月別アーカイブ: 2016年8月

ふしぎなオルガン

生まれて初めて語りを聞いたのは30年近く前。
ストーリーテリングがどんなものか、松岡享子さんの本では知っていたのですが、聴いたのはその時が初めてでした。

「ふしぎなオルガン」
リヒャルト・レアンダーの創作童話です。

先生のすんだ美しい声を聴きながら、情景と心情がまざまざと心に浮かびました。
最後の場面では、美しいステンドグラスの教会いっぱいに、オルガンの音が鳴り響きました。

そのときの先生の講座が、語りを始める入口でした。
わたしは、いつかきっと、あんなふうに「ふしぎなオルガン」を語ろうと思いました。

先生に語ることの喜びを教えていただき、ずっと走ってきました。

おはなしで出会った人とは深くわかりあえると信じて、でも、そんなことはないのだということも、人から教えられました。
人生の半分近く語りつづけて、つらいこともいろいろありました。
それでも、子どもに語ることは、何よりも幸せでした。
先生と出会わなければ、この幸せはありませんでした。

先生、ありがとうございました。

最後に聞いた先生のおはなしは「じろはったん」でした。
関西弁がうれしかったです。

今、私の目指すところは、口承の復活です。
そんな話も、いつか聞いて頂けるような気がしていました。
風樹の悲しみ。

「ふしぎなオルガン」は何度か挑戦しましたが、まだ語れません。
もうあきらめて、いつか、雲の上で、もう一度聞かせていただける日を楽しみに待ちます。

先生、わたし、おはなしを続けますね。
ありがとうございました。

合掌

夏じまい

わたし「ここって、何が植わってたんやったっけ」
夫「とうもろこし」

ねこのひたいほどの畑の雑草を抜きながら、先週までわがもの顔に乱立していたとうもろこしをもう忘れている自分にぼうぜん。

まわりを見まわすと、あ、ここはにんじんやった。
こっちは、まくわうり。
ここはきゅうり。
と、記憶力をためす。

ここはきのう抜いたさんどまめ。
むちゃくちゃにからまったつるのなかから、ささげを6本みつけておいしくバター炒めにしましたよ。

トマトはあと2,3こ収穫できるかなあ。
おくらももう終わりそうです。

あとは秋ナス。
お正月用のさといも。

やさいたちは、たしかに、秋にむかっていますね。
帰り道、つくつくほーしが鳴いていた。うれし!

そやけど、なんでこんなに暑いのでしょう(ふうふうふう)

来週から二学期が始まります。
みんな、元気かな?

  ヤン

あなたのふるさとのことばは?

お盆ですね。
帰省ラッシュのテレビニュースをしり目に、なあんにもないじいさんばあさんの日々を送っております。

ヤン以外にもなあんにもないあなたのために、ちょっと楽しいテストをご紹介します。

え~っ、テスト~!?

はい。いくつかの質問に答えるだけであなたの出身地がぴたりと当たる・・・はず(笑)
東京女子大の学生さんたちが中心になって作ったサイトです。
 ↓↓

出身地鑑定「方言チャート」→こちら

出身地っていうのは、3、4歳~13、14歳のあいだに生活した土地のことだって。
やってみましたよ~
‘47都道府県版’ をやってみたら、「京都府出身」になってしまった。
大阪と京都の中間出身だからね、まんざらはずれてはいない!

で、もっと詳しい‘100PLUS’ では、なぜか長野県信濃エリアだって。
何度やっても信濃。
ううむ。涼しいところやし、ま、いいか。あ、そういう問題と違うな(笑)
ちょっと調べてみようと思う。

それからこのサイトでは、同じ内容を各地の土地言葉で話している動画が見られます。方言リレー。
たとえば、「何言ってるんだいいかげんしろ」って、あなたの土地言葉で言ってみて。
友達に「待ってるからね」って、言ってみて。
日本各地の言葉で聞いているうちに、なぜかうるっとしてしまった。

土地言葉っていいなあ。いまさらですが(笑)
そして、それを集めて学んでいる学生さん、しあわせですね。がんばれ~

ヤン

あついあつい語法~!

暑いですね。
完全に危険ですね。
きょうは、家の中で倒れそうになった。

それでもなんでも、ホームページの更新はする。

《昔話の語法》ですよ。いちばんにんきのないやつ(笑)。嫌がらないで読んでくださいよ~
暑さと闘いながらの記事ですよ。
抽象的っていったいなんなんや?って、自分でもわからなくなって、くまごろうで頭を冷やしながら書いてます。

《外国の昔話》もアップしましたよ。

秋に向けて、「三枚のお札」を覚えて、きょうは「りすとてぶくろとはり」を覚えました。覚えながら頭のなかは語法、語法、語法。
危険です。

あのね、語法をみつけていったら、とっても覚えやすいのですよ。
やっと時間ができたので、週一で、新しい話を覚えています。
夜明けとともに起きて、おいし~いスムージーとパンとコーヒーと納豆で朝ごはん。食後におはなし覚えて、語法~

あかん、やっぱり危険や。

どうぞみなさま熱中症にお気をつけくださいね。

ヤン

すべての人は兄弟になる ♪ ♬

オリンピックが始まりましたね。
わたしがオリンピックというものを知ったのは、前回の東京オリンピックのとき。
チャスラフスカさんの演技や、三宅選手の重量挙げ、マラソンのアベベさん、東洋の魔女、・・・心躍らせました。

「参加することに意義がある」

この言葉、はやりましたよ。
試験でもなんでも、「参加することに意義があるねん」といっては、結果は笑って忘れました。
いい言葉です。

でも、いま、テレビなんかでよく聞くやりとり、ちょっと違うんですね。
アナウンサー「メダル、期待していいですか?」
選手「はい。頑張って最高のメダルを持ち帰ります」
もしここで選手が、「いえ、参加することに意義があります」なんていったら、どうなるでしょうねえ。

国家の威信を背負ったりなんかするから、ドーピング問題なんかが起こるんでしょうね・・・

さてさて。
前回の東京オリンピックのとき、日の丸があがるのもうれしかったけど、それ以上に、さまざまな国の人たちのすばらしい競技に驚嘆しました。
そして、閉会式のとき、各国の選手たちがわいわいがやがや、ちっとも整列しないで入場してくるのを見たときのおどろき。
あの真剣な表情を見せた人たちが、嬉しそうに笑いあって、国も民族も肌の色も関係なく、肩をくんだり、踊ったり、歌ったり。まるで『せかいのひとびと』(ピーター・スピア)の最後のページのように、にぎやかで美しかった。これ、日本オリンピック委員会の心憎い演出だったんですね。
それを知ったとき、はじめて、日本という国を誇りに思いました。日本人のやることはすごいって。
小学生のときです。

あれれ?
そうそう、「すべての人は兄弟になる」です。
シラーの「歓喜によす」という詩の一節です。ベートーベン第九交響曲の歌詞です。
第九を歌うとき、あの閉会式のイメージと重なるんです。

今年も歌います。
世界じゅうの人々が、あの閉会式のように美しく、兄弟になれたらと、祈りながら。

日 時 12月17日(土)15時開演
会 場 京都ロームシアター メインホール
指 揮 高関健
管弦楽 京都市交響楽団
ソリスト 森麻季 竹本節子 清水徹太郎 三原剛

合唱団は9月16日まで募集していますよ~ → 京都ミューズで検索!

ヤン