「勉強会」カテゴリーアーカイブ

5月の研究クラス

今日は「母の日」、そして当地では朝から大雨…☔
小降りになるのをあきらめて先ほど買い物に行きました。
そしたら散歩中の柴ワンコが、なぜか飼い主に後ろからよっこいしょと抱きかかえられて移動していました。
4本の前足後ろ足を前方に突き出して「どうぞご自由にお運びください」みたいな表情(笑)
雨なのに散歩?
でも、むっちゃおとなしく運ばれる柴ワンコ(´・ω・`)
なぜ?
ちなみに飼い主さんはご高齢のおねえさま。
とにかく、面白いと不可解が混ざった気持ちを体験しました。

金曜日の研究クラスの報告をいたします<(_ _)>
・レポート付語り
「七羽のからす」
『語るためのグリム童話』をテキストに選ばれましたが、他のテキストとの詳しい比較をレポートにまとめてくださり、大変テキストのお勉強になりました。
・語り
「さるの海岸見物」
テキストは『語りの森昔話集2ねむりねっこ』です。

ふたつともいい話でわたしは大好きです。
(そんなこと言ったら、どれもいい話になるんですが…)
研究クラスは語り方のお勉強ですから、語り手さんに細かいアドバイスがあります。
その中で、心に止めておかないといけないと思った言葉が、〝子どもがおはなしを聞いて、おはなしの中で体験するのが大事。おはなしの中で教えようと思って語るのではない。″ です。
どうですか?
このブログを読んでいる語り手の方々、子どもに読み聞かせをしている方々、ビビッときましたか?
わたしは、ドンドン・ビリビリっときました!!
擬音語はどうでもいいんですが(擬態語かな? もっとどうでもいいですね、すいません<(_ _)>)、おはなしによっては、説話的というか、何かを教えたり諭したりするテイストを感じることがあり、わたしは嫌だなと思っていたんですが、それよりもまず語り手である自分が、〝子どもがおはなしの中で体験する″を意識すべきだと思った次第です。
語り手は媒体ですね。
お話を深く読み込んだうえで、媒体として語る。
分かりました、意味は…。
頑張ります(^o^)

そして、継続している呪的逃走譚はついにいよいよケルトにはいりました。
何がついにいよいよかというと、話が長いわけです。
1話が長いんです。
結局途中で時間切れでしたが、ホームページの外国の昔話の中にある「オーバーン・メアリー」の原話をよみました。
(「オーバーン・メアリー」の再話は → こちら
再話があの長さですから、原話はすごいです。
でも、再話の前後が分かりますから、今回は一粒で2度おいしいお勉強になりました(^^)v

次回は7月、楽しみです。

5月 おはなし初級クラス

ゴールディンウィークも終わりましたが、五月病になられていませんか?私は15年の専業主婦生活から抜け出し(苦笑)、ようやく働き始めました。

さて、火曜に5月の初級クラスがありましたので、報告させて頂きます。

(語り)

①「ミスター・フォックス」 『語りの森昔話集2』/語りの森

②「かにかに、こそこそ」 『おはなしのろうそく17』/東京子ども図書館

③「世界でいちばんきれいな声」 『おはなしのろうそく11」/東京子ども図書館

④「うりひめの話」 『語りの森HP』

⑤「大工と鬼六」 『日本の昔話2』/福音館書店

⑥「三枚のお札」 『おはなしのろうそく5」/東京子ども図書館

⑦「かも取り権兵衛」 『日本の昔話2』/福音館書店

☆ヤンさんによる語り 「カンチルとワニ」 『語りの森HP』

今回は特に「ミスター・フォックス」で盛り上がりました。

このおはなしは、若くて美しい女の人、レディ・メアリーがイケメンの恋人ミスター・フォックスとの結婚を決めます。にもかかわらず、彼女は一度もミスター・フォックスの城に招待されません。そこで、彼女はミスター・フォックスが不在の時に城を訪ねます。そこで目にしたことは・・・衝撃の事実。婚約の日、レディ・メアリーは城で見た出来事を夢のことのようにミスター・フォックスに話し始めます。そして・・・

このおはなしは前半と後半でシチュエーションが分かれているので、別々に覚えたほうがイメージがはっきりするそうです。

「大胆であれ 大胆であれ」という言葉が何度も出てきますが、門やとびらの上に書かれている「大胆であれ 大胆であれ」は声のトーンをおとし、3回の繰り返しは徐々にクレッシェンドすると、怖さが引き立つとのアドバイスがありました。ヤンさんに実演をして頂き、迫りくる恐怖がよく分かりました。

なお、このおはなしはとても怖いので、親しい関係が出来ている子ども&高学年以上でしか語れないそうです。高学年であっても、「血」という言葉に恐怖心があるような子どもの前では語れませんので、聞き手を選びます。

みなさんはおはなしをどのように選ばれていますか?この語り手さんは我が子が「読むのもやめて欲しい」と言ったそうですが、選ばれました。

「世界でいちばんきれいな声」を語られた方は、我が子が幼稚園でおはなし会のある日に休まれたそうで、家に持ち帰ったテキストを読んであげると、とても楽しそうな反応があり、覚えたくなったそうです。

おはなし選びは覚えるより難しいと思います。「かにかに、こそこそ」の語り手さんは3つのテキストを読み比べ、ろうそくを選ばれたそうです。類話なども比較し、ストーリー、言い回しなど自分に合うおはなし選びが重要ですよね。

新・中級クラス始動 🐤

新しい中級クラスは7名で始まりました。
自己紹介代わりに全員に語ってもらいました。
このクラスも個性があってめっちゃ面白いです。
というか、経験を積んでいるので、いい意味では自分の語りかたに迷いがない、悪い意味では固まってしまう傾向がある。
いろいろな姿の話を選んで、姿に応じた語りをめざすのが、このクラスの当面の目標かなと感じました。

中級では、いろんなところからテキストを選んできてもいいことにしています。
むしろそれで、テキストの勉強になると思っています。どう手を入れたらいいかとかね。
これからが楽しみです。

今日のおはなし
「腰折れすずめ」『おはなしのろうそく16』稲田和子再話/東京子ども図書館
「へこきじい」『日本の昔話1』小澤俊夫再話/福音館書店
「九尾のきつね」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上郁再話/語りの森
「語らず姫とかしこい王さま」『大人と子どものための世界のむかし話 インドのむかし話』坂田貞二編著/偕成社
「めしを食わないよめさん」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上郁再話/語りの森
「熟し柿でけが」「重荷をわける」『日本の昔話4』小澤俊夫再話/福音館書店
「この世の光」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上郁再話/語りの森

おはなし初級クラス

こんにちは。4月10日の 初級クラス を見学させて頂きましたので、報告致します。

おおかみと七ひきの子やぎ」 語るためのグリム童話① 小峰書店

みじめおばさん」 語りの森HP → https://katarinomori13.com/wfolktales.html

ほらふき長吉」 日本の昔話② 福音館書店

鼻が長くなった兄さん」 子どもに語る中国の昔話 こぐま社

メケー・ドマ」 語りの森昔話集1おんちょろちょろ 村上郁/再話

講師のヤンさんの語り
カメのピクニック」  語りの森昔話集2ねむりねっこ 村上郁/再話

いやぁ~!おどろきました!
いつもヤンさんから「初級クラスは楽しいよ~!」と伺っておりましたが、ほんとだった!
みなさん、楽しそうに語られるし、
みなさん、どんどん質問するし、
みなさん、学ぶのが楽し~~!!ってことを前面に出されています!
私、初級の頃、こんなんだったかなぁ~???
いやぁ、もっともっとがちがちで余裕なかったなぁ・・・

研究クラスももっとがんばらねば!
楽しまねば!!

最近ねむくて眠くてたまりません・・・
知らぬ間にねむりねっこをかじってしまったようです・・・
どなたかおきるはっぱをお持ちではありませんか?・・・

かぶでした(^_-)

昔話の再話法勉強会

先週の金曜日は、それまでとは打って変わって荒れ模様のお天気でした。
午前中で雨はやみましたが、午後は気温が低くて寒い…”(-“”-)”
そんな中、「再話法勉強会」がありました。
嵐を呼ぶ勉強会だったのか?!
全然嵐はよんでなくて、とっても実のあるお勉強会でした。

丁寧に、原話の選び方、探し方を教えてもらいました。
ヤンさん作成の資料を基に、ATU番号や、昔話の話型から、日本・外国の昔話をどうやって調べていくかが分かりました。
いまなら、「どうやって原話を探したらいいの~(´;ω;`)ウッ…」ということはありません。
いや、これからも、こういうテーマの話を調べたいと思ったら、一直線に調べられます!

“原話というものがあるのではなく、口承資料が残っている”
今回、稲妻のように心に響いたのは、この言葉でした。
改めて、いろいろな研究者が、世界中で昔話を記録してくれていたことを感じました。
その中で、本として残されているものを、ATU番号や昔話通観のタイプインデックス、その他事典類で分類してくれて、どこにあるか書いてくれているのを、私たちはありがたく探させてもらっているんですね。
語りのテキストとして出版されているものも、もちろん語らせてもらっていますが、口承資料を読んでいると類話の多さとバラエティーに富んだ・あるいは微妙に違うアイテムや筋に、驚くとともにほんとにおもしろいです。
たまたま今読んでいる岩崎美術社の『ラテンアメリカの昔話』(ヤンさんの資料に載ってます)は、1話ごとに解説があり、類話に関しての記述があります。
再話勉強会でヤンさんが、聞き手のためにどの話を原話として再話するかの話をされましたが、口承資料を読んでいると、ついその部分を忘れてしまって(あかんやん!)、面白さだけで読んでしまうほどです。
研究クラスで以前に手分けして探した、呪的逃走譚も、突然出てきたりします。
「あ、あった!」(笑)
発掘するような気持ちです。
色々な口承資料をたくさん読みたいと思います。

そして、再話法勉強会で、原話からヤンさんがまずざっくりとした再話をその場でされましたね。
そしてそして、どの部分をどうするかの説明があり、「完成再話はHPにアップします」とのことでしたね。
それが、もう今日アップされています! → こちら
はやい!!
きっと、参加したみんなが記憶新しきうちにとの、ヤンさんの親心でございましょう。
さあ、みなさん、資料と比較しましょう(^^)/