月別アーカイブ: 2018年6月

今週のおはなし会🌊

25日(月)

小学4年生 授業 一クラスずつ2回
おはなし「石になった狩人」『子どもに語るモンゴルの昔話』こぐま社 (仲間)
おはなし「三つの五月のもも」『語りの森昔話集2ねむりねっこ』村上再話
じゃんけん「ちーちゃんぱーちゃん」
おはなし「竹の子童子」『語りの森昔話集2ねむりねっこ』村上再話
ブックトーク「ファンタジー」
このプログラム、けっこうイケてました。
ブックトークのとき、「これが楽しみやねん」と言ってくれる子がいて、きっとあとで読んでくれているんだと思って嬉しくなりました。本を集めるのも、子どもに配布するリストを作るのも、10分で紹介するのも力技だけれど、やりがいがあります。

27日(水)

小学4年生 授業 一クラスずつ2回
おはなし「かえるの王さま」『子どもに語るグリムの昔話』こぐま社
おはなし「ントジィの蛇退治」『語りの森昔話集2ねむりねっこ』村上再話
おはなし「カンチルとワニ」語りの森HP≪外国の昔話≫
ブックトーク「ともだち」
「かえるの王さま」はいまのところ、4年生がぴったりかな。男の子がかえるを諸に敵視しているのがおもしろかった(笑)
「ントジィの蛇退治」がおもしろくてねえ。「なんでやねん」って、何度も何度もつっこみが入るの。でも、出会う仲間が蛇退治の条件にぴったり一致しているのがわかったら、「すごい!」って感心してくれました。語法にぴったり当てはまると、聞いていても気持ちがよいようです。「「心臓がからだの中にない巨人」とおんなじや」って言ってた子もいましたよ。賢いなあ。
「カンチルとワニ」は、最初は、カンチルがいなばの白うさぎのように毛をぬかれるのではないかと心配そうに聞いていましたが、そのうち、「かしこい!」って言いながら笑っていました。
おはなしがふたつ終わったとき、子どもたちが、時計を見て「まだあとひとついけるな」って。
わたし「え、三つ続けて聞ける?」
子ども「そんなんふつうやん」
で、じゃんけんも手遊びも伸びもなしに三話続けてやりました。こっちがしんどいわ。
ここの子どもたちはとても自立していて、おはなし会のときは先生はほんとに黒子に徹しておられます。

学童保育 低学年クラスと高学年クラスそれぞれ約30分
低学年クラス 1~3年生約50名 (仲間二人)
おはなし「ちょうむすび」『黒いさくらんぼ』小澤昔ばなし研究所
おはなし「たにしとたぬき」『語りの森昔話集2ねむりねっこ』村上再話
大型絵本『ドライブにいこう』間瀬なおかた/チャイルド本社
大型絵本『はらぺこあおむし』エリック・カール/偕成社
大型絵本『999ひきのきょうだい』木村研/チャイルド本社
大型絵本『へんしんトンネル』あきやまただし/金の星社
ほぼ年に一度のイベントなので、大型絵本で楽しんでもらいました。よろこんで聞いてくれていたそうです。
高学年クラス 4~6年生約20名
おはなし「七羽のカラス」『おはなしのろうそく』東京子ども図書館
おはなし「なまくらトック」『おはなしのろうそく』東京子ども図書館
おはなし「たこやき」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上再話
絵本『太陽へとぶ矢』ジェラルド・マクダ―モット/ほるぷ出版
さすがに高学年、おはなしが続いてもじょうずに合いの手を入れながら聞いてくれました。日直さんが、「毎年来てくれてありがとうございます」って挨拶してくれましたよ。ここは、ふだんからおはなしを聞いている子たちなので、知らない人が来て語っても、とても集中して聞いてくれました。聞く姿勢ができてるんやね。

29日(金)

6年生 授業 一クラスずつ二回
おはなし「三本の金髪を持った悪魔」『語るためのグリム童話』小峰書店
おはなし「きつねの小判」『日本の昔話1』福音館書店(仲間)
おはなし「おどるがいこつ」『日本の昔話1』福音館書店(仲間)
ブックトーク「平和」
仲間の日本の昔話2題は日常語です。なんとものんびりしていて楽しかった。
去年に比べると、きゅうに最上級生になっていて、おどろきました。
まだ幼稚園の時の面影は残っているけれどグンと背が伸びていましたよ。
和気あいあいのクラスと、生真面目なクラスと、雰囲気は違うけれど楽しかったです。来週残りの二クラスがあります。

さて、来週からはおはなし会も終盤にかかります。
お、その前に明日は図書館のおはなし会。楽しみ~

心機一転🌞

というほどのことでもないのですが(笑)
このページの右の欄を見てごらん。ここの部分をブログのウィジェットって言うんだけどね。
ちょっと変えたの。わかる?
あ、タブレットやスマホの人はウィジェットはいっちばん下にあるんやね。探してみて。

カレンダーが「今月のおしゃべり」になってるでしょ。ふふふ
「最近の投稿」が「最近の話の種」。ふふふ
でね、新しく「話題をさがそう」ていうのを作ったの。見て見て!
「おはなし会のプログラム」をクリックしてご覧。

先週、さだまさしさんのコンサートに行ってきたのよ。
2年ぶり。
感動して反省して、自分に定年を作ることをやめにした。

年をとると、頑固になったり独りよがりになったりする人、多いでしょ。で、上から目線の偉そうな人、いるでしょ。
まわりが迷惑する。そろそろ引退してよって。
そんな老害を振りまきたくないから、自分は70歳を定年にしようって考えてたの。

でも、それって、甘えだって、いきなり気付いたの。
何歳になっても嫌がられない生き方をする。自分を律する。それが大事なんよね。
50歳60歳でもはた迷惑な生きかたってあるもの。
それにひきかえ、90歳過ぎても、若い人から敬愛される生きかたをしている人もいる。

いつまでも、子どもを見つめて、時代の変化と変わらないものとを見極めて、ちゃんと生きていきたいな。
だから、ウィジェットを~、というわけやない(笑)

いまね、ちょっとおもしろいこと考えてるの。
ホームページ使って、何かできないかなって。

限られた人生で、いま、何ができるか、めっちゃ楽しみ。

今週のおはなし会🐌

6月18日(月)
幼稚園4歳児 一クラス
てあそび「ろうそくぱっ」
おはなし「あなのはなし」
てあそび「ろうそくぱっ」
この日のことは18日の井戸端会議に書きましたね~
おっと、初めての面白い反応がありました。
わたし「森の中に一軒の小屋がありました。小屋にはだれもいません」
子ども「おおかみの家や!」
わたし(ぎょぎょぎょ!)
さあ緊張感がぐっと高まりましたよ!なんで狼の家で寝るんやあ!えらいこっちゃ!
わたし「夜中になると、おおかみがやって来ました」
子ども「な、やっぱり!おおかみの家や!」
おもしろかったですねえ。

6月20日(水)
小学4年生 授業 一クラスずつ2回
おはなし「石になった狩人」『子どもに語る中国の昔話』こぐま社
おはなし「三つの五月のもも」『語りの森昔話集2ねむりねっこ』村上再話
じゃんけん「ちーちゃんぱーちゃん」
おはなし「竹の子童子]『語りの森昔話集2ねむりねっこ』村上再話
じゃんけん「ちーちゃんぱーちゃん」
ひとつ目のクラスは入室が遅かったので、竹の子童子はやりませんでした。
それからひとつ目のクラスのときは、「三つの五月のもも」のほうが長いので、先にやったんだけど、内容的には「石になった狩人」のほうがテーマが重いので先にやるほうがよいと考えて、ふたつ目のクラスでは上記のようにしました。
「三つの五月のもも」は気楽に聞いてくれたらいい話だしね。「石になった狩人」はしっかり聞いてほしかったから。
それと、ふたつ目のクラスでは、何や知らんけど「ちーちゃんぱーちゃん」が気にいって最後にまたやりました。一回勝負でね~

6月22日(金)
6年生 授業 一クラスずつ2回
おはなし「鉄のハンス」『語るためのグリム童話』小澤俊夫監訳/小峰書店
おはなし「竹の子童子」『語りの森昔話集2ねむりねっこ』村上再話
ブックトーク「日本の歴史」
長い話をよくしんぼうして聞いてくれました。
わたし「長かったね~。よう聞けたねえ。からだはしんどかったけど、おもしろかったでしょ?」
子ども「おもしろかたあ」
わたし「グリムって面白いのよ。語ったら一時間半もかかるのがあってね、けど、おたがいに体力もたへんよねえ。だから、読んでみてね」
子ども「うん!!」
ほんとはね、「恐がることを覚えに出かけた若者のはなし」とか「二人兄弟」とか語りたいんやけどね~笑
「竹の子童子」は「もうひとつ!」にお応えして語りました。けど、6年生向きではなかったな(笑)

絵本の読み聞かせ講座📚

昨日、図書館主催の「絵本の読み聞かせ講座」(講師:ヤンさん)の3回目がありました。
第2回目は用事で欠席しました(´;ω;`)ウッ…
だから、図書館員さんに出席のハンコを押してもらうときに、第2回と第3回のレジュメをもらいうれしかったです(*^-^*)
第2回のテーマ
「子どもと絵本を」・子どもにとって絵本とはなにか ・質問に答えて
第3回のテーマ
「絵本のえらびかた」・よい絵本とは ・よい絵本の見つけ方 ・宿題

いつも最初はおはなし会形式でたくさん絵本を読んでもらいます。
今回わたしの心に響きまくったのは『とけいつくりのジョニー』(エドワード・アーディゾーニ作福音館書店)でした。
ジョニーは小さな男の子ですがとても手先が器用。
本を見て大きな柱時計を作ろうとしますが、親にも先生にも反対されます。
「まだ、無理に決まっている」
絵本としては長めのお話です。
でも、結末がとってもいいです。
きっと、読んでもらう子どもたちはジョニーになって釘付けでしょう。
そして、最後は大満足で幸せな気分になれる、とってもいい絵本です。
わたしは、残念ながらジョニーになって絵本を聞いていることはできませんでした。
親の心になって、ひたすら小さかった時の娘たちに「ごめんよ~、ごめんよ~」と、心の中で謝っておりました。
絵本の勉強をするということは、わたしにとっては同時に謝罪と贖罪でございます<(_ _)>
絵本を読んでもらうことは、雑念と穢れにまみれたわたし自身の浄化(笑)
ほかにもたくさん心に響くいい絵本をたくさん読んでもらいました。

そのあとはお勉強です。
よい絵本を見る目を養うこと!
そのための、ポイントを教えてもらいました。
宿題も出ました。
というのは、第4回と第5回は実習ですから、各自が1冊絵本を選んで持ってくる必要があるのです!
講座で教えてもらったポイントをクリアした渾身の一冊を次回のために選びます!!

6月の中級クラス🐠

19日は中級講座でした。

お題
「黄色いリボン」『ホラーセレクション語られると怖い話』赤木かん子編/ポプラ社
「ろばの数」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上再話
「矢のくさり」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上再話
「やまんばと桶屋」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上再話
「水さがし」『読んであげたいおはなし 松谷みよ子の民話上』筑摩書房
「たにしとたぬき」『語りの森昔話集2ねむりねっこ』村上再話

さすが中級、みなさん、安心して聞けます。でも、それぞれに冒険もしている。それがとってもいいなあと思います。

「黄色いリボン」は、こわい話なんだけど、語った人の声質や個性のおかげで、陰湿にはならなかった。
あのね、子どもは恐い話が好き(きっと大人もー笑)だけどね、ひとりで本で読んだりひとりでビデオで見たりする怖さって、心の奥深くにぐさっ、じわって入りこむような気がするの。でも、よく知ってるおばちゃんが子どもの「恐い話して!」にお応えして「しゃあないなあ」といいながらかたったら、もちろん怖いんだけど、ぎゃあ!って共感することで心は傷つかないとおもうのね。だから、恐い話、語ればいいと思うよ。
それにこの話は愛の話だものね~

「ろばの数」は、笑い話。主人公がろばを数える所が三回あるんだけど、ぜんぶ同じ調子なので、「なんで?」ってきいたら、この男の人はそういう人なんだって(笑)
あ、そうか、だからろばの頭なんだ~!
それなら、もっととぼけたほうが、そのことがはっきりするし、おかみさんをもっとチャキチャキさせたら対比になっていいなと思った。
でもまあこれも愛の話ね。

「矢のくさり」は、本格昔話。アメリカインディアンのはなしで宗教観や自然観や風俗が独特だし、出てくるアイテムがなじみが薄い。語るのに難しい話です。こんなはなしは、自分が深くイメージすること、メッセージを深読みすること。語るときは、きちっとイメージさせること。かな?彼女には合っていると思う。

「やまんばと桶屋」は、一応怖い話。一応、というのは妖怪だからね。でも内容はそんなに怖くない。あ、やっぱり、何もかも悟られるのは怖いかも。桶とタガの説明がいるよね。ただ、短い話なのに、説明が長いと子どもは離れてしまうし、難しいところですね。わざわざ怖がらせないでとっても普通に語ってくださったけど、それでいいと思いました。
あ、そうそう、句読点は、文字を読むためのものだよ。語るときは無視しよう。

「水さがし」も本格昔話。ふつうに語るだけで十分楽しめます。松谷節やけどね。まあそれがダメだとは思わないし(笑)
しっとりした語りで、よかったんだけど、もうちょっと大きめの通る声をだしたほうが、内容が聞き手に良く届きます。個人的には、原話が知りたいと思った。

「たにしとたぬき」は動物話。「にし」「ぬき」って言いにくいかも(笑)。この話は会話で活きる話なんだけど、テンポよく語れてたと思います。お年寄りに語るときと、子どもに語るときとでは、「間」のとり方を変えないといけないから難しいですね。

今回みなさんにおはなししたのは、一度自分の語りを思い切って崩してみませんか?ということでした。長いこと語りをやってると、いつの間にか自分の間とかテンポが、決まってくると思うんですね。それを、ガラッと変えて練習する。試してみる。
そうやってそのお話の姿にぴったりの語りかたを模索するといいと思います。

あ~、おもしろかったあ💙