入門講座第2回の報告です。
はじめに語り2話。
①『かきねの戸』語りの森昔話集1おんちょろちょろ
②『さるの海岸見物』語りの森昔話集2ねむりねっこ
雰囲気の違う2話でした。お話は、伝承のものでも創作ものでも、全て雰囲気が各々違うので出来るだけ色んなタイプの話を幅広く語りたい。でもまず、最初に語る話は自分の為のお話を選びましょう~
今回のテーマである『おはなしの選び方』
これを語りの3つの要素から考えます。
①語り手の要素から
自分の心を動かしてくれた話、好きな話を選ぶ。人から勧められたものではなく、自分の素の(裸の)感性で選ぶ事が大事!!
②聞き手の要素から
誰かに聞かせたい話を選ぶ。語りは相手に受け入れてもらはなければ成り立たないので、年齢・興味・場の雰囲気などいろんな状況を考えて、聞き手が求める話を選ぶ事が大切。
③おはなしのテキストの視点から
・結末が満足できる話、つまり人生を肯定的に描いている事。子供は自分が主人公になりきって聞くからこれはとても大事。
・聞いて分かり易い事。なぜなら耳に入ってくる言葉だけから想像してストーリーについていくのは、とても高度なことだから。
・創作話やその他どんな話でも、耳で聞くための話には、昔話の語法が参考になる。
・具体的にどういったスタイルの文章が聞きやすいのか。それは、
●筋が単純である→幸せな結末に向かって速いスピードで一直線にすすむ
●登場人物が少ない事→多いと聞きにくい
●情景描写・心理描写が最小限である事
→それらが少ないからこそ情景が浮かび、聞き手が想像する。
※詳しくは語りの森のHPの『昔話の語法』『おはなし入門』参照
次回迄の宿題
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選びの手順として……必ず声に出して、自分の口にのりやすい&自分の耳で聞いて心地よい話を1つ選び、本文と奥付を2部コピーする(1部は提出)
次回はお話の覚え方!
以上。