「勉強会」カテゴリーアーカイブ

7月 日常語で語るための勉強会

早いですね~もう7月ですよ。

4日に日常語で語るための勉強会がありましたので、報告いたします。

 

<語り>

うりひめの話」 語りの森HP 日本の昔話より

リンクこちら→https://katarinomori13.com/jfolktales.html

夢の蜂」 『日本の昔話1』

どろぼうがみたら、かえるになれ」 『日本の昔話1』

 

<テキスト>

へびのむこさん」 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上郁/再話

本のお知らせはこちら→https://katarinomori13.com/itiba.html

頭の大きな男の話」 『日本の昔話4』

金剛山(くむがんさん)のとら」 『朝鮮民譚集』孫晋泰編/勉誠出版  村上郁/再話

※『日本の昔話1~5』は、小澤俊夫/再話 福音館書店 です。

 

●「うりひめ」は類話がとっても多いんですって~。よく知られている「うりひめ」では、あまんじゃくがものすごく悪いヤツだったり、ものすごく怖いヤツだったり、うりひめが食べられちゃったり、、、。

そのたくさんの類話の中から、村上郁さんがこの「うりひめの話」を選んで再話されています。この「うりひめの話」では、あまんじゃくは怖いというより、いたずらっ子の子どもそのものです。「いっしょに外へ遊びにいこう」と言います。「なしの実に鼻くそをつけて落としたり」して、くすっと笑ってしまいます。怖い話としての印象が強い他の「うりひめ」とは違って、この「うりひめの話」は、怖くないあまんじゃくなので、ほほえましい、幼い子にも語れるおはなしになっています。ブラボ~!!

 

●日常語で普段話していると「~と言いました」や「~と言うと」は省略していることが多いです。日常語のテキストにするとき、緊張している場面や、早く次が聞きたいだろう場面や、テンポよく次にいきたいところなどは、思い切って「~と言いました」をカットしてみてもいいかもしれません。

 

●「夢の蜂」は登場人物の二人の男を、どちらの男のことを言っているのか聞き手に分かるように語るのがなかなか難しい問題です。書きことばのテキストには描かれていない<間>をうまくとらなければいけないようです。

 

●日常語の普段の会話では

「あっはっは、あっはっは」と笑いはってな

とは言いません。表現しづらく難しいので、

「大笑いしたんやて」(かぶバージョン)でいいんですね~

 

●「柿売りたち」を普段使いの日常語にするとどうなりますか~?

「私たち」だったら「私ら」でいいんですけど…

「柿売りら」はちょっと言いにくいかも。(もちろん言いにくくない方はいいんです…)

「柿売り みな(みんな)」だと自然な感じで複数形になりますね(*^o^*)

 

 

今日はとってもとっても暑いです。

日が照りすぎてもおそろしい、雨が降りすぎてもおそろしい、、、

自然はものすごいエネルギーでおそってきます。

昨日は七夕でした。

いろいろなことをお願いしました……

 

8月は日常語の勉強会はお休みです。

9月には過ごしやすくなってるかな?

みなさま、ご自愛くださいね。

よい、夏休みを~(*^0^*)♪♪

 

かぶ~

6月 日常語の語り勉強会

またまた遅くなりました。

6月6日の日常語の語り勉強会の報告をします。

<語り>

かにかに、こそこそ」『日本の昔話②』 福音館書店 小澤俊夫/再話

心地いい日常語の、ふんわりとした雰囲気で、自然におはなしがすぅ~と入ってきます。

このおはなしでは、おじいさんがかわいがっていたかにを、おばあさんが食べてしまいます。

子どもはカニやカメやザリガニなどを飼ったり育てたりしています。

けっして聞き手がかにになって聞かないように、また、かにに同情しないように、注意して語らなければいけません。

今回は何だかかにがとってもおいしそうに思えましたので、おはなしもとても面白く感じて良かったです。

 

十五夜の月」『子どもと家庭のための奈良の民話三』  村上郁/再話

この語り手さんの日常語もすご~く耳に心地よく、お声も美しく、おはなしがす~~っと心に届いてきます。

奈良の古い古い資料も調べてきちんと再話されているおはなしですので、十五夜の月や、和尚さんと小僧さんのユーモラスなかけあいが目に見えます。

美しく完成です。

 

うりひめの話」 語りの森HP 日本の昔話より

リンクこちら→https://katarinomori13.com/jfolktales.html

今回も助詞の話題が出ました。

日常語に直したとき、文章を切ったり、つなげたりすることがあります。

一つの文を二つに分けた時、助詞を元のまま使うと違和感がでることがあります。

省くのか残すのか、変えるのか・・・ひとつひとつの助詞の意味合いにも注意しましょう。

こちらのおはなしもいよいよ完成です~

 

<テキスト>

半分のにわとり」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』 村上郁/再話

本のお知らせはこちら→https://katarinomori13.com/itiba.html

共通語「鳥のむれ」の「むれ」は、日常ではあまり使いません…

(日常で使う方は「むれ」でいいのですが…(^_^;))

もう少しくだけた普段使いの感じにするとどうなりますか?

私が子どもと話すなら「めっちゃようさん鳥がおってな」かなぁ…

日常語は一人一人語り手さんごとに違います。当たり前ですね。

昔話はそうやってひとりひとりの口伝えで、ずっと昔から人から人の心へ伝わってのこされてきたんやもん。

どの助詞を選ぶのか、どの言葉を選ぶのか、どのおはなしを選ぶのか、何を伝えたいのか、どこを伝えたいのか、、、

自分の心に、そして、伝えたい子どもに、真摯に向き合う作業です。

おっと、どんどん話がそれて長くなる~~~

半分のにわとりって、子どもたちはどんなにわとりを想像するんでしょうね~

(^0^)/覗いてみたいなぁ~

完成が楽しみなおはなしです。

 

今回は4つのおはなしをじっくり取り上げていただきました。

 

梅雨だというのに雨が少ないですね。雨は好きじゃないんですけど、あまりに降らなさ過ぎても心配になります・・・

つぎは7月。よろしくお願いします~(*^_^*)

 

 

 

 

『昔話の語法』講読会 始まりました

『昔話の語法』講読会が始まりました!(^^)!

『昔話の語法』(小澤俊夫著 福音館書店)は、たいへんざっくりというと『ヨーロッパの昔話その形式と本質』 マックス・リュティ著・小澤俊夫訳 岩崎美術社)のリュティ先生のメルヒェンに関する様式理論を詳しく解説した本です。
ああ、なんと難しい書名と単語の羅列!
ここでもうくじけそうになってはいけません。
(誰もくじけてないって…)
わたくしは、「昔話には語法がある」ことをお勉強してきてはや幾年月…。
何度同じことを教えてもらっても、「これはジャメヴ(未視感)か?」と思うくらいのできの悪さ(´;ω;`)ウッ…
そこに、待望のこの講座でございました。
すでに、語りの森ホームページ「昔話の語法」で何かをつかみかけていた(気分が満々の)わたくしは、この日を心待ちにしていたのでありました。
少人数の講座ということで、小さいけれど決して狭くはない定員ちょうどくらいの部屋が、いざ全員が座ってみると意気込みなのか、各自の存在感がすごいのか、部屋の満杯感がすごくて驚きました。

ヤンさんの講義が始まると、線を引く重要な箇所・説明を書きこむ箇所が、わたくしの場合、ほとんどがすでに引きまくって書きまくってあるわけです。
しかし、今回はジャメヴではな~い!
それに、手を動かす必要がないので集中でき、頭に講義がスゥ~っと入ってきました!
入って、またスゥ~っと抜けていった今までとは違う感覚がありました!!

今回は第四章の一「一次元性」と二「平面性」まで。
次回は三「抽象的様式」です。
宿題はそこを読んでくること(^◇^)
抽象的様式!
どこからでもかかってきなさい!
カモ~ン!(^^)!

今年度初の再話勉強会

今年度初の再話勉強会がありました。
午前中は、お話会のようでした。

語り
「ふぐと鯛 『復刻版昔話研究』第三巻 岩崎美術社
「お月さんとお日さんとかみなりさん」 『丹後の民話第一集』峰山孔版社
「おおかみと子どもたち 『新装日本の民話7近畿』ぎょうせい
「六地蔵」 『新装日本の民話5甲信越』ぎょうせい
「きつねとたぬきの化かしっこ」 新装日本の民話6東海・北陸』ぎょうせい
「水晶の山」  アファナーシェフロシア民話集』上 岩波書店

そして、テキストがひとつ。
「信濃国の聖の事」 『新編日本古典文学全集50』小学館

「水晶の山」の語りをしました。
おぼえるときにたくさん修正したのですが、今日の勉強会ではそれ以外をたくさん修正することになりました。
まさに大手術!
自分は話の筋を理解していると思っておぼえていましたが、聞いてもらって、おかしい個所を指摘・説明してもらうと、やっと「え!そうだったの?ん~、やっぱりそうだわ」と、やっと気づきました。
あるいは、わたしのイメージしているところはみんなと共通しているんだけれども、それを表すテキストの言葉がおかしいとか…
思わず「なんで前回言ってくれなかったんですかぁ。おぼえちゃったしぃ」と、おぼえなおすことにすでに挫折しているかのような発言をしてしまいました(+o+)
しかし、おぼえて語る私が気づかないことを、語りを聞いてもらってやっとおかしい箇所を指摘してもらうという段階に駒を進めることができるのだと改めてわかりました。
それと、原話の訳がイメージしにくい訳である可能性についてもあんまり考えていませんでした。
「分かりにくいなあ」と思っても、イメージにぴったりマッチするどの言葉を使うのがいいかわかりません。
いい言葉が、まだ私は出てきません(´・ω・`)
魔法の力で、ピュンっと出てこないかなと、遠くを見つめるのでありました。
でも、今日の勉強会でテキストができたのは大変うれしいことです。
「水晶の山」はAT302(心臓が体の中にない巨人)の類話を読んでいた時に出会った話で、グリムの「水晶の玉」と同じ話型です。
私は、水晶とかガラスとか透明なアイテムが、好きなんです。
(もちろん、金も銀もダイヤもエメラルドもサファイアもみんな好きなんですが。)
似たような話ばっかりになってしまったけれど、両方やりたかったのでこれで満足。
次に進めます(^◇^)

次回は10月、秋です<(_ _)>

 

5月 おはなし初級講座

もっちです。ゴールデンウイークはいかがお過ごしでしたか?
さて、ゴールデンウイークが明けて早速、初級講座がありました。

語りは
「おいしいおかゆ」『愛蔵版おはなしのろうそく1』(東京子ども図書館)
「六ぴきのうさぎ」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』(語りの森)
「なぞ問答」『日本の昔話1はなさかじい』(小澤俊夫再話、福音館書店)
「旅人馬」『子どもに語る日本の昔話2』(こぐま社)
「三枚のお札」『おはなしのろうそく5』(東京子ども図書館)

の5話でした。

「おいしいおかゆ」
グリムの昔話です。短いながらもしっかりとしたおはなしで、語られているのをよく聞きますし、大概の語り手さんはレパートリーとして持っているのではないでしょうか。

とうとうおかゆのながれこんでいない家は 町であと一軒、ということになったとき、女の子が帰ってきました。
そして、たった一言、

の後に子どもたちが一緒に「ちいさなおなべや やめとくれ」と言ってくれるのを期待する語り手さんも多いかなと思います。なにを隠そうもっちも期待してました。いままで連戦連敗ですけれども。
それよりも、どうやら今ドキの幼稚園児さんたちは「おかゆ」を知らない子もいるらしいという情報が出てきて、騒然となってしまいました。
もしかしたら「おかいさん」で通じるかも?なんて内心思っていました。(関西の一部で使われる方言です)
ポイントは緩急をつけて聴き手がイメージをする言葉は大事に伝える。
「ちいさなおなべや 煮ておくれ~」は呪文を唱えるように語る、でした。

「六ぴきのうさぎ」
語りの森昔話集1おんちょろちょろからの出典です。
湖のそばに住む六ぴきのうさぎがボトンという音を聴いて逃げ、森で会った動物たちに「どうしてそんなに慌てふためいて逃げているんだ?」と聞かれて、「ボトンって声がしたんだ」と答え、森じゅうの動物が逃げだす話です。
同じ言葉が続き、不確かな情報に踊らされる様が滑稽な面白いお話。累積譚のひとつです。
ラスト、ライオンに「誰から聞いたんだ?」と聞かれ、動物たちが口々に答える場面は、ちがう動物が答えているのを意識して語りましょうということでした。

「なぞ問答」
この話型はあちこちにあるそうです。『子どもと家庭のための奈良の民話1』に載っている「おふじ井戸」も同じ話型です。
しかしこちらは衝撃のラスト!
ハッピーエンドではない終わり方で、ちょっと子どもには語れなさそうという意見多数。
しかしこういう謎かけものは一緒になって考えてしまうので楽しいですね。

「旅人馬」
前月語られた「旅人馬」とは出典が違います。モチーフも違っていて、別のお話のようです。
もうひとつ、語りの森HPの≪日本の昔話≫にも「旅人馬」がアップされています。
ぜひ解説も一緒に読み比べしてみてくださいね。
この話の中では、囲炉裏の灰にもみがらを蒔いて、一晩で芽が出て、稲穂が実って、石臼で粉に挽いてだんごにする場面や、援助者と碁を打つ場面が出てきます。今の子どもたちには稲、臼、碁が分かるかな~?という意見も出ました。
案外、昔の暮らしのことは意識して学習されられているように思いますが、もし子どもたちの表情に「?」が浮かんでいたら、一言で説明できるように用意をしておいたほうがいいかもしれませんね。

「三枚のおふだ」

これは小僧さんと鬼ばばの追いかけっこを楽しむおはなし。

雨だれ、会話、逃走、どの場面も楽しく、語り手も聞き手も気持ちが乗ってしまいます。が、叫ぶ場面は声が大きくならないように自分を抑えて語りたいですね。

と、勉強会の中で飛び出した話題を紹介したわけですが、語るシチュエーション、語る相手、語り手によって変化してしまうものですよね。誰かの語りが素晴らしく面白いからといって、同じようには語れません。だから、勉強会中に出たアドバイスが誰にでも通用するかというとそうは言えないのです。でもついメモしてしまうのですが(*´艸`*)

主役は聞き手の子どもたち。おはなしの中の登場人物の気持ちをイメージして受け止めるのもまた聞き手なのだと、そういう語りができるよう成長していきたいですね。