお勧めの本だそうです。

さて、4章の本文に入って読み進めていくと、聞いているうちにわたしは完全に語り手として読んでいました。
いままで参加した勉強会で教えてもらったこと、昔話とは何か、昔話の語法、語るための方法論などなどが、本章を読むヤンさんの声といっしょにあちこちから出てきました。
昔話は子どもだけのものではなく、大人も子どもも両方が楽しんできたから口承で伝え続けられてきたわけです。
昔話の世界にはいって、ふしぎなこと、およそ想像もできないような出来事、空想の世界でしかないことを体験することができるからです。
本章で、昔話について、質やおもしろさの記述を読みながら、語り手としてそれをどれくらい伝えられているのかなと考えていました。

「いばら姫」、「3匹のやぎのがらがらどん」、「長靴をはいたネコ」を取り上げて、その国の〝らしさ〟が現れているというのは、今まで昔話を〝ヨーロッパ〟せめて、〝南欧・北欧〟くらいにしか分けていなかった自分としては、ピンとこないというか、その違いがさっぱり分かりませんでした。
これには、正直ガックリ_| ̄|○(笑)きました。

そして怖い話を「ミスターフォックス」を例に出して説明してあります。
子どもは、怖い話を聞くことによって、自分の中にある怖さに区切りをつけ、また怖さを共有することによって不安を和らげるそうです。
わたしは、怖さというものは個人差が激しいと思うので、おはなしをするときは一番こわがりの子どもさんを基準にしようと思っています。
だから、覚えてもほとんどできないので覚えてません。
でも、この日学んだことで、怖い話への考えが変わりました。

ノルウェーのグリムともいわれるアスビョルセンとモー(訳注P402)の本について、調べたので報告します。
勉強会の中で出た、岩波文庫の『太陽の東月の西』は、佐藤俊彦さんがノルウェー語から直接日本語に訳されているようです。
そしてアスビョルセンとモーの集めた昔話を英語圏に広めたダセント(訳注P397)の英訳本は、今もAm〇zonで買うことができます。
1850年代に英訳された文章がそのまま今も支持されているんですから、すごいですね。
(ちなみに、1冊持っていますので見たい人は言ってね。)

さて、次回は第8章絵本です。
宿題も出ました。
リストにある絵本を読んでくるんです。
こんな楽しい宿題、やったー!✌(‘ω’✌ )三✌(‘ω’)✌三( ✌’ω’)✌
あとは、時間と今読んでしまうと2か月後に忘れているからその辺のちょうどいいゾーンをどこに持ってくるかです(笑)

読者のみなさん!

おもしろいこと発見したの!
このホームページってね、ヤンがHTMLCSSで完全手作りなんだけどね、井戸端会議だけはブログのソフト使ってるの。
でね、使いこなせてないってことに気がついた。
「何が?」って?
あのね、「もう一度読みたい話さがそう」っていう欄があるでしょ。
ほら「検索」って書いてあるところ。そこに何でもいいから単語入れてごらん。
たとえば「三匹のくま」とか「パトカー」とか「いばらひめ」とか。
おもしろいよ~~~

7月第1週のおはなし会🎋

2日(月)

支援学級 朝学習
絵本『ばったくん』五味太郎/福音館書店
絵本『わにわにとあかわに』小風さち文/山口マオ絵/福音館書店
絵本『ごきげんななめのてんとうむし』エリック・カール/偕成社
絵本『らくちんらくちん』高畠純/アリス館
もう一冊『だるまちゃんとキジムナちゃん』を持っていったんだけど、時間切れ。
子どもたちは「え~っ」と不満顔でしたが、あとで先生に読んでもらうことにして、教室に置いて帰りました。
わたし「かこさとしさんってしってる?」
子ども「知らん」
わたし「ほら、だるまちゃんのシリーズ書いた人やん」
子ども「てんぐちゃんとか、かみなりちゃんとか? 知ってる!」
ま、これも、ちょっとしたブックトークね。

小学6年生 授業 一クラスずつ2回
おはなし「三本の金髪を持った悪魔」『語るためのグリム童話』小澤俊夫編訳/小峰書店
おはなし「きつねの小判」『日本の昔話1』小澤俊夫再話/福音館書店(仲間)
おはなし「おどるがいこつ」『日本の昔話1』小澤俊夫再話/福音館書店(仲間)
ブックトーク「平和」
先週の残りの二クラスね。
ブックトークでは『ヌチヌグスージ』を始めに紹介して、私たち一人ひとりの命が今ここにある奇跡を実感しあったの。ちょっと感動するよ。

3日(火)
中学1年 朝学習
詩「すてきなひとりぼっち」谷川俊太郎『すてきなひとりぼっち』童話屋より
おはなし「酋長カイレ」『語りの森昔話集2ねむりねっこ』村上再話
中学校に入って最初のおはなし会。懐かしい笑顔がそこここに💗
カイレは、子どもに初めて語りましたが、ストーリーが進むにつれて、子どもたち、どんどん前のめりになっていきました。
眼が完全に物語の世界に入っているの。
確かに私も好きな話だから再話したんだけど、こんなに子どもの心をつかむ話だとは思わなかった。
ひとりの男の子は、最後のところで鼻をすすってたよ(風邪じゃなくってね)。

4日(水)
幼稚園4歳児 一クラス
てあそび「ろうそくぱっ」
おはなし「ギーギードア」『おはなしはたのしい』たなかやすこ
てあそび「ろうそくぱっ」
子ども「明日、すごい雷やった!!!」
わたし「そやったねえ(きのうだよ、ふふ)」
子ども「きょうも、雷なるよ~」
わたし「たいへん・・・」
子ども「ろうそくつけよっか!」
わたし「そやね。はい、ろうそくぱっ🎵」
おはなしのおばちゃんは、完全に子どもに仕切られております(笑)

5日(木)
警報☔が出て学校はお休み。やるはずだった小学3年生のプログラム、未練たらしく涙ながらに書いておきます。
おはなし「三つの五月のもも」『語りの森昔話集2ねむりねっこ』村上再話
おはなし「たにしとたぬき」『語りの森昔話集2ねむりねっこ』村上再話(仲間)
おはなし「てんとうむしのおじょうさん」語りの森HP《外国の昔話》村上再話(仲間)
おはなし「カンチルとワニ」語りの森HP《外国の昔話》村上再話
ブックトーク「身近な自然」

7月の日常語による語りクラス🌂

今日も雨です。
昨日は雨が激しく降ったかと思うと曇りから晴れになり、それを一日に何度も繰り返すというストレスフルな一日。
それで景気づけに、以前バナナ大福を見つけたお店に、こんどはレモン大福を買いにいきました。
でも、両方ともありませんでした(´;ω;`)
もう期間は過ぎていたのです。
今のイチ押しは、冷やし白玉大福でした。
モチロン買いました。
そしてほかの商品も買いました。(その意志の弱い買い方はだめなのでは?)

今月の日常語による語りクラスの報告です(^^♪
語り
「笑という字」 『ナーミンのための奈良の民話』村上郁/再話
「あめは毒」 『日本の昔話3』福音館書店
「三枚のお札」 『語りの森昔話集2ねむりねっこ』村上郁/再話
「こんび太郎」 『語りの森昔話集2ねむりねっこ』村上郁/再話
「なぞ問答」 『日本の昔話1』福音館書店
テキスト
「豆っこの話」 『日本の昔話2』福音館書店
「まほうの鏡」 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上郁/再話
「いうなの地蔵」 『日本の昔話4』福音館書店
ヤンさんの語り
「駅前の自転車あずかりのはなし」

「三枚のお札」の語りについて、語り手さんが「まあだだ、まだだ」の言い方が難しいと言われました。
どういうふうに言ったらいいのか悩んでおられる様子でした。
この部分も含め、「三枚のお札」は小僧さんが逃げて逃げて、何度も危機を脱して和尚さんのところにたどり着くのが息をのむ面白さです。
ですから逃げるところをよく練習して本番では、かまない・まちがわない!
そして、聞き手のハラハラする気持ちの速度に合わせて、語るスピードも速く遅くを自在にできるようにしておくのがいいとのことでした。
はじめから、語り方を決めておくより、自在に合わせられる練習を怠りなくということですね。
わたしはこのおはなしをまだおぼえていませんので、本当に取り上げてくださってラッキーでした。
教えていただいたことを踏まえて、あとは覚えるだけ(*^-^*)

テキストでは、「まほうの鏡」がでました。
これはギリシアの昔話です。
それを広島の言葉にされています。
広島の言葉は、その地方で生活した人でないと分からない言葉もありますが、そうではなくて誰でもが理解できる広島の言葉にされています。
わたしの印象では、〝やわらかい広島弁〟という感じです。
とはいえ、広島弁には変わりないのですが、ギリシアの昔話を違和感なく聞きました。
わたしはまだ、外国の昔話を関西弁にはできないです。
その反対で、外国の話のなかで、わざわざ共通語アクセントで覚えるおはなしもあります。
覚えるときに、自分がおはなしの世界に入れないからです。
日常語による語りクラスでは、原則として日本の昔話を日常語にすることになっています。
「まほうの鏡」のかたは、超ベテラン語り手さん!
やはり、力量の差かと遠くの一点を見つめるわたし…(笑)
日常語による語り、昔話の語法、カメの歩みでも地道に続けて精進するしかございません!

忘れてはいけない「駅前の自転車あずかりのはなし」
これは怖い話ですが同時に爆笑ものの話でもあります。
聞けたみんなは大喜びでした!!
でもね、これは語るとなると、とっても難しいと思います。
ヤンさんだから面白いんだというのはあると思いますよ。
どう難しいかはたくさん説明できるけど、本番は一回だからわたしは滑るのが怖い(笑)
おはなしの姿にあった語り方というのも、精進です!

今回のブログは、病欠のかぶちゃんのかわりにジミーが報告しました(`・ω・´)ゞ
かぶちゃん、「お薬飲んで、早く良くなれ」←(田村正和の昔の風邪薬のCM調で←古い、誰も知らん)

日常語で語るっておもしろい🌟

あのね、おはなしって語っていてどうしても言葉が出てこないってことあるよね。
忘れたんじゃないんだけど。子どもの前で忘れるようなことはできないからね。
でも、たまにすじの前後が頭の中でこんがらがったり、ひとことが出てこなかったり。

そんなとき、ヤンは即座に再話するの(笑)
で、知らんふりして先を続ける。
絶対同じ言葉を繰り返さないでいようと、みんなに言ってるでしょ。

でね、先日仲間がね、それやっちゃった。しかも4回も繰り返したの~
ところが、日常語で語ってたもんだから、それがめっちゃおもしろかった。本人も落ち着いたもんで、
「町へ出かけてったん。町へ出かけてったん。町へ出かけてったん。町へ出かけてったん。何回町へ出かけるねん」
もう子どもたちに大うけ(笑)
今思い出しても笑いがこみあげてくるのよ~

べつに推奨するわけではないけれどね。
語り手も聞き手もしゃちこばらないで、いかにもいろり端ね。
語り手が素になってるから子どもも自然に受け入れてるの。
だれだって忘れたり失敗したりするってことを当たり前に受け入れてる。

ほんと、楽しかった。
Nさん、暴露してごめん~💖