月別アーカイブ: 2022年4月

4月の初級クラス

春というより初夏を思わすような陽気の中、新年度初回の初級クラスが開催されました。
残念ながらヤンさんは欠席でしたので講評は無しでしたが、語る予定でなかった方々も飛び入り参加して、それぞれの方々の感想や質問などの時間を共有しました。

手遊び ハンバーグ

ハンバーグ ハンバーグ モグモグモグモグ ハンバーグ
ピーマン ピーマン モグモグモグモグ ピーマン
パンの耳 パンの耳 モグモグモグモグ パンの耳
スープ スープ モグモグモグモグ スープ
シータケ シータケ モグモグモグモグ シータケ

1.世界の果ての井戸 /  語りの森昔話集5 ももたろう/  語りの森

練習不足で皆さんの前で語るに至らないとおっしゃっていましたが、語りの間、膝に置いておられたテキストは「お守り」で終わりました。他の方の語りを聞くと、自分が選んだお話よりも素敵に思えるとの事。
確かに昔話は知れば知るほどいいお話がいっぱいで、時に自分が選んだ話とは向かい合いすぎて「隣の芝生は青い」現象が起こる事もあるのかもしれないなと思いました。
これは「かえるの王様」の類話で、それよりも内容がやわらかく(王様→お母さん)短めなので小さい子にも向くとの事。

2.主人と召使い /  語りの森HP外国の昔話 こちら→

旧ソビエト連邦の構成国だった頃のアルメ二アのお話なので、お金の単位がルーブルになっているとの事。歴史を感じますね。
日頃から、語りの森HPのおはなしひろば こちら→
をお嬢さんとよく聞かれていて、お嬢さんが好きな話で覚えられたとのこと。
親子で語りを楽しんだ後、そのお話について感じた事を言い合う豊かな時間、いいですね!
語りの中で怒るシーンが何度か出て来るのですが、後でご自分で聴くとコワすぎる、キツすぎると感じるとの事。
語り手さんはとても良く通るいいお声で一気に語られる。これは笑い話なので、本番では聞き手が笑う「間」を大切にすれば良いのではとTさんよりアドバイス。

3.みつけ鳥 /  語るためのグリム童話3/  小峰書店

ラジオで聞いて好きになり、選んだお話。1話目の「かめのピクニック」よりも覚えるのに時間がかかったのは、単にお話の長さの違いでしょうか。
お話の中に3回の同じくり返しがあるが、言葉が違う事に意味はあるのか疑問に感じながらも、テキスト通り覚えられたとの事。
Tさんより、3回のくり返しは同じにしても良い場合が多々あるが、話によってはちゃんと意味があって言葉を変えている。ヤンさんの再話の中から比べてみると良い。

4.三人兄弟 /  語るためのグリム童話6/  小峰書店

入門講座でひと月かけて選び、覚えたお話。働く事の尊さ、美しさがあるお話が好きで、このお話は三兄弟が仲が良いところが特に好き。将来に夢を持てないような子ども達にこういうお話を通して伝えていけたらいいと思われているとの事。
2話目に語りたいお話の候補が、この日聞かれた中にあったようですよ。読んだ時よりも、聞き手になってその魅力に気づくお話ってありますよね♪

5.くるみ割りのケイト /  おはなしのろうそく10 /  東京子ども図書館

練習量が前半に偏りがちになってしまっているのが、実際に語ってみるとよくわかるとの事。これって皆さんあるあるだと思います。
この語り手さんが最近ペーチカで語った「七羽のからす」について、洗礼など宗教的な事が理解しにくく、ご自分が語るのはどうかなと思っているとのお話に、Tさんが熱くこのお話の良さを語ってくださいました。ヤンさんもHPの井戸端会議で語った時の実体験や、洗礼についても書いておられます。 こちら→
ヤンさんの日記のように、子どもの反応からお話の深さ、そして子どもの能力の高さを目の当たりにする、そんな日々が早く戻ってきますように~

6.三つのオレンジ /  語りの森昔話集5 ももたろう/  語りの森

これを語って下さった大先輩は、他の方々に温かく、時に熱くコメントを下さって、ご自身の語りについては何もおっしゃらないままでした。(突っ込むべきでした!)
でもその後、ご自身がまず語りを「聞く体験」をそれこそ様々なサークルでたくさんされた事、そこから語りの森で学びを深められ、ご自身で色々と「気づく事」によって「今がある」という貴重なお話を聞かせていただきました。

最後になりましたが、今期より初級クラスの報告をさせていただく事になりましたフルーツです。よろしくお願い致します。
個人的には今回の一番の学びは、常にいつでも語れる話を用意しておく事の大切さです。今回のような突然語れるチャンスを逃さないために!

次回は5月10日(火)です(^^)

 

春爛漫

そろそろ入学式ですね。
中学校の校門前の八重桜は満開でした。
校門前には、2本の八重桜があって、我が子の入学式の頃は、ちょうど隣の小学校のソメイヨシノが散るころに、赤みの濃いしだれ桜が満開になりました。
今は、一本は枯れてしまって、少し寂しい。でも、写真とって来ました。

さて今年度、ストーリーテリングの会は再開するでしょうか。
中学生のおはなし会はエキサイティングです。

小学校の前から田んぼを歩いて、ため池と竹の子の取れる丘をぶらっと歩いて春を満喫してきました。

ゆきやなぎ

もも
むかしは、この辺りはももの山地で、いい桃が取れるというので有名でした。
料亭に出荷されるので、地元民は食べられませんでした。
隣の市から峠を越えて、トンネルをふたつぬけて来ると、桃源郷。桃の花であたりがぱっと明るくなったものです。
今では後継者が減って、桃畑もずいぶん少なくなりました。

たんぽぽ
これはセイヨウタンポポです。
まだ在来のカンサイタンポポもあるし、シロバナタンポポもあります。

すみれ
すみれは色んな種類があって、私には見分けがつきません。
小さくてつつましやかで、華やかな春の野で見つけるとうれしくなります。

 

 

あったかペーチカ

デイジーさんに変わり、今回はピンチヒッターのジミーが報告します(^_^)
4月5日(火)、春らしいよく晴れた日にあったかペーチカの会が開催されました。
嬉しいことに、お子さん連れのママさんたちが来てくださって、大きな椅子にちんまりと座っているお子さんたちやベビーカーに乗っている赤ちゃんを見ることができて、とっても幸せでした!

おはなしのプログラム
「まほうの鏡」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森
「三本の金髪を持った悪魔」『語るためのグリム童話2』小峰書店
「長ぐつをはいたねこ」かたりの森HP 外国の昔話 → こちら
「まほう使いの弟子」『語りの森昔話集3しんぺいとうざ』語りの森
「ルンぺルシュティルツヒェン」『語るためのグリム童話3』小峰書店
「ひとり、ふたり、さんにんのこども」『おはなしのろうそく26』東京子ども図書館
「三つのオレンジ」『語りの森昔話集5ももたろう』語りの森

ほぼ、しっかりした話ばっかりがそろいましたね。
「ひとり、ふたり、さんにんのこども」で、みんなほっとしたんじゃないですか?
聞くのに集中していたら肩こってたんじゃないですかね(笑)

初めに、恒例の「ペーチカの歌」をみんなで歌いました。
それから、Kさんが手遊びをしてくれました。
おもしろかったけど、まずはついて行くのにエネルギーを使い、指を合わせるのにもエネルギーを使い、終わったあとには全く覚えられていないという…。
自分の衰えを確認する結果になる手遊び!
めげるもんかと誓ったのでありました(笑)
参加できて楽しかった~~
次回は5月1日(日)です。
またみんなで集まりましょう(^_^)

心機一転というほどのことでも・・・😁

ちょっとばかりリニューアルしたんですよლ(╹◡╹ლ)

気づいてもらえました?
《外国の昔話》のレイアウト。

いままでおはなしをアップした順にずらずらと並べてきてましたよね。
あれって、探しにくいんじゃないかなって思って、分類分けしてみたんです。
基準は国際昔話話型カタログATU。

ATU⇒語りの森
動物昔話⇒動物たちの話(25)
魔法昔話・宗教的昔話・愚かな鬼の話⇒まほうの話(79)
現実的説話⇒人間たちの話(11)
笑話と小話・形式譚⇒おかしな話(17)

そしたら、発見!
なんて偏った選話なんでしょ(⊙x⊙;)
(  )の数字が話数。

まほうの話がダントツに多いやん。
しかも同じ話型の話が重なってるし。
これまで、新しい話を見つけては、おっもしろ~いと思って再話してきたらこうなった。
だいたいが子どもの頃から一貫してファンタジーが好きやったからね。
でも、全国の語り手たちがみんなおなじ好みのはずはないし。
子どもたちにもいろんな話を聞いてもらいたいし。
となると、このアンバランスを何とかしなくては!

プチ・リニューアルのおかげで、反省というか、見直しができました。
今まで再話しなかった傾向の話をさがそう!

もし、もしよ、全話型を再話したなら、2300話あまりになるぞ。
そらちょっとなんぎやなあ(笑)

そのうち、《日本の昔話》もレイアウトをリニューアルしますね~

 

 

3月のプライベートレッスン

桜も菜の花も、いろんな花が咲き出しましたね。
まさに春!な感じです🌷
3月のプライベートレッスンの報告です(^^♪

1日目
日常語のテキストに変える
「めしを食わないよめさん」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森
2日目
語り
「仁王と賀王」『日本の昔話2』福音館書店
3日目
日常語のテキストに変える
「とほう」語りの森HP日本の昔話 → こちら

「めしを食わないよめさん」では、よめさんが正体を現した後は鬼になるわけですが、元はよめさんだから女の鬼なんだろうなあとわたしはなんとな~く今まで思っていました。
受講者さんは〝鬼ばば〟ではないかと考えられていて、そのことが話題になりました。
鬼ばばと聞くと、やまんばと同一な感じがします。
じゃあ、鬼の女とやまんばは一緒でしょうか?ということです。
そんなの考えたことがありませんでしたので、興味深く聞かせてもらいました。
昔話というのは、聞き手のどのような解釈も許容しますから、不正解はないわけです。
ですから、受講者さんは〝鬼ばば〟で、再話者のヤンさんは鬼の女とやまんばは別物だろうと解釈したので原話のとおり〝鬼〟にした。
どちらも正解ということです。
わたしは、考えたこともなかったことを知れて、これまたオッケイ?(笑)
要は、どこまで突き詰めてイメージをしっかりしたものにしておくか、ということでしょうかね。
漫然と読んでいたらスルーしてしまう。
痛いところを突かれた気持ちでした。
次はどんな話について勉強できるか、楽しみです(*^▽^*)