10月の日常語クラス

奇数月に行っている日常語クラスですが、9月は思わぬ出来事のために10月に変更になりました。
メニューは以下のとおりです(*’▽’)

語り
「笛ふき婿」『語りの森昔話集3しんぺいとうざ』語りの森
「ぬすっと人形」語りの森HPおはなしひろば
「腰おれすずめ」語りの森HP日本の昔話
「おおかみのおくりもの」『日本の昔話2』福音館書店
テキストを日常語に直す
「聞き耳」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森
ヤンさんの語り
「じいよ、じいよ」『日本のむかし話舌切りすずめ』松谷みよ子 講談社

久しぶりにみなさんの日常語による語りを聞かせてもらって、ほっとしたような、安心するような気持ちをいただきました。
おはなしを聞かせてもらうというのはいつでもそうなんですが、日常生活の良いも悪いも混在する世界から、いっとき別の世界に連れて行ってもらえます。
日常語の勉強会では、すべてが語り手さんの言葉で語られるからか、とくにほっこり感を感じます。
どの話もそうだったんですが、今回、参加者さんの取り上げられた話ではなくてヤンさんが語られた話をどうしても一言いいたいんです。
「じいよ、じいよ」を久しぶりに聞けて良かった~~(((o(*゚▽゚*)o)))
もう、詳しい中身を忘れるほど前に聞いたきり、長いこと聞いていませんでした。
怖いといえば確かに怖い話なんですが、大人には怖くて面白い話です。

仲の良い老夫婦が、死んでも一緒に埋めてもらおうという約束をして、先におばあさんが死んでしまうんですよ。
おばあさんは、床の間に〝縦祀り〟(漢字がこれでいいのかわかりませんが)にしてもらって、おじいさんが亡くなるまでの間そこにいるんですよ。2~3年たって骨と皮ばかりになったおばあさんは夜ごと、隣の部屋にいるおじいさんに「じいよ、そこにいってもええか~」って聞くんですよΣ(・ω・ノ)ノ!
おじいさん、もう気味が悪くて、いい加減いやにもなってきてます。
そこへ、道に迷った旅人が一晩泊めてくれと言ってやってきます……。

子どもに語ることもできるけれども、大人は怖いだけじゃなくて面白いと感じられるから、わたしは大人の話かなと思います。
「ちいさいちいさい」とか、小さい子どもにもできる怖くて面白い話とは全く違う面白さです。
怖さですが、わたしはおばあさんの執着が怖いですし、おじいさんの薄情さがおもしろいし腹立たしいと感じます。
それらいろんな感情を、前に聞いたときに感じて覚えているから、ヤンさんがこの話の題を出してくれた時にものすごくうれしかったです!
日常語で語るということがとても生きていると思います。
参加者さんの話ももちろん楽しく聞かせてもらいました。
でも、わたしの中では、この日は「じいよ、じいよ」に、ぜ~んぶ持っていかれました(^O^)/

2 thoughts on “10月の日常語クラス

  1. ジミーさん、報告ありがとうございます。
    楽しい語りの会でしたね!
    じいよ、じいよ、そんなに面白かった~?
    じつはわたしも、とちゅうでみんなが真剣な顔つきになるので、おっかしくって╰(*°▽°*)╯~

  2. ヤンさん、コメントありがとうございます。
    きっと、初めて聞くときっていうのは真剣な顔つきになると思うんですよね。
    ヤンさんが穏やかな顔で語っているのに、話の先行きがサスペンスに向かいそうなんで真剣になる聞き手たち。
    その構図もおもしろくて、話のストーリーのおもしろさにプラスされてすべてが面白かったです(*^。^*)

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